努力が足りない？甘えてるだけ？行き詰まったら実行したい5ステップ

自分は甘えていると思っていますか？

それは甘えじゃないですよ。

いや、甘えの定義はよくわからないですが、少なくとも悪いことじゃない。

自分なりに一生懸命やって、でも、うまくできなくて、ダメだって落ち込む。

それは否定されるようなことじゃないです。

だって、精一杯やっているんだから。

結果を出せなければ意味がないなんて言われることもありますよね。

確かにそういう側面はあります。

でも、「だから何？」って感じじゃないですか？

別に一流アスリートじゃないんだし。

仮にあなたが一流アスリートだとしても、そんなに自分を責める必要ないです。

トレーニングメニューをこなせないとか、何度もくり返されるコーチの「ラスト10回！」がキツすぎてて「無理･･･…」ってダウンしたとか、「甘えが出る」と表現できるような状況に陥ることはあるかもしれないですけど、それをもってすべてを否定することはできません。

あなたは頑張っています。

一生懸命やっています。

そりゃ人と比べたら全然ダメだって思うかもしれません。

でも、誰かと比べてたらキリがないですからね。

なんて言ってる私も他人と比べてため息ついてばかりなので、全然説得力ないんですけれど。

「もっと頑張らなきゃ」が逆効果のときもある

もしかしたら「以前の自分はもっと頑張れた」って過去の自分と比べてしまうこともあるかもしれません。

今の自分は本調子じゃなくて、納得のいく働きができていないから嫌だって。

確かに、それはそうですよね。その気持ちはよくわかります。私もそういうこと、しょっちゅう思います。

でも、人間というものには、バイオリズムがあります。ずっと同じじゃないんです。

そんなこと言われなくても知ってるわ！　と、こういうことを人に言われるとイラついてしまうんですけど、ついつい忘れてしまうんですよね。きっと私だけじゃないと思うのですが、いかがでしょうか？

波があるってことを忘れると、できたときの自分が最低ラインだと思っちゃうんです。

「あのとき、あんなに頑張れたんだから、もっとできるはずだ」
「こんなことでへこたれてちゃ、これからやっていけない」

元気なときは、それで頑張れることもあるので、こういう心も持ち方も素晴らしいと思います。

でも、心がお疲れ気味のときには、逆効果。

プレッシャーばかりが強まって、押しつぶされてしまいます。

「自分は甘えてる」と思っているあなたは、きっと「もっと頑張らなきゃ」と思ってますよね？

逆です逆。ちょっと力をゆるめてください。

それ以上、頑張りすぎるとキャパオーバーです。

風船、割れます。コップの水、こぼれます。糸、切れます。枝、折れます。お腹、壊します。

許容範囲を超えたらダメです。

風船が割れる前に息を吹き込むのをやめてください。コップに入れる水はとりあえずもういりません。糸は絡まらないように糸巻きに巻いておきましょう。枝には水をかけて乾燥を和らげてみましょうか。そして、冷たい物はほどほどに、腹八分でいきましょう。

あなたは「やめるわけにはいかない」と思っているかもしれませんが、それは思い込みの可能性が高いです。

一度仕切り直した方がうまくいくことも多いので、いったん休憩しましょう。

「あわてな～いあわてない、一休み一休み」と一休さんは言っていましたけど、あれはとても良いスタンスだと思います。

一杯のお茶を飲む。これだけでも気持ちが落ち着くことってあるんですよね。

混乱した頭の中を整理する5ステップ

休むとか絶対無理？

ならば、整理しましょう。

今、あなたの頭の中はぐちゃぐちゃに散らかっていませんか？

それをちょっと整えるだけで、気持ちが落ち着きます。

1. 紙とペンを用意する

まず、紙とペンを用意してください。

ノートでもチラシの裏でも何でもOK。私はいつも大きめの紙（A4サイズ以上）を使います。筆記具はスラスラ書けるものを使いましょう。

デジタル派の人は、マインドマップツールを使うのもいいと思います。

要は、いっぱい書ければ何でもいいです。

2. やることを書き出す

……用意できましたか？

では、そこに、「やらなければいけないこと」を全部書き出してください。

思いつくことをじゃんじゃん書いていきます。どんなに小さなことでも構いません。とにかく思い浮かぶことは全部出力してください。

「やらなければいけないこと」
「今すぐにやるべきこと」
「できればやること」
「余裕があるときにやること」
「もしやれたらやること」
「いつかやりたいこと」

などなどなど。

もし時間があれば、1時間くらい続けてみてください。

「もう書くことないよ～」と思ったところからが勝負です。何としてでも、無理やりにでも、ToDoをひねり出します。

「これでもか！」とやり続けて、ToDoリストが出尽くすと、頭の中がスッキリするのを感じられるはずです。これだけで、かなり良い感じになります。

だまされたと思ってやってみてください。

3. 優先順位をつけ、次にやることを明確にする

やることを書き出すことができたら、優先順位をつけていきます。

あれこれ考えるのが大変なときは、締め切りのあるものだけでいいです。重要なものをピックアップしてください。

・○月○日までに、◇◇を◎◎◎する

5W1H（いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように）をはっきりさせると、次に何をやればいいか明確になります。

4. できないことは「できない」と言う

やるべきことをはっきりさせて、明らかに間に合わないものは、「無理です」と言いましょう。

• 誰かに手伝ってもらう
• 内容を変更してもらう
• 代わりにやってくれる人を見つける
• スケジュールを調整する

など、他にも方法はいろいろあると思います。思いつく対策を考え得る限り書き出してみましょう。

現実的に、「無理です」と言って「はい、わかりました」と納得してもらうことは難しいかもしれませんが、このまま「何とかせねば！」と自分の首を締め続けても、状況が劇的に改善することはありません。

それに、絶対に無理だと思っていても、現状を話したらあっさり状況が改善されることもあるので、結果がどうであれ、周りに相談してみることは大事です。

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5. 根性論や精神論は捨てる

「本気を出せばやれるはず！」という根性論は危険なので、やめておきましょう。

「おまえは甘えているだけだ」などと発言する人が周りにいると相当しんどいですが、頑張ってスルーしてください。たとえ善意から出た言葉でも、人の心を苦しめる言葉は「善」とは言えません。気合いだけで何とかなるなら誰も苦労しないわよって話です。

精神論より大事なのは、目標・ゴールから逆算して計画を立て、一つずつ確実にこなしていくこと。

計画が大げさに感じるときは、1日1個やることを決めるだけでもOK。1日1ページ参考書を読むとか、1日1個単語を覚えるとか。短い時間で区切ってもいいです。これを続ければ、1週間で7ページ参考書を進められるし、単語は7個覚えられます。1か月なら、30ページと30個。

こんな感じで、自分にこなせるペースを考慮して、プランを立てていきます。

「今日は何をどれだけやればOK」

これを明確にすると、気持ちがかなりラクになります。

無理のない範囲で確実にやっていきましょう。

調子が悪いときは、心と体をゆっくり休ませましょう。

環境がブラックなときは、今すぐ逃げましょう。

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あなたはダメじゃない

さて、「自分は甘えているだけ」「私はダメだ」という気持ち、今も続いていますか？

少しは不安や焦りが和らいだのではないかと思うのですが、いかがでしょうか？

もちろん、完璧にモヤモヤ感が解消されたわけではないと思います。

でも、頭の中が整理されて、ちょっとは混乱が落ち着いたのではないでしょうか？

あなたは一生懸命やっています。

すごく頑張っています。

全然足りないと思っているかもしれませんが、そんなことはありません。

そりゃ、理想を求めたら、ダメダメだと思うかもしれませんが、そのとらえ方が絶対的な正解ではありません。

それに「私はダメダメだ」と自己否定することはプラスになりません。

過剰に自分を責める言葉は、大事な心を傷つけ、やる気を削ぐばかりで、役に立たないのです。

だから、「できないこと」より、「できたこと」を数えましょう。

うまくできないことは、これから練習していけばいいじゃないですか。

焦って取り乱してしまうこともあるかもしれないし、そのしんどさは痛いほどわかりますが、まずは深呼吸して、今の自分にできることを一つずつやっていきましょう。

そうやって、小さな「できた」を積み重ねていけば、きっと何らかの成果に結びつきます。

もしかすると、途中で、やり方の工夫が必要になってくるかもしれません。

でも、まずは、目の前のできることからです。

死ぬ気でやろうとか思わなくていいんです。

自分にできることを、コツコツとやっていけば、それでOK。

お互い、それなりにやっていきましょう。