「あぁ~、なんか疲れたなぁ……」
このとき、あなたの頭の中は?
①「ちょっと休も~っと」
②「いやいや、こんなことで休んではならぬ! もっと頑張らねば!!」
さぁ、どっち?
ポク・ポク・ポク・チーン!
②を選んだあなたは要注意!
「疲れたなぁ」を無視すると、もっと疲れる事態を引き起こしてしまうかもしれません。
休むことに罪悪感を感じてしまう理由
疲れているのに休めないのはなぜか。
それは、”すべき思考”(「~をすべき」「~しなければならない」)に支配されているからかもしれません。
「しっかり働くべき」
「勤勉であるべき」
「怠けてはならない」
「ちょっとのことで休んではならない」
おっしゃる通り。でも、ほんと?
まったく休んでいない人なんていませんよね。
いや、確かに、ベンチャー企業で働くエネルギッシュな人や、ブラック企業と呼ばれる会社をグイグイ引っ張っていくような人たちは、ずーーーっと働いているようなイメージがあります。でも、それはごく一部。そういう“仕事の鬼”みたいな人でも休憩なしってことはあり得ない(よね?)。
それに、働かないことが悪いことなら、家庭の事情で働けない人や、病気や障がいで働けない人は悪人?
そもそも、あなたが言う「働く」ってどういうこと?
……という具合に、「働かなければ人間失格」と言わんばかりの強迫的な思考は、ちょいとナンセンスです。
こういうときは、「しなければ」を「できたらいいな」に言い換えてみましょう。
「しっかり働くべき」 → 「働けたらいいな」
「勤勉であるべき」 → 「勤勉になれたらいいな」
「怠けてはならない」 → 「怠けず頑張れたらいいな」
「ちょっとのことで休んではならない」 → 「疲れに負けないくらいバリバリやれたらいいな」
ふむふむふむ……。ここから見えてくるのは、「頑張りたいのに頑張れない。あぁ、情けなし、情けなし」という気持ち。
そりゃ、「休んじゃダメだ!」「頑張らなきゃ!」と思いますよね。焦ってしまいますよね。
うん、あなたはマジメで向上心のある人だ。
「疲れたなぁ」を無視するとガス欠になる
「頑張りたいのに、頑張れない」
うん、つらい。できない自分が情けなくて悔しい。
でも、疲れたときに頑張れないのは当たり前。
ビュンビュン走るスポーツカーでも、永遠に走り続けることはできません。ガソリン車にはガソリンを。電気、水素、それぞれ必要なエネルギーを補給します。メカだって腹が減っては戦はできぬのです。
それぞれ馬力や燃費が違うので、活動量やスピードに違いはあるけれど、そこに優劣はありません。軽自動車、スーパーカー、ジャンボジェット、それぞれに合ったステージで活躍することができます。
点検・メンテナンスも欠かせません。快適に走り続けるためには、こまめに定期点検してください。
と、自動車学校の教官は言いました。
効率良く進むためには、チャージが必要。休憩、リラックス、気分転換、リフレッシュ。
ぶっ続けでやるよりもその方がGOOD! 何でもかんでもアクセルを踏み込めばいいってもんじゃありません。
……はい、反省します。
遊びや息抜きを組み込むとうまくいく
休むことは、頑張るために必要なこと。罪悪感が湧いてきたら、「今はエネルギーを注入してるんだ」と思えばOK。
気合が入っているときや、調子が良いときほど、立ち止まる時間を設けた方が良さそうです。暴走すると、事故を起こしやすいですからね。うん、ホント気をつけないと。
罪悪感でいっぱいの自分を納得させる秘訣は、頭の中のごにょごにょを紙に書くこと。
さっそく、ここ数日の自分を振り返って、できたことを紙に書き出してみましょう。できなかったことは、「どうやったらうまくできるか?」に変換。アイデアも一緒に書き加えていきます。
そうやって一人ミーティングをやったら、あとは思いっきり休みましょう。そして、遊びましょう!
「頑張ろう!」もいいけれど、「気づいたら頑張れてた」がベストかなと思います。
だから、私は「無理しなくていいよ」と言います。無理やりじゃなくて、自然に情熱を注げることを見つけたいから。
……さてと。あたしゃ疲れたから失礼しますわね~。ほんじゃね~、今日もありがとねぇ~。お疲れさ~ん。
<完璧主義よ、さようなら>
多くのうつ病患者さんが悩まされる罪悪感。この本の中に克服法が示されています。
罪悪感の悪循環、”すべき思考”から逃れるためには、紙に書く。そして問う。
「誰がそう言ったの?」
「そのルールのメリット・デメリットは?」
「どうして私がすべきなの?」
そうすると、批判しまくりな自分に気づけます。自分をギューッと縛りつける縄をゆるめましょう。思ったより簡単です。
お久しぶりです。
ちょっと人様のサイトに書き込みさせていただくほどの余力が無い状態が数か月続いております。
うつ熱もひどく、毎晩アイスノンして寝てます。
が、今回の記事は、まさに私が思ってることなので、書き込ませてください。
心臓のこともあるのに、働けない自分が苦しくて苦しくて。
心臓が悪いと悪夢を見ることがあるのですが、
「働けないこと」に関して苛まされるシチュエーションの夢を見てしまい、
今日は安定剤飲んでぼーっとしてます。
https://www.youtube.com/watch?v=wTyz9yQbJN8
この歌、回復期のうつ患者さんに、良いかもかなーと。
前々から思っておりました。
ではでは。
ふぇるむさん、お久しぶりです。体調がすぐれない中、コメントをくださり、ありがとうございます。
ふぇるむさんはずっと罪悪感に苦しめられていらっしゃるようで、お話を聞くたび胸が痛みます。「働くこと=お金を稼ぐこと」という定義で周りから責められると苦しくなってしまいます。ふぇるむさんは好きで今の状況にあるわけではないですし、病状と闘いながら日々を過ごされているわけで、罪悪感を感じる必要はないのですが、そう簡単に割り切れることでもなく……つらいところです。
「なりたい自分に手をのばす」
この気持ち、大切にしていきたいですね。
まだまだ寒い日が続きますので、お身体に気をつけてお過ごしくださいませ。
ナミさんこんにちは(^^)
すべき思考は恐ろしいですよね。自分を縛り付けてしまいます。しかもだいたい小さい子供の頃からの考え方なのでそれに気づくのも難しいです。私も「いやな気分よさようなら」を読んで勉強しました。自分の頭の中で考えている事を書くとだいたいそれが間違っていることに気づきます。「気づいてたら頑張れた」は本当に理想ですね。
ひろこさん、コメントありがとうございます。
そうですね。長い時間をかけて強化し続けてきた思考は、ガチガチに固まって柔軟性がなくなってしまいます。とはいえ、それもまた人間らしさではあるので、苦しまない程度に受け入れつつ、心をほぐしていきたいものです。
私は相変わらず休職中、先日主治医からすすめられていた「セカンドオピニオン」として地元の精神科専門病院で診察を受けてきました。
結局こちらでも、ストレス因から離れないことには快方には向かわないと言う診断を受け割と最近は睡眠や発作の発生も以前に比べれば落ち着いてきたので、14日の診察で復職の可否を判断していただくつもりです。結局、稼がなければストレス因からは逃れられないので、ブログにもありましたが、目標は「生きること」としました。一度死んだ様なものと思って過ごしていきたいと思います。
14日の診察以降また書き込みします。
kanabus_fanさん、コメントありがとうございます。
睡眠や発作が以前より落ち着いてきたとのことで何よりです。
ストレスが与える影響は大きいですね。環境を変えることで症状が良くなったという話もよく聞きます。kanabus_fanさんが置かれた環境は大変厳しいもののようですから、何か良い解決策が見つかるといいのですが……。
自分の気持ちをラクにするためにも、物事を柔軟に受けとめられるような考え方を体得できればと思います。
日々の生活を大切にしながら、一歩ずつ前進していきたいですね。
ナミさん、お久しぶりです…
私はうつの時ナミさんのブログに大変お世話になったものです。
1度コメントもした事があります。
実は最近元気が出なくて困っています…
通院も無事終わり新しい仕事にも慣れて来た今日この頃…
するともっともっとといろいろ欲が出て来て…
しかしなかなか思うようには行かず…
疲れてしまいました。
早めに病院に行って診てもらった方がいいのでしょうか…
それとも気持ちの問題なのでは⁉︎
と今ギリギリな所です…
ラミンバさん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
うーん、そうですか……。うまくいかないと疲れも倍増してしまいますよね。
「もっとよくなりたい」という向上心は素晴らしいものです。ただ、そのハードルが上がりすぎると苦しくなってしまいます。私の場合、無意識のうちにそのハードルがせり上がってしまうんですよね。ほんとに困ったもんです。
以前ラミンバさんからコメントをいただいたのが去年の6月。地獄の日々から復活して自分の力で毎日を過ごせていること、ここまでお仕事を頑張ってこられたこと、すごいなぁと思います。この「できたこと」を心ゆくまで味わったら、パワーが湧いて笑顔になれる気がします。
疲れたときは肩の力を抜いてちょっと休憩。生活に支障をきたすような症状が出ているならば、病院で診てもらった方がいいでしょうが、薬に頼らずとも元気を出す方法はあります。それに、元気が出ないときは無理に出す必要もないですし。
ラミンバさんの心と体を第一に。焦らず、じっくり進んでいきたいですね。
ナミさん、はじめまして。かすみと申します。ナミさんの言葉にいつも癒されています。同い年の方なのに、しかもお会いしたことないのにこんなにも温かい人がいらっしゃるとは、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。
お言葉に甘えて、まさに「すべき思考」な人間の駄文にお付き合いお願いしますm(_ _)m
今から2年前、当時の会社の上司があまりにも怠惰な人間だったため、私は耐えられなくなってしまいました。「社会人たるものしっかり働かなければならい」と反面教師にし「自分が周りの期待に応えなければならない」と思って働いていましたが、限界になり地元から東京へ転職しました。その時からうつ症状は出ていました。分かっていました。でも環境が変われば治ると思ってしまったのです。
そうして去年から東京で働き始めましたが、状態は悪化するばかりでした。電車の窓から見える川に身を沈められたらと毎日思ってました。夏になり、地元に帰った時に母が通っていた心療内科に行ってみました。そこではっきりと「うつ病」と診断されました。その旨を会社の総務部に話したら「退職して下さい」と告げられ、地元に戻ってきました。
初めは療養時間に対して罪悪感に苛まれるばかりでしたが、いまはようやく必要な時間なんだと自分自身を宥められる様になれました。
趣味でやってるオーケストラでさえも「上手に演奏しなくてはならない」と思っていましたが、「上手に演奏しよう」と力を抜いて取り組める様になれました。
まだまだ波はありますが、そのうち良くなるだろうとぬるく日々を過ごしています。ナミさんのおかげです。ありがとうございます。
結構な長文になってしまいましたね…。失礼いたしましたm(_ _)m
読んでいただき、ありがとうございました。
また辛くなった時や、ナミさんとお話ししたくなったらここにお邪魔させて下さい。
かすみさん、はじめまして。コメントありがとうございます。このようなメッセージをいただき、とても嬉しく思います。
コメントからかすみさんの信念の強さが伝わってくるようです。それと同時に、思いやりの心も。きっと「強く、優しく、美しく」を体現するような方なんでしょうね。
怠惰な上司に、退職勧告。愚痴をこぼしたくなるような環境にあっても、相手を責めることなく、あくまでも己を律し戒め励む。素晴らしすぎて「どんだけ~!」と言いたくなります。
うつ病の療養期間は長いので、その分罪悪感を味わうことになります。本当につらいですよね。いくら自分を責める必要はないとわかっていても、頭にこびりついた思考は簡単にはがれません。
それでも、少しずつ少しずつ。オーケストラの美しい音色に癒されながら、心と体をじんわりほぐしていけたら素敵です。
「ぬるく」、非常に大事ですね。ものすごく良い語感。「ぬ」という字のような柔らかさとユニークさを持てたらいいなぁと思います。
焦らず、のんびり、自分のペースで。
かすみさんの心と体がラクになりますように。
お返事ありがとうございます。
実は…生活に支障をきたすような症状も出ています。
なので来週病院に行って来ます。
ナミさんありがとうございます…
ラミンバさん、返信ありがとうございます。
そうでしたか。配慮に欠けるコメントをしてしまいましたね、ごめんなさい。
「薬に頼らずとも」と書きましたが、つらいときは薬の力を借りた方がいいこともありますし、先生に診てもらうことで安心もできます。自覚症状がなくても、無意識に我慢してしまっている場合もあります。
「病院に行った方がいいのかな?」と思ったときに受診するのがベストかもしれませんね。
あまり無理をせず、お身体を大切にお過ごしくださいませ。
ほんと、その通りだと思います。
未だに「罪悪感」から逃れられずにいます。
特に、友人と会ったときは気を遣われているのもはっきり分かるし、
途中から苦痛になる自分がいます。
紙に書くという方法をしばらく試したいと思います。
ありがとうございました。
檸檬さん、コメントありがとうございます。
そうですね。腫れ物に触るような接し方をされると居心地が悪くなります。相手が自分のことを傷つけないように配慮してくれているのに……と、ここでも罪悪感が生まれたりして。
モヤモヤしたときに、頭の中にあるものを書き出すとスッキリします。論理的な思考を身につけられたら、感情の波に溺れることも少なくなりそうです。
今日病院に行って来ました。
話を聞いてもらい、仕事をしながら薬を飲んで治療する事になりました。
「早めに来てくれてよかった。大丈夫。治療すれば良くなりますよ。」と言う先生の言葉は本当に私の心の支えになりました。
「また…とがっかりしないで下さいね。」といつも優しい薬剤師さんもいろんなアドバイスをくれました。
なんだかちょっとほっとしました。
ナミさんに相談して病院に行ってよかったです。
ありがとうございます。
>ラミンバさん
それはよかったです。ご丁寧にお知らせくださり、ありがとうございます。
先生も薬剤師さんも理解のある優しい方ですね。
苦しくなったときは少しでも早く専門家の力を借りることが大切なんですね。波がある病気だからこそ。このことはきちんと胸に留めておきたいと思います。
お仕事を続けながら治療をされるとのこと。忙しい中で大変なこともあるかもしれませんが、どうぞご無理をなさらぬよう、お身体に気をつけてお過ごしくださいませ。