はぁ~、病院通いって楽しくないですよね。
家から遠い。
待ち時間が長い。
先生が苦手。
知っている人に会ったらどうしよう。
お金がかかる。
憂鬱だぁ~、気が重い~、面倒くさい~。
考え出すと、どんどんおっくうになります。
どうにかしてモチベーションを上げる方法はないでしょうか?
今日は病院通いのわずらわしさを軽くし、少しでも通院を楽しくする方法を考えてみました。
わずらわしい病院通いを楽しくする5つの方法
主治医が良い先生だと診察日が待ち遠しくなります。「先生と話すと気持ちがラクになるな~」と癒しにもなります。でも、病院という場所に行くこと自体はワクワクするものではありません。
それでも、それなりの楽しみを見い出すことは可能です。苦手なことや嫌いなものほど面白がるポイントは見つかるものです。
そのために、こんな方法はいかがでしょうか。
1.仕事・リハビリとしてやる
子どもの頃、「学校で勉強するのがあなたの仕事」とよく言われました。「遊ぶのも仕事のうち」とも言われました。それと同じような感じで、「病院通いが私の仕事」と思えば、ちょっとは頑張れそうな気がします。
さらに、通院はリハビリにもなります。遠ければ遠いほど身体を鍛えられます。おっくうであればあるほど心を鍛えられます。
トレーニングは楽しくないけれど、筋肉がつくと嬉しい。そんな自分の姿にほれぼれしてしまいます。
仕事(=病院通い)を続ければ、成長(=回復)のためのヒントはきっと見つかります。
「通院は病気を治すために必要なこと。面倒だけどメリットはあるからね」
そう考えてそれなりに。
2.オシャレをして出かける
うつ病になると、身なりなんてどうでもよくなって、オシャレとは無縁の生活になります。
でも、ファッション好きな人なら、お気に入りの洋服・靴・アクセサリーを身につけることでちょっと気分が上がるはず。女性の場合は、化粧をしてみるとか、ネイルを塗ってみるとか(もちろん男性でもOKですわよ)。
最初はめちゃめちゃ面倒だし、「そんなんどーでもいい」という気持ちが大きくても、いざやってみたら「イイ感じ♪」となることは結構あります。
そのときの体調によっては、余計に落ち込んでしまうかもしれませんが、一度試してみる価値はあります。
可愛いもの、美しいもの、カッコ良いものは心に潤いを与えてくれます。(それさえも感じなくさせてしまうのがうつ病の怖いところですね……)
3.待ち時間は好きな本を読む
病院の何がめんどいって、待ち時間がめんどい。診察前後の待ち時間、薬をもらうまでの待ち時間、電車・バス・車で通う時間などなど。
そういうちょっとしたスキマ時間に「あぁ~、やだなぁ~」というモヤモヤは広がっていきます。少しでもその落ち込みを抑えるために「お楽しみ」を用意しましょう。
私はいつも本を持って行って、待ち時間のたびに読んでいます。本以外に時間を潰せる「お楽しみ」は、例えば……音楽を聴くとか、ゲームをするとか、手帳に落書きをするとか、「ナミうつブログ」を読むとか。(最後は特におすすめですわよ、奥さん!)
4.ゲーム感覚でプレイする
主治医に対する不信感があると、どんなに工夫しても病院へ行くのが憂鬱になります。
先生や病院のスタッフ以外に、患者さんや街行く人の視線が気になったり、「知り合いに会ったらどうしよう」という恐怖を感じてしまうこともあるかもしれません。
そういうときは「このステージをクリアすればレベルアップできるゾ~」と考えると、ちょっと気持ちが上向きます。ドラクエやFFをプレイするような感覚。
もっと単純に、「たくさんのポイントを集めましょ~」というゲームでも良いです。
・出かける準備をした……5点
・病院に着いた……10点(予定通りできた+5点)
・あいさつをした……5点(しっかり言えた+5点)
・診察を受けた……10点(症状・気持ちを伝えられた+10点)
・薬を受け取った……5点
こんな感じで、実行できたことに応じてポイントカードにスタンプを押していくのはどうでしょう? 「めんどいな~」「できたらいいな~」と思うことほど高得点。100ポイントたまったら景品と引き換え、とか。
診察は難しく考えすぎると疲れてしまうので、自然体で。どうしてもネガティブな考えが渦巻いてしまうときは、研究者・分析家として参加しましょう。先生の口癖を数えたり、プライベートを勝手に想像して仮説を立てたり(「今日は奥さんとケンカして機嫌が悪いんだな」など)。
人ごとだと思えば、気がラクです。
5.ご褒美を用意する
頑張った自分にはご褒美をあげましょう。
・帰ってきたらスイーツを食べよう
・好きなだけマンガを読もう
・帰りに買い物しよう
・公園でのんびりしよう
・「終わったー」という解放感に浸ろう など
通院が憂鬱なときに、ちょっとでも自分の気持ちを上げてくれるもの。それを糧に頑張ります。
そして、病院から帰ってきたら、しっかり自分を労ってあげてください。
「やったー! できたね~、よしよしよし~!」
「痛みに耐えてよく頑張った! 感動した!」
これが一番のご褒美です。
それなりの喜びがあれば、病院通いがそれほど苦ではなくなります。
最後に
どんなに工夫しても、身体がだるくて動けないときもあります。毎日が虚しくて、すべてが無意味に思えてしまうときもあるかもしれません。
そういうときこそ、きちんと治療を受けることが必要です。家族に付き添ってもらうなど、負担をできるだけ軽くして病院へ行きましょう。
どうしても行けそうにないときは、休めばいいと思います。診察日を変更してもらうなり、家族に薬を受け取りに行ってもらうなりして、ゆっくり寝てください。
嫌だ嫌だと考え出すと、どうしようもなく嫌になってしまうので、嫌悪ポイントは隠して。どんなに上手に隠しても、可愛いしっぽが見えてるよ。けど、見て見ぬふり。
どうしても今の病院が合わないのであれば、転院という選択肢もあります。
無心になるのは難しいことですが、できるだけ気持ちがラクになることを考えて乗り切りましょう。
肩の力を抜いて気楽にね。