「療養中、何をして過ごそう?」
「回復のために何かできることはないかな?」
そんな「何か」をお探しの方。ラジオ体操はいかがでしょうか。
身体を動かすことによりエネルギーが生まれ、新たな一歩を踏み出せるかもしれません。
※症状が重いときは体調を崩してしまう場合もありますので、ゆっくり休みましょう。
ラジオ体操をおすすめしたい人
- うつ病回復期に入った方
- リハビリを始めようと考えている方
- 調子が良いから身体を動かしたいという方
体調が落ち着いてきたなと実感できるようになってから取り入れると効果的です。
ラジオ体操をおすすめする5つの理由
①身体を動かすと気持ち良い
自宅療養中は、身体を動かす機会が少なくなりがち。そんなときラジオ体操のような運動を取り入れるのはおすすめです。
起き上がって軽く手足を動かしたり伸びをしてみるだけでも気持ち良い。普段の生活では使わない筋肉を動かす体操が多いので、身体のコリがほぐれる感じもします。
回数を重ねていくと、少しずつ体力・筋力もついてきます。
②気分が明るくなる
音楽に合わせて行う運動なので、気分が明るくなります。ラジオから流れるかけ声やアナウンスに元気をもらえます。
リズムに合わせて心も動き、気分転換にもなります。
ラジオ体操のようなリズム体操は、セロトニン分泌を高める効果があるそうです。ダンス・ウォーキング・ヨガなども同様の効果を得られるとか。
③生活リズムが整う
朝のラジオ体操は爽やか。朝日が気持ち良い。早起きは三文の徳。
うつ病のときは朝起きるだけでも大変ですが、ちょっと光を浴びるだけでも症状を改善する効果を期待できます。のんびり日向ぼっこするつもりで。その後すぐに休んでもいいので、こういう時間を作ると体内リズムを整えるきっかけになります。
疲れる→眠れるようになる、というのもポイントです。
④家でもできる
身体を動かそうと思っても、気力がないときにはハードルがかなり高い。ですが、ラジオ体操なら家でもできます(跳躍などはご近所迷惑にならない範囲で)。3分ちょっとで身体をほぐせる手軽さがリハビリにもピッタリです。
NHKのテレビ体操を見ながら軽く手足を動かす、というように気軽に始めてみてはいかがでしょうか。
⑤副作用がない
身体を動かすことで良いことはあっても悪いことはありません。
疲れたら休む。調子が悪いときも休む。それでOK。
抗うつ薬や抗不安薬の副作用に悩まされていたとき、このポイントはかなり魅力的に感じました。
効果あり!私のラジオ体操体験談
私が精神科病棟に検査入院したとき、1日のスケジュールに朝のラジオ体操が組まれていました。やはり健康のために良いってことですね。
と言っても、実際には誰もやっていませんでした。初日に看護師さんに説明を受けたときも「ラジオ体操はどこでやるんですか?」と聞いたら「え? あ、別にどっちでもいいですよ~」という感じで。
でも、暇なので毎朝やりました。同室の人も一緒に付き合ってくれて、その様子を見た看護師さんもやってました。その感じがなんか嬉しかったです。輪が広がるみたいで。一人よりみんなでやると楽しいですね。
1週間と言う短い入院生活だったので、効果があった!と言えるかわかりませんが、調子は良い気がしました。身体を動かすと気持ち良いし、生活のリズムも整っていい感じだったかなと。
ラジオ体操の注意点
ラジオ体操だけでなく運動をする場合は、無理をすると症状が悪化してしまうこともありますので、注意が必要です。
症状が重い場合は無理しない。まずは休養、リラックスが大事です。
さらに義務感で頑張ってしまうと、調子が悪かったときに「できなかった……」と落ち込んでしまうこともあります。疲れて意欲が低下してしまうのもよろしくありません。
ノルマを課すのではなく、気が向いたときに「ちょっとやってみようかな」くらいの軽い気持ちで始めましょう。
効果なし?私のラジオ体操体験談
小学生が夏休みに集まってやるラジオ体操ありますよね。私の地域では「誰でも参加OK」になったらしいと聞いて、参加することに。療養生活2年目の夏、近所の公園に毎朝通いました。ちゃんとスタンプカードも持ってね。
子どもたちの他に、じいちゃんばあちゃん、おっちゃんおばちゃんも集まっていました。20代はほぼいませんでしたが、その浮いてる感じがまた愉快でした。入院時と同様、みんなで体操するのは楽しいですね。朝の爽やかさがまた気持ち良くて。
が、体調はあまり良くなかったので、しんどかったです。ちょっとでも負荷をかけた方がいいかなと思って通ったんですが、最終日に体調を崩してしまいました。せっかくパーフェクトで通ったのに景品はもらえず……。あぁぁ。
そんなに無理して頑張らなくても良かったなーとやや反省。
ラジオ体操を楽しむコツとアイデア
「やりたいな」と思ったときにやる。これが一番です。
一生懸命やろうとしないこともポイントかなと思います。頑張ると疲れちゃいますし、続かないので。
- 適当でも力が入ってなくてもOK
- 手を動かすだけでもOK
- 突っ立って音楽を聞き流しているだけでもOK
こんな感じで、音楽に合わせて身体を動かすことを楽しみましょう。首を縦に動かしてリズムを取るだけでも十分。それは立派なうなずき体操です。
何もできないときだからこそ、できたことが自信につながります。内容よりも「やってみよう」と思えたことが大きな一歩。新たな習慣を作るきっかけになります。
とは言っても、やる気になれないときもあります。そういうとき私はこんな楽しみ方をしました。
<NHKテレビ体操を視聴しつつ注目>
・お姉さんたちの真顔とレオタードの違和感
・彼女たちは何を考えながら体操をしているのか
・出演者になりきって体操してみる
なんか面白い感じになります。あの何とも言えない間がツボです。
【テレビ体操・みんなの体操の放送時間】
Eテレ:6:25~6:35(日~土)
総合テレビ:9:55~10:00(月~金)
まとめ
- 無理は禁物!
- 楽しんでやろう!
- 疲れたら休もう!
その日の体調に合わせて。身体がなまったと感じたときにお試しあれ。