「なんで自分はこんなにバカなんだろう」と思うことはありますか?
「今そう気づけたんだからいいじゃない」と言われて、頭では納得しつつも、どうもスッキリしない……。そんなことはないでしょうか。
自分を責めるクセがついていると、悪い部分を見つけるのが上手になって、キビしい反省会が頻繁に開かれることになります。
できないことばかり目につけば自信を失うし、「だから自分はダメなんだ」と毎日くり返されるのはつらいものです。
でも、ちょっとした心がけで、不快感を和らげることはできます。
そのためにできることは何か。それが今回の内容です。
「なんて自分は愚かなんだ」と思ったときにすること
今すぐできるポイントは、例えば以下の2点。
- 「バカ」「ダメ」というレッテルを貼らない
- 漠然とではなく、具体的に考える
人格攻撃にしないために、「バカ」「ダメ」「キモ」などは禁止。
否定的な言葉が浮かんだら、こう問います。
「何がどうバカだったの?」
「具体的には何が問題だったの?」
この問いに答えられなくても大丈夫。「む? ダメとかバカとか一言では片付けられないか……」と思えたら成功です。
あとは、そのまま問題解決に取り組んでもいいし、嫌なことはさっぱり忘れて(あるいは脇に置いて)楽しいこともしても良いです。
個人的には、後者(楽しいこと、好きなことをする)がおすすめ。
なぜなら、「ダメ」とか「バカ」とか一言で片づけたくなるときって、悪いことばかりをクローズアップしていることが多いから。
それに、一言で片づけたくなっちゃうのは、具体的にどうだったのか、口にすることさえはばかられるようなことだからなんじゃないかとも思うんですよね。そんな心の傷をえぐってしまうような事柄と向き合うのは簡単ではありません。
だから、冷静に向き合える日がくるまでは、変に傷口をいじらず、そっとしておく。
人は間違いを犯すものなので、「二度と同じ間違いをくり返さないようにしよう」と思っていれば十分だと思います。
「反省しない」と考えるのも一つ
「タモリは反省しないらしい」という話を聞いたことがあります。
ソースがはっきりしませんが、「反省ばかりしてるとバカバカしくてこれから先、やっていけない」と語り、『いいとも!』長寿の秘訣は、「番組についての反省を一切しないこと」と述べているとか(タモリ (たもり)とは【ピクシブ百科事典】より)。
そんな生真面目にやらなくていい。そのせいで身を滅ぼしたら元も子もない。過ぎ去ったことは変えられない。だから、そうやって悪い点がなかったか、いちいち点検しなくていーの。
そう言われたら、肩の力が抜けて、いい感じにやっていけそうな気はしますよね。
力まず、気楽にいきましょう。
テイク・イット・イージーです。
気持ちを書き出すとちょっとは落ち着きます
「だけどやっぱり失敗から学ばなければ成長はないよ」
そう思うときは、日記を書くのが簡単で良いと思います。思いついたことをメモするだけでも良いです。Twitterのように気軽に。ただし、本音を書くために、自分だけしか見ない場所に書くのが良いでしょう。
これまでに何度か紹介している、最後を「よかった」で結ぶ方法を使うと、穏やかにまとまります。
「ダメだった」ではなく「○○が~~だとうまくいかないということが学べたからよかった」と書く
参考:うなだれた気持ちをぴょこんと持ち上げる「よかった日記」の書き方
けどコレ、意外と頭を使って疲れるので、やっぱりメモ程度の日記が気軽で良いでしょうか。形式張らないのがラクです。ラクにやれるのが一番です。
時間をおくことで解決策を思いつくこともあります。テキトーでも大丈夫です。
まとめ:自分を傷つけない反省のコツ
- 「バカ」「ダメ」などのレッテルを貼らない
- 「同じ過ちをくり返さないようにしよう」とだけ思っておく
- どうしてもぐじぐじ考えてしまうときは、紙に書き出して堂々巡りを防ぐ
身についてしまった習慣を変えるのは簡単ではないので、少しずつ少しずつ、ジワジワとやっていけたらいいのかなと思います。
くれぐれも気合いの入れすぎに注意、ですね。
【レッテル貼りまくりマンの君へ】
「私なんか」が口癖のあなたへ その痛みを和らげるための提案があります
己のダメっぷりに打ち負かされたとき役立つユニークな例え話
【これでいいのだ】
タモリの弔辞、赤塚不二夫の生き方にふれてヨヨヨと泣いた日のこと