認知療法のバイブルとも言われる『いやな気分よ さようなら』の第2弾、『フィーリングGoodハンドブック』を読みました。
うつだけではなく、不安、緊張、恐怖、コミュニケーションなどにも対象を広げた本書は、気分よく日々を過ごしたいと思っているすべての人に有用です!
読んだ直後の感想は「やっと読み終わった……!」。面白かったとか役に立ったとかより、とにかく目を通したぞという気持ちが強く、内容は二の次と思っているところが、普段なかなか経験できない読書体験だったように思います。
いやね、ほんとに読むのが大変だったのですよ……。717ページもあるし、大きいし、重いし。辞書より大きいんですよ。だから、なかなか手に取ろうという気持ちになれない。
読んでみれば、なるほどと思えることがたくさん書いてあるし、興味深い部分もたくさんあるんですが、それはわかっていても、心をくじくサイズ感。やたら場所を取るのもよろしくない。
あれ、これ悪口? いやでもほんとにこれが素直な感想です。人におすすめできるかと言ったら、うーん……。まずは図書館で借りてパラパラ見てみるのがいいかもと言うかも。でも、置いてある図書館も多くないようなので、そういうときは買うか~となるけれど、よっぽど興味のある人でなければ特におすすめはしないです。
とは言いつつも、とても素晴らしい内容だと思うので、読んで損はしないわよと断言はできます。セラピスト向けのパートもすごく面白かったし。でも、なんか何となくおすすめする気になれない。読み終わるまでの疲労感が思い出されるからでしょうか。って完全に個人的な気分に引きずられているだけなんですけど。
やーでもほんとに、昨年の秋頃からものすごい不調だったこともあり、あまりに読み進められないので、「1日5ページ、最低でも1段落は読む」とノルマを決めて、ちびちび読んでいたんですけど、これ絶対、本の大きさと重さが障壁になっていたと思います。うん、間違いない。読んでも読んでも終わらないんだもの。いや、京極夏彦の小説だと思えば、大したことはないのか? 読んだことないからわからないけれど。
コンディションの問題か、物理的な問題かはわかりませんが、一番の感想はまぁそんな感じです。
で、「これは便利! 使えそう!」と思った技法などは、これまでにいくつか紹介しています。
第1弾の『いやな気分よ さようなら』が「うつ」にフォーカスしたものだったのに対して、『フィーリングGoodハンドブック』は、人間関係や社会生活で生じる困難への対処法が示されていて、より広範囲で使える内容になっています。
さらに、本文には直接書き込めるようスペースが設けられているので、読み進めながら書き込んでいくと、しっかり学べると思います(これがボリューム増の原因でもある!)。
とか言っても、前半部分はもう忘れちゃってるんですけどね。途中、放置された期間もありますし、本を読んでも全然内容が入ってこないよーという状態で目を通していた部分もあるので、もうちょっとちゃんと確認しないとねってところはあります。ので、今後気が向いたときに確認していきます。
「おっ、これは役立ちそうだ」と思った部分はいちおうチェックしてあるので、これから少しずつ紹介していけたらいいなぁとは思っていますが、読み返すのにはエネルギーが必要とされるので、あまり期待はできません。
しつこいですけど、この本、デカすぎ君だし、重すぎ君。『いやな気分よ さようなら』も分厚くて大きめなので「かさばる~」と思いましたけど、ここまでではなかった。一回り大きいだけでも印象って変わるものなのですね。
これだけボリュームのある本だと、本を読む筋力や基礎体力のようなものを測るのにも使えそうな気がします(難点を変換する試み)。
『フィーリングGoodハンドブック』は、『いやな気分よ さようなら』で学んだ内容をさらに深めたい人、対人関係で使える技法を学びたい人におすすめです。
『いやな気分よ さようなら』が未読の人は、まず↓こちらから読まれることをおすすめします。こちらもボリュームはありますが、役立つ技法やアイデアがたくさん。
↓こちらのレビューページの最後に、このブログで紹介した関連リンクをまとめています。
更新ありがとうございます。
お値段もなかなかいいお値段ですよね。
嫌な気分 が古本屋で2000円位でした。
いつかは、買ってみたいです。