「困ったときは、一人で抱え込まず、周りの人に相談しましょう」
こんなアドバイスを受け取って、「それができたら苦労しないよ」と言いたくなったことはありますか?
勇気を出して相談したのに、突っぱねられて、傷ついた経験をした人もいるかもしれません。
「相談しよう」「助けを求めよう」と言うのは簡単ですが、実行するのはなかなか難しいですよね。
そこで今日は、上手な助けの求め方をご紹介します。
相談するときに使える実例フレーズもまとめていますので、あれこれ考えすぎて結局何も言えないよ~という人はぜひ参考にしてみてください。
うまく助けを求めるための準備
目の前の問題にどう対処したらいいかわからないとき、あなたはどうしますか?
切羽詰まっているときは、とにかく誰かに自分の状況を伝えて、力を貸してもらうことが必要です。
相談する前にチェックしておきたいのは次の2点。
- 自分が置かれている状況を整理する
- 相談する相手を見極める
詳しく見ていきましょう。
自分が置かれている状況を整理する
まず、自分の気持ちを整理しましょう。
これは相手に相談内容を伝えるための準備であると同時に、自分の不安や焦りを落ち着かせる効果もあります。
最低限押さえておきたいのは、次の3つの質問。
Why:なぜそれをすることが必要なの?
How:どういう結果になればOK?
一度紙に書き出してみると、頭の中が整理されます。
必要に応じて「いつ」「どこで」「だれが」などもはっきりさせておきましょう。
When:いつ助けが必要?
Where:どこで助けが必要?
Who:誰が助けを必要としている?
How much:いくら必要?
お金、時間、人手、ツールなど、具体的に条件を書き出していくと、問題解決の糸口を見つけやすくなります。
相談する相手を見極める
相談する内容によって、伝えるべき相手は変わってきます。
「相談しなきゃよかった」と後悔しないために、避けた方がいいだろうと思われるのは次のタイプ。
- 自分の意見を押しつける人
- 自分の価値観が絶対に正しいと確信している人
- 人の話を聞かない人
- 正義感が強すぎる人
- 結論を焦りがちな人
嫌なヤツと思っていた人が「意外といいこと言うね」みたいなこともあるので、一概には言えないのですが、ダメージを最小限にするために危険を回避することは有効です。
ただ話を聞いてほしいだけなのか、共感を示してほしいのか、合理的な答えがほしいのか、手を貸してほしいのか。
自分がどんな反応を求めているのか考えながら、人選しましょう。
助けてほしいときに使えるフレーズ6種
現状を整理し、伝える相手を見つけたら、勇気を出して相談です。
以下のフレーズを使って、助けを借りましょう。
『困ったときの「モノの言い方」言い換え辞典』(pp.90-96) を参考に、親しい人に対する言い方の例をまとめました。
私にはできない・困っている
「経験の浅い私にはちょっと難しくて……」
「精一杯やっているんだけど、なかなか思うように進まないのが現状で……」
手伝って
「私では力が足りないから、協力してもらえないかな?」
「忙しい○○さんにお願いするのは申し訳ないんだけど、取り返しがつかなくなる前に、力を貸してもらえないかな?」
助けて
「忙しいところ申し訳ないんだけど、相談に乗ってもらえないかな?」
「私の手にあまる問題にぶつかって困っているんだけど、アドバイスをもらえないかな?」
どうしたらいいの?
「いろいろ試行錯誤したんだけど、私にはここまでしかできなくて……。○○さんの知恵を貸してもらえない?」
「◇◇を△△したいと考えているんだけど、どうかな?」
あなたのときはどうした?
「○○さんも昔こういう経験をしたと言っていたけど、何かコツはある?」
「□□の▽▽で困っているんだけど、○○さんのときはどう対応した?」
これ以上は無理
「これが精一杯。これ以上を期待するなら、何かを犠牲にしないといけないよ」
「○○さんの言うことなら何とか応えたいけど、予定よりコストがかかるかもしれないから、その点だけよろしくね」
「どうしたらいいですか?」は△(イマイチ)
何をどうしたらいいのかわからなくて、途方に暮れてしまうこともありますよね。
「あぁもう私は一体どうすればいいの?!」
思わず、そんな言葉が漏れてしまいます。
でも、そのセリフをそのまま相手にぶつけてしまうと、期待した反応は返ってこないかもしれません。
相手に余裕があればいいのですが、そうでない場合、じっくり話を聞いてもらうのは難しい。用件をチラッと聞いて「わからない」「知らない」で終わってしまう可能性もあります。
これは、相手の性格や関係性にもよります。
信頼関係ができていれば、うまく話せなくても力を貸してもらえる可能性は高そうです。
ただ、そういう相手は限られます。
だからこそ、最初に挙げた2点が大事。
- 自分が置かれている状況を整理して伝える
- 相談する相手を見極める
すべて丸投げして「どうしたらいいの?」と問うだけでは、相手も困ってしまうので、問題を整理して現状をきちんと伝えることが大事ですね。
って「それができたら苦労しない」と言いたくなることも多々あると思うのですが、余裕がなくて無理なときでも、「自分なりに試行錯誤してみたんだけどね」という姿勢は大切にしたいところです。
まとめ
人に助けを求めるときは、
- 自分が置かれている状況を整理する
- 相談する相手を見極める
うまく助けを求める言い方は、
+
現状説明(こうこうこういう事情で)
+
質問・お願い(相談にのってもらえないかな?)
余裕があれば、相手にメリットを手渡してあげられると、信頼関係をうまく築けそうですね。
「あなたのおかげで助かった」
「いつもありがとう」
そんな感謝の気持ちもプラスになるはずです。
行き詰まったとき、参考にしていただければ幸いです。
<参考書籍>
村上英記 (2014)『困ったときの「モノの言い方」言い換え辞典』日本実業出版社
仕事でミスをしたときの言い訳がたくさん紹介されています。うまいこと言って難を逃れられたらいいのですが、いざとなると「あ、や、すみません…」って感じでダメですね。で、あとから「ああ言えばよかったー」と後悔するパターンです。
ブログ更新ありがとうございます。
そうですね。
相談できる人、もしくは、話しを聞いてくれる人が身近にいればいいのですが、
世の中自分に都合の言い様には、ならないものですね。人生とは、難儀なものです。でも、前に進まなければならない。
とにかく前向きに考えましょう。
P.S. スナックなみ2希望、(スマイル)。
朝8時から出勤して、21時現在、お前は残っとけと上司の会議が終わる迄一人で残っています。同僚は助けもせずに帰りました。その後に無理やり食事に行き、私が支払いをするパターンです。1ヶ月の給料が手取りで15万円の私が何故2~3万円焼肉代金を支払わなければならいのでしょうか。死のうと思う寸前でこのサイトを見ました。ありがとうございます。もう少し生きてみます。