「私にはできない」
「どうせ無理」
「ほらやっぱり」
「だからダメなんだ」
頭の中でそんな言葉がくり返されることはありませんか?
せっかく前向きな答えを見出しても、「きっとダメだ」「自分にはできない」という声がする。
そして、それはとても正しい気がする……。
そんなときは、こう言ってみましょう。
「大丈夫」
「できるよ」
これを何度もくり返します。
あれこれ考えてはいけません。
「大丈夫」「できるよ」と呪文のように唱えます。
他人事のように、うわごとのように、くり返し唱えます。
すると、それほどダメじゃない気がしてくるから不思議です。
ちょっと今、試してみてください。
目を閉じて、「大丈夫」「できるよ」とくり返す……。
……やってみましたか?
やってみたよーという方、素晴らしい。
どうでしたかね、いつもとは違う感覚はあったでしょうか?
めんどくさいから、そのまま読み流したわーという方も、いつか気が向いたらやってみてください。何か発見があるかもしれません。何もないかもしれません。
多分こういうのって、そのときのコンディションによって、いい感じになれたり微妙な感じになったりするのかなと思うんですけど、いずれにしても勇気づけってものは、本当に大事みたいですね。
自分で自分に言うだけでも、ちょっとは力をもらえるような……?
他者から与えられる勇気づけは、自分で言う何倍何十倍もの効果があるようです。
どうしたらそれを得られるようになるのかは知りません。
もしそれを得られたら、きっとこの上ない幸福に包まれることでしょう。
先ほど「大丈夫」「できるよ」をくり返すと言いましたが、決して無根拠に励ますのではありません。
できないことをできると言うのではなく、
「自分が思っているほどダメじゃない」
「やってみたらできるかもしれない」
「チャレンジすることはできるよ」
「思うようにいかないかもしれないけど、大丈夫、一歩前に進めたことがすごいことなんだから」
「行動したことで得られたものを糧にやっていこう」
みたいな言葉をかけてみる。
よい結果が出る出ないではなく、どんな結果であれ、優しく穏やかに包み込んであげよう的な。
そういう安心感があると、人って頑張れるんですかね。
マズローが言うところの承認欲求やら所属と愛のうんたらってやつでしょうか。
というわけで、私が「大丈夫」「できるよ」とくり返し自分に言ってみた結果。
「いや大丈夫じゃないから」
「できないものはできないから」
そんな言葉が生じて苦笑してしまう日もあったわけですけれど、そういうときって、物事を漠然と思い浮かべているだけだったりするんですよね。
具体性がないから、何となく不安になって終わり。
だから、まずは自分は何がしたいのか具体的に考えてみるのがいいと思います。
例えば私がしたいことは、
・料理を趣味にする
・ジョギングを習慣にする
……絶対無理じゃん。できないに決まってる。
と決めつけてはいけません。
「自分にはできない」「どうせダメなんだ」という言葉には、とりあえず反論してみましょう。
そうするだけでも、無力感を和らげることはできるのではないかと思います。
「私にはできない」
「どうせ無理」
「ほらやっぱり」
「だからダメなんだ」
そんな声が聞こえたら、「大丈夫」「できるよ」とくり返し自分に言ってみよう。
その後の変化を観察し、考察してみよう。
何かヒントが見つかるかもしれない。
何も見つからず、むなしくなるだけかもしれない。
それもまた人生(適当)。