大型台風上陸。各地で被害があったようですが、ケガなどされていませんでしょうか。
#Typhoon Neoguri nearing Japan. Takes up our entire view. Wow. pic.twitter.com/dQEa1m2i7b
— Reid Wiseman (@astro_reid) July 5, 2014
こちらは、国際宇宙ステーションの宇宙飛行士 Reid Wisemanさんによるツイート。
「Neoguri(ノグリー)」は台風8号の名前で、「たぬき」という意味なんだそうです。
「プリン」「いちじく」なんて可愛らしい名前もあります。なかなか興味深いネーミングですな。
台風とうつ病のプロセスって似てるよね
台風が来るたび、思うんです。
うつ病で絶不調のときって、台風上陸のときと似てるなぁ~、と。
暴風、高波、大雨。荒れに荒れた天候。
テレビ中継で風に飛ばされそうになりながら必死に状況を伝えるレポーター。
どんなに頑張っても風はやみません。うつの波も同様に、自分の意志ではコントロール不能。ただひたすら、過ぎ去るのを待つしかありません。
台風の発生過程は4段階に分かれるのだそうです。
これをうつ病に例えるなら、
私の頭の中ではこんなイメージです。
衰弱期に台風が弱まっても、強い雨が降ることがあるため油断大敵!ってところも、揺り戻しが見られるうつ病回復期と通じるような気がします。
明けない夜はない?やまない雨はない?
人間にもいろんな天気があって当然。
頭ではわかっていても、実感としてまったく受け入れられないときがありました。
「明けない夜はない」
「やまない雨はない」
その通りです。でも、
「私には悪天候しかない。『朝』も『晴れ』もない。もう光なんていらない」
「今までは『明けない夜』『やまない雨』がなかったかもしれないけど、未来のことなんて誰もわからない。ずっとこのままの可能性だってある。適当なこと言うな!」
そんなふうに思うこともありました。
今でも、「絶対に明けない夜がないとは言い切れないな」「雨がやむ前に死んでしまうこともあるかもしれない」と考えたりします。
でも、うつ病のどん底、絶望からは抜け出せたんですよね。
当時の日記より。
土砂降りで土砂崩れが起きて、一緒に流されて、のみ込まれて、自分の力じゃどうしようもなくて、たくさんの雷が落ちて、それでも雷の音はやまなくて、ずっと怖くって、雨は降り続いて、台風もやってきて、強風にあおられて、もう何をやっても吹っ飛ばされて、抵抗はもはや無意味で、あきらめるしかなくて、あきらめてもやっぱり苦しいのに変わりはなくて、でも、少しずつ台風が移動して、強風もおさまってきて、大雨も弱まりはじめて、やっと煽られることも、流されることもなく、何とかその場にとどまれるようになった。そして、雨もやみ、風もおだやかになって、静止したような風景がだんだん広がっていって、霧がかかってはいるけれど、近くのものなら見える。だんだんと霧の深いところも少なくなってきて靄(もや)くらいになっていく。靄もそのうち晴れていき、光が射せば、反射して美しい(カナ?)
そんな感じです。
このときのことは今でもよく覚えています。病気をしてから初めて光を感じることができた瞬間でした。何か特別なエピソードがあったわけではなく、“ふと気付いた”という感じ。
「夜が明けた」
「雨がやんだ」
ただ、そう思いました。
そして、感慨に浸りました。昔の人が雨乞いをして、日照り続きでカラカラだった土地にようやく念願の雨が降ったときの喜びって、きっとこんな感じだったんだろうな~と想像しながら。
暴風域を抜けるまでは待機せよ
先の日記を書いたときに希望を感じた私でしたが、その後、再びどん底に逆戻りします。
どうやらそこは台風の目だったようです。
それでも、一度「晴れ」を経験したことは大きかったようで、「一生、今の悪天候が続くわけじゃないよね」と考えられるようになりました。
やっぱり、自分が実感して納得できていることって大事ですね。
人になんて言われても、その人の気持ちはその人にしかわからない。
もし、うつ真っ盛りの私がこの記事を読んだら、「は?だから何?病気が良くなった人はいーよね(怒)」と思ったかもしれません。
つらい思いをしている人に「生きててよかったって思える日が来るよ」と励ますのは、台風中継で吹っ飛ばされそうになっているレポーターに「台風が過ぎ去れば、すがすがしい晴天になるよ」と言うようなものなのかもしれません。
とりあえず、天候がおさまるまでは危険な区域には近づかず、安全な場所に避難すること。
つまり、今はお家でおとなしくしているのが一番ってことですね。
ナミさんー(>_<)
すごいわかるー!って思いました。
「明けない夜はない」「止まない雨はない」っていう励ましに対して、
ふざけんな!だったら明かしてみせろ、止ませてみろって思ったり
明けたってまた夜になるじゃねーか、晴れたってまた雨降るじゃねーかよ、カスっ!
とか思ってイライラしてた時期がありました。
(暴言失礼しました)
少し落ち着いてからは、
もし夜が明けなかったら灯りをともせばいいし
雨が降ったら傘をさせばいい、
って思うようになりました。
そして、ナミさんがおっしゃるように、
それが「台風の目」であったとしても、
「晴れ」を一度でも体感できると、ちょっと気持ちにゆとりができますよね(^ ^)
ここ数日ちょっとくもりがりな私でしたが、
じたばたせず、落ち着いて晴れを待とうと思います。
>めみさん
コメントありがとうございます。
あーよかった。私だけじゃなかったんですね。この記事を書きながら「私ねじ曲がっとるな~」と思ったんですが、これも一つの症状と言えるのかもしれませんね。当時は私も相当お口が悪かったです。
そうそう。夜には夜の、雨には雨の魅力がありますしね。絶望の中にいるとすべてがマイナスにしか見られなくなってしまいますから困ります。そう言えば、晴れてもキレて卑屈になっていました……。
くもりの日のモヤモヤ感、雨の日のジメジメ感をも楽しめるようになれたら最強ですね。待ち時間の「退屈」を「熱中」に変える術、探してみようと思います。