ナミうつブログ

「うつ」のお悩みを軽くするヒントを双極Ⅱ型障害の人が模索するブログです。

アランの幸福論に学ぶ、悲しまずにはいられないときの対処法

 

ティータイム

日経ウーマンオンラインで新連載が始まるそうです。

新連載! 新訳で読むアランの『幸福論』

ここでは、躁うつ病の女性の症例(悲しみのマリー)が挙げられています。

その中で印象的だったのがこの言葉。

想像力の病には、つける薬がない。

これは、不快な感情に取り込まれている人には、どんなに素晴らしい出来事も響かない。すべてを悪い方悪い方に考えてしまう、ということ。

いきなりズバリと斬りつけられたかのような感覚になる、非常に耳が痛いお言葉です。

当人としては、自分が感じるままに受け止めています。でも、実際には意思の力が受け止め方を左右していると言うのです。

 

悲しみの原因は体の不調によるものです

考えすぎは良くないよ、不快な感情は目を向ければ向けるほど大きくなっていくよ、とアドバイスをもらうことはよくあります。それはよくわかるし、考え過ぎないようにしようと努力するのですが、気持ちを切り替えるのは簡単ではありません。

人によっては、自分の考え方や受け止め方が悪いんだと自責の念に駆られることもあるでしょう。

そんな悪循環を抜け出すための解決策として先の記事で挙げられているのは、「悲しみの原因は血液細胞の増減が影響しているだけ」という捉え方。

私自身こういう考え方に救われた経験があります。療養を始めた頃は「ただの甘え」「気の持ちようだ」と思っていました。実際にはそれだけでは解決できません。でも、メンタルの病気は目に見えないし、数値にも現れにくいため、どうしても身体の問題だとは考えられませんでした。

が、「うつ病は脳の病気」という解説を知ったとき、私は救われました。精神力の弱さが原因ではないと言ってもらえたことで気持ちが軽くなったんです。(これはあくまでも仮説で、はっきりとした原因は未だわかっていないそうです)

悲しみに取り込まれ、自分を責め続ける悪循環から抜け出すためには、このような科学的データが役立ちます。

冷静かつ客観的に物事を見る力を養うためにも、うつ病のメカニズムを勉強することはプラスになりそうです。

 

あなたの悲しみはあなたにしかわからない

重箱の隅をつつくような話かもしれませんが、記事を読んでいて一つ気になったことがあります。

それは2ページ目の「自分はほんとうに悲しいのだと考えたがっている友人」という表現。

以前の私がこれを見たら多分ムカついたと思います。「考えたがっているんじゃなくて、本当に悲しいのに!」と。

今の悲しみがただの自己憐憫だということに気付いていたとしても、それを人に指摘されるとすごく腹が立ちます。見下された感じがします。

悲しいのは事実だし、この気持ちを割り切ろうとしてもモヤモヤは晴れません。そうやって引きずって悩んでいるのに、わかったような言い方をされると自分の気持ちをないがしろにされたような気がしてしまうんですよね。

今ならわかります。悲しみにしか目が向いていないこと、信じたいことだけを信じている自分のあり方。

でも、渦中にいるときはわからない。それが人間の心ってもんでしょ、と思います。自分の心の状態はなかなか客観的に見られないものだから。

いくら素晴らしい論理を示したり、「こうやって考えればいいんだよ」って言ったって、本人が納得できなければ悲しみは続きます。他人の心境を想像することはできても100%理解することはできないので、本当に悲しんでいるかどうかはわかりません。悲しみの感じ方だって人それぞれ違います。

だから「自分はほんとうに悲しいのだと考えたがっている」と他人が言い切ることはできない。その前提は忘れないでいたいなと思います。

 

アラン先生のお言葉「のんきにやろう」の真意とは?

今回いろいろ考えてみて、自分で気付くことの大切さを改めて痛感しました。

打開策を見つけるためには、いろいろな人の考え方を知り、別の角度から物事を見てみることが必要です。でも、本人が気付かなければ問題を改善することはできません。

まずは誰が何と言おうと“私が納得できる答え”を探すこと。

そうやって進んでいく過程で、問題点や他人からの指摘を受け入れられるようになれば、心は軽くなるはずです。

でも、受け入れようと思っても簡単に受け入れられることばかりではありません。人間関係のいざこざなんかは特に。

そういった問題は「何とかせねば!」と躍起になるのではなく、じっくり時間をかけていくしかありません。そうして、あるときフッと気付いたり、ちょっとしたきっかけで自然に解決するものなのかなと思います。

つまり、そのときが来るまでは「もう深刻ぶるのはやめてのんきにやろう」ということなんでしょうね。

生きることに疲れたときこそ、伸びをして、あくびをして、心身をゆるゆるに。ちょうどいい加減を探っていきましょう。

 

 - うつ病関連ニュース, 雑記・独り言 

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Comment

  1. さおり より:

    こんばんは、さおりと申します。
    当方のブログに訪問いただきありがとうございました。
    非常に嬉しかったです。

    私はよく、自分の悩み事や考え事がある時にはネットで検索し、様々な人の意見を読みます。
    そうすると、自分が納得いく意見や、逆の気持ちが湧く意見を発見したりします。
    様々な考え事に触れることで、自分の本心はどこにあるかを見つけるヒントにしたりします。
    ナミさんのブログにたどり着いたとき、私はとても納得しました。
    ナミさんの言葉、文章は私の心にすとんと落ちます。
    ネット上ではありますが、このご縁に感謝です。

    ナミさんのブログ、応援しています。

    • ナミ より:

      さおりさん、こんばんは。

      普段出会うことない人の声を聞くことができるのがインターネットの魅力ですね。私もこれまでたくさんの人の意見に学ばせてもらいました。尊敬できる人はたくさんいて、励まされたり刺激を受けたりしています。

      このブログは私が思ったことをそのまま垂れ流しているだけなので、そんなふうに言っていただけて恐縮です。でもすごく嬉しいです。私の方こそ、さおりさんとの出会いに感謝いたします。

      あたたかいメッセージをありがとうございました。

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