アルフィーに言われたら納得せざるを得ない:比べるなんて無意味、それぞれの道をゆけ

THE ALFEEの3人を見かけると「あ、アルフィーだ!」と思います。そしてちょっと笑顔になる。なぜでしょう。

先日もテレビの歌番組でTHE ALFEEの3人を見かけました。「あ、アルフィーだ!」と思い、テレビの前に待機。やっぱりちょっと笑顔。

今日はメドレーを披露するらしい。舞台の準備が整い、演奏が始まります。

向かって左から、桜井・坂崎・高見沢。

オールバック髭グラサン・優しそうなアコギおじさん・ど派手エレキ王子様。

いつもの配置、三者三様のスタイル。

この感じを見ただけでもう満足感があります。

「メリーアン」「星空のディスタンス」ときて、次は知らない曲です。「鋼の騎士Q」という新曲のようです。何やらノスタルジックでフォークっぽさ?があります。「コンドルが飛んでいく」を連想したのですが、合ってるかな……。

細かいことはともかく、そんな曲調と3人の姿を眺めながら聴くと尚味わいが増します。

そして、ふと耳に入ってきた歌詞。

比べるなんて無意味なこと それぞれの道信じて

聞いた瞬間、ショックを受けてしまいました。

えっっっ、説得力やばくない?! 見た目も音楽性もバラバラな3人が並んでこのメッセージを発するってアナタ、歌詞をそのまま体現しているじゃないですか! そんなの、まったくもってその通りだと頷かざるを得ない。

しかもアルフィーそれぞれの道信じて50年ですよアナタ、50年!? えぇっ、えぇぇ!???

それ以降、空前のTHE ALFEEブームが幕を開けたのでありました。

 

「他人と比べるのをやめよう」とか「人の目を気にするのはやめよう」とか、わかっていても実践するのはなかなか難しいものです。

100メートル走を8人で並んで走って、自分ひとりが大幅に遅れをとっているときに、「みんなより遅れてる!やばい!」と思わないのは無理でしょ、しかも人生は気が遠くなるくらい長い、100メートル走ならすぐ終わるけどさぁ、なんてことを思ったりします。

もちろんわかってはいます。

人生は100メートル走みたいに一目瞭然で比べれるものじゃない。比べること自体がナンセンスです。

けど、気がつくと、人と比較し嘆いている。

そんなときにはTHE ALFEEを思い出しましょう。見た目も音楽性も世界観も多様で、バラバラにさえ見えるのに、そのすべてを包摂してしまうアルフィー。みんなちがってみんないい。音楽ジャンルの垣根を軽々とこえ溶け合うインクルージョンバンド。ザ・三位一体。

周りに惑わされず、それぞれの道を突き進めばいいのです。

「目指すべきゴール」を刷り込んでくるやつらに徹底抗戦、いくぞー!

そんな勇ましい気持ちと、楽しく愉快な気持ち、そしてそれらすべてを包み込む穏やかな心が生まれていることに気づくはず。

ほんとにねぇ、あの、自分と全然違う存在を当たり前のように受け入れている三人の佇まいが最高なんですよね、「問題は何もありませんがどうされました?」みたいな。そいで50周年ですよ!? 互いを尊重する心、なんと素晴らしいことでしょう。

 

アルフィーはもはやアーティストの域を超え、概念になりました。

いや、すでに多くの人が共有する概念となっているからこそ、こんなに愛されているのかもしれません。

って「概念」の使い方合ってるかわかりませんけど。アルフィーの中にあるイデアを愛でているみたいな? うーん、よくわからないけど、とにかくアルフィーは素敵だという話。

おかげさまで、THE ALFEEを見かけたときの反応が「あッッ!アルフィーだ!!!」くらいの熱量になりました。

 

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