既製服にはサイズがあります。SとかMとかLとか。婦人服の9号・11号・13号だとか、男性用スーツのさらに細かいサイズ展開もあります。
さて、今回私が言及したいのは「Fサイズ」こと「フリーサイズ」についてです。
私は、洋服タグの「F」表記を見つけると、言わずにはいられません。
「フリーサイズって何よ」
「別に着る人はフリーじゃないでしょ」
「メーカー側がコスト削減したくてそうなりましたってことでしょ」
「ワンサイズってことでしょ」
「誰でも着られるサイズですよヅラするのはダメでしょ」
「だってね、メーカーさんや販売する側はフリーになれる部分あるかもしれないけど、こちらはむしろ選ぶ自由を奪われてるからね、人それぞれ体の形は違うのに一つの型しか与えられないからね、その型に君たちが合わせたまえって言ってることになるからね、それをフリーサイズって言葉でごまかすのはちょっとズルいわよね」
と、一瞬のうちに心の中でまくしたてるのです。でも、特に文句があるわけではありません。ただ「フリーサイズって何だよ」と言いたいだけです。昔からそうなのです。変な言葉が好きなのです。
自由な、縛られない、制約を受けないサイズ。
大小の型紙を作ることから解き放たれたサイズ。
サイズ別の在庫管理から自由になれるサイズ。
これは働き方改革サイズということですか。違いますね。資本主義の行き着くところということですか。よくわかりません。
まあ実際、ワンサイズと言われるより、フリーサイズと言われたほうが納得しやすそうではあります。なんともまぁうまいこと考えたもんだと感心するばかりです。
自由とは何か。
そんなことを考えていたところだったので、「フリーサイズって全然自由じゃねぇ!!!」とツッコまずにはいられなかったよ、というお話でした。