フリック入力だとうまく話せない

スマホのフリック入力、得意ですか?

私はいまだにうまく打てません。たどたどしくシュ…シュ………シュッ…シュ……とやっております。

だからもう若い人の手さばきを見ると圧倒されちゃいますね。本当にすごい。

私だって10代の頃はもうちょっと上手にできたはず。と思いましたが、周りに比べるとそんなに早く打てる方じゃなかったですね。ガラケー時代の話ですので、みんなボタンをカチカチ押しておりました。

って、そう、あの「カチカチカチカチッ」という連打音が苦手だったんですよね。それで私は入力方式をポケベル打ち(2タッチ入力)に設定していました。これだとカチカチカチカチッって同じボタンを連続して押さなくていいから。全部の文字がボタン押すの2回ですむし、押し間違いも少ない。

そう思うと、連打のストレスを排したフリック入力って素晴らしいですよね。大発明だ。

(こういう話をするとき、このブログを読んでくれている人は何歳なんだろうと考えるのですが、ガラケーを使ったことがあるのはアラサーぐらい? 10代はスマホ世代ですかね? 一応簡単に説明すると、ガラケーとは、ガラパゴス携帯の略語。日本独自の進歩をとげた携帯電話です。LINEは存在せず、みんなせっせとメールを打っていました。ポケベルはデータを受信できる小さな端末。私は使ったことがありません。90年代~00年代あたりの話になりますでしょうか。)

 

というわけで、フリック入力が苦手な私が使うのはもっぱらキーボードです。

フリック入力時に比べると、ずいぶん饒舌になります。ストレスも感じません。スクリーンキーボードは、ちょっとつっかえます。だから、物理キーボードが一番。おしゃべりする感じで出力できます。

音声入力は、一見手軽なようだけど、実はそうでもありません(私にとっては)。

入力装置として使うのに心の準備が必要なのです。

何に備えるのかというと、震動。

音声は震動です。音が鳴ると、身体が震える、骨に震動が伝わってる気がします。内臓も震えているのでしょうか。たとえ小さな声でも、無音状態とはまったく違います。

だから、試しに音声入力使ってみても、結局キーボードに戻っちゃう。

 

震動。これはオンラインとオフラインの決定的な違いでもあります。

同じ音楽を聴くのでも、生演奏と音楽プレイヤーで聴くのじゃやっぱり全然違うんですよね。

オンラインだと、楽器や歌声、その場の空気の揺れ震えと直で共鳴することがありません。

このあたりは物理の話になってくるのでしょうか。私が苦手な難しいやつだー。

と、ここまで書いて気づいたのですが、動画を再生するときにちょっと身構えるのは、音声を受け止める準備をしているからなのかもしれません。音がないとわかっている動画はそれほど抵抗なく見られるから。

音って不思議ですねー。

 

文字入力のお話から、音と震動の話に脱線してしまいました。

私が今回言いたかったのは、入出力方法によって、自分の話す内容が違うものになるなーということです。

フリック入力だと口下手になるし、キーボード入力だとおしゃべりになる。

ってそうそう、一時期フリック入力による文章作成を試みたこともあったんですがね……入力操作に気を取られて、頭に中にあるものがすっと出てこない。フン詰まりになってしまう。ああ、もどかしい! てな具合で、すぐ挫折しました。

やっぱり必要に迫られないと人は(というか私は)できないものなんでしょうかねぇ。

いやでも、テクノロジーの進化はめざましいから、大変革が起こる可能性もありってことで、そのときはぜひチャレンジしてみたいと思う……けどそんな元気はない可能性が高いから、せめて拒否しないようにしたい……みたいなことは思っています。

そう、自分に刺激を与えることは大事です。

新しいものを忌避せず、好奇心を持ってやってきたいものです。

 

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