先日、興味深い問いに出合いました。
緩募: あなたの今までの人生で「この選択肢を選んだことがその後の人生を良くした」と思う選択肢について「その選択肢をどうやって知ったのか?」を教えてください
— nishio hirokazu (@nishio) May 6, 2021
やる気の出るアドバイス作者さんの気になるツイート。
寄せられた回答は ↓ こちらのページにまとめられています。
人生の選択肢をどうやって知ったか? – 西尾泰和のScrapbox
人それぞれの人生が垣間見えるのが面白い。個々人のオリジナルな話を次々と聞ける、そんな答えを引き出す素晴らしい問いですよね。
と、一通り感心してから考えました。
私の人生を良くした選択肢は?
…………。
ない。
「この選択肢を選んだことがその後の人生を良くした」と思う選択肢、ない。
「良くなった」と感じられることがない。
いや、そりゃいつ死んでもおかしくないぐらいの病状だった頃に比べれば、それはそれはもう大変に良くなりました。でもそれはマイナスの絶対値が小さくなったという話。「プラスになった」「良くなった」というよりは「失われた」「損なわれた」と感じているのが正直なところ。あるいはトレードオフで仕方ないと受け入れているものだったり。
いやいやいや、ただ自分が鈍感なだけで、人生を良くした選択肢はいくつもあっただろうとも思います。「失われた」「損なわれた」という実感も正しいとは言い切れません。高望みしすぎだよとも思います。医療機関にかかって治療するという選択をしたから人生が終わらず良くなったと言うこともできましょう。能動的な選択を対象にしているっぽい冒頭の問いが意図するところとはちょっと違うと思いますが。
まあね、人間万事塞翁が馬なので、今良くないと思っていることがプラスにつながることもある、これは頭の片隅に置いておくといいと思います。人との出会いが人生を変えるってところも大きいんでしょうね。私は悪い意味で人生が変わった出会いをたくさん思いついてしまいますが。運が悪かったってことなんでしょうか。自分の捉え方の問題でしょうか。いや、うん、運が悪かったんだと思うことで気持ちを切り替えて、地道にやっていくしかないんでしょう。それが結果的に良い選択肢だったと言えるようになったらいいなと前向きに考えつつね。
「人生を変える選択肢は『これが人生を変える選択肢ですよ』とわかりやすい形で公開されていない
冒頭の問いはこの仮説を確かめるための問いだそうです。「ほんとそうだよね~」と思います。
人生を変える選択肢がわかりやすく提示されていないから、この人生という名のゲームは面白いのだ。
みたいなことを言いたくなりますね。
人生を良くするコツは、
今ある選択肢を見て、良さそうな選択肢がより増えるものを選ぶ
これでしょうかね。困ったときによく自身に問いかけてみる言葉です。
私の場合、「人生を良くした選択」や「人生を変えた選択」を考えてもこれといった答えが出てこない、あるいは、楽しくないことを思い出してしまうので、
「不幸を最小限に抑えるためにした選択」により今の私はある。
と考えることにしています。実際そうだし、そう思うと肯定される感じもあってしっくりきます。
「良い選択肢を選ぶ」ではなく、「選んだ結果を良いものにするんだ!」という気概があると良さそうですね。
はぁ~~~、やっぱり力が必要ってことですかね~、はぁ~~~、力を得る方法を探そ~~~
まあまあまあ、人間万事塞翁が馬でございますね。ハイ。
人生を良くした 選択肢。私もない。でも、何かにまもられてるなぁって 感じることは、ある。先祖に感謝。