「怠けている」と「休んでいる」は別物だと考えるようにしている、という話をあるとき聞いて、なるほど普段からそうやって意識するのは大事だよなぁと思いました。
この言葉をどういう場面で使うかによって内容は微妙に変わってくるのかなとは思うものの、どんな場合であれ、何の意思も意図もなく、ダラダラ流されるままになっちゃうと後悔することになりますよね。
でも、目的意識を持って行動すれば、うだうだする時間や「ダメだ~」という自己嫌悪は格段に少なくなりそうです。
「怠ける」とは、やるべきことを真面目にやらないこと。
どうせ何もしないなら、「俺は何もしないぞ」と決意して全力で何もしないのがいい。
休むなら、休むことを真面目にやれと。
そもそも「休む」って具体的に何をすることでしょうか?
- 体をラクにする
- 横になる
- 眠る
- ぼーっとする
- ぶらぶらする
- ティータイム
- お菓子をつまむ
「遊ぶ」「好きなことをする」は「休む」とはちょっと違うでしょうか。場合によりけり?
まあ要するにリラックスするってことですよね。緊張が続いたときに心身を弛緩させること。これが大事。
前回の話と関連しますが、「睡眠時間を削って働くこと」はよいことではありません。ぶっ続けで頑張ることはできないので、しっかり休む必要がある。
それはわかる。でも、自分は何も大したことをしていない、緊張感が全然ない、ずっとゆるんだままなんだよ……と思うこともあるのではないでしょうか。
でも、たとえ何もしていなかったとしても、脳が全然休めていないことって実はけっこう多いんじゃないかと思います。例えば、気がかりなことが頭の中でぐるぐる巡って悩み続けるような状態。そういうとき脳はフル回転しているのでは?
この状態って何なんだろうと考えるとき私の頭には、ハムスターが回し車で走り続けるイメージが浮かぶのですが、これって「怠ける」どころかめっちゃ頑張ってる状態ですよね。ハムスターさん大激走です。
もしそれと悩み続けているときの脳の状態が似たようなものだとしたら、いくら体を横たえていても、全然休まらないじゃないかと。カラカラカラカラ回っているだけで、何の答えも出ない上に、消耗する。回し車で走るハムスターは運動&気分転換になるからプラスですけど、悩みのぐるぐるは運動にも気分転換にもならない。悲し……。
脳に不具合が生じると、このあたりの調整が効かなくなるからうまく休めなくなるんだろうなとも思います。脳の暴走? 止められない! 精神疾患のさまざまな症状は、脳の動きが例外的で、通常ルートで処理できなくなっているみたいな。そうなると専門家に頼りましょうって話になってくるんですけど。
話がちょっとそれましたが、脳を休めることは心を休めることにつながるんだと思います。肢体と脳の緊張がとけたとき初めて精神も安らぐ(? ちょっとこのあたりの関係はよくわからない)。
休んでいるつもりが、脳はめっちゃ頑張ってて、なのに「自分は何もしていない、怠けている」と思う。なんか報われない感じ。責められるつらさもある。結果として疲れが取れないどころか、ますます消耗する、そんな悪循環にハマって苦しむのはつらい。
一体どうすればいいの?
というわけで、上手に休むコツを次回考えたいと思います。
【つづき】
後ろめたさを感じることなく休むには? 堂々と休むコツ3つ