ナミうつブログ

「うつ」のお悩みを軽くするヒントを双極Ⅱ型障害の人が模索するブログです。

風向きは自分の力じゃ変えられない

 

風に飛ばされる傘

スポーツの試合か何かで、「勝利の風が吹いている」というような言い回しを聞いたことがあります。

勝利目前、「運がこっちに向いているぞ」的なニュアンスで使われていた気がしますが、これってなかなか面白い。

青いラッコのぼのぼのは、風に吹かれて転がるのは風と仲良くしてるのかも的なこと*1を言っていて、なるほど確かに、詩的でなんか素敵だし、かわいいな、私もしたいなと思いました。

そういえば、風は何かを予感させる描写として用いられる的な話も聞いたことがあります。ジブリの制作秘話かなにかの番組だったか……ぼんやりとした記憶ですが。

そんなこんなで考えた風の話。

からの、風の向きや強さを自分の力じゃ変えられないように、どんなに頑張っても変えられないことがあるよね、という内容です。

 

風向きを自分の力で変えることはできません。

できるのは、風を読み、環境や行動を最適化すること。

風は、地形、気温、日射などの条件により、強さや向きが変化します。

それを踏まえて、現状と過去の経験を参考に、これから吹く風の強さや方向を予測し、対策を講じる。

そうすることで、うまくいく可能性を高めることができます。

 

でも、綿密に計算し、工夫を重ね、行動を増やしたからといって、必ずしもうまくいくとは限りません。

突風がすべてを吹っ飛ばしてしまうかもしれないし、たった一つの不具合が計画を狂わせてしまう可能性もあります。

そもそも、最低限の条件を揃えることさえ困難な状況に置かれていれば、スタートラインに立つことすらできません。

風を読み、環境や行動を変えるって、言うのは簡単だけど、実行するのはすごく難しい。

 

でも、だからこそ、努力の末によい結果を得られれば、自信がつきます。

風向きを変えることはできなくても、環境を整え、行動を変えることで、よい結果を引き寄せられる。なす術がないように思える現状も変えることができるんだと。

そして、物事が順調に進んでいくうちに、不利な条件下で、どうやってもうまくいかなかったときのことを忘れてしまいます。

どんな風向きであっても、自分の頑張り次第で何とかできるんじゃないかと考えてしまうんですよね。

 

もし私が人生の課題をそつなくこなしていたら、「それなりに努力したから今の自分がある」と考えたと思います。

そして、努力していないように見える人に対しては「望む結果が得られないのは努力が足りないから」と心のどこかで思ったんじゃないかと予想します。

実際私は、精神を患い、できないことが増えたとき、自分を責めました。

「状況が好転しないのは努力が足りないからだ」
「頑張れない自分が悪い」

 

今抱えている欠損感や不能感がなければ、「あなたは努力が足りない」と思う人になっていたかもしれないなんて、考えただけで怖くなります。

言わなかったとしても、思っていれば、言葉や態度に表れる。上から目線で善意のアドバイスを与える人。

すごく嫌だ……。今の自分が苦手とする人です。

私自身、今もそうなっていないか不安です。

だって、ちょっとうまくいっただけで、「行動すればうまくいく。ダメだったのは自分が何もしなかったから」と思ってしまうことがあるから。

いやいやいや、何もしなかったんじゃなくて、できなかったんじゃないの?

きっかけをつかめたのは、追い風が吹いていたからじゃないの?

たまたま条件が揃ったからじゃないの?

自分のことなのに忘れちゃうんだから、人のことなんてなおさら鈍感になっちゃいそうですよね。

 

どんなに頑張っても変えられないことがある。

最近そういう意見を見聞きすることが多くなった気がします。東大入学式祝辞もそうです。

「自己責任」という言葉が流行語大賞にランクインしたのが2004年。

今から15年前、私は19歳でした。

イラクで発生した日本人人質事件を受けて声高に叫ばれた「自己責任」という言葉。それに対しては「本当にそうなのかな? よくわからないな」という思いがありましたが、自分が関わる出来事に対しては「自己責任」「自業自得」をばっちり当てはめて考えていました。

やっぱりそれなりに大きな影響を受けていたのでしょうね。

当時の雰囲気を思い出してみても、「自己責任」とか「自業自得」とか、「努力が足りないから悪い」という考えの人は多かったように思います。少なくとも、私の周りには確実にそういう雰囲気がありました。

最近の論調を眺めていると、何となく今は揺り戻しの時期なのかなという気がします。

 

運が良いか悪いかで人生が左右されることは間違いなくあると思います。

要するに、人生は運ゲー。

だけど、当然、運だけですべてが決まるわけではありません。

どんなに運が悪くても、努力次第で変えられることはある。
努力を怠って痛い目に遭うこともある。
どんなに頑張ってもうまくいかないことがある。

だから、極端にならないよう、バランスよく考えることが大切だなとつくづく思います。

とは言いつつも、「自己責任」「自業自得」といつも自分を責めがちな人は、「人生はすべて運次第」と思っておくぐらいでちょうどよさそうです。

うまくいったら「ラッキー♪」、うまくいかなかったら「運がわるかったな」ぐらいの感じで。

自分を痛めつけたって良いことは何もないですものね。

 

*1 『ぼのぼの (1)』より

草が風で動くのは変だ
草が風で動くのは変だ
ボクも強い風だと動くけど
ボクも変だ
ホントは動かなくてもいいのに
動くのは変だ
だから動くのは風となかよく
してるのかもしれない
だから動かないのは風とケンカ
してるのかもしれない
かもしれないったら
(p.22)

といってころんころんしているぼのぼの。かわいい。

 - 雑記・独り言 

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Comment

  1. 優(ゆう) より:

    病気になってから、このブログに出会い、色々参考にさせてもらっています。ありがとうございます。

    お互い、のんびりいきましょう。

  2. より:

    ナミさん、二回目のコメントを書かせていただいています。

    うつ病で苦しくて苦しくて仕方ない時。

    ナミさんのブログに出会いました。

    言葉にならないくらい、助けていただいています。

    人生、運次第…私もそのくらいに考えた方がいい人間のように、思いました。

    少し気持ちが楽になりました。

    ナミさんの存在が、ありがたいです。

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