うつ病などメンタルの不調で退職された方なら経験する人が少なくないんじゃないかと思うんですが、求人情報を見ていると頭が爆発するんじゃないかってくらい焦りませんか?
いきなり時限爆弾を押し付けられて、何とかしなきゃいけないんだけど、どうしたらいいかわからなくて「うわぁぁぁぁぁ~!」とパニクっておろおろして人生の限界を前に錯乱する感じ。
あれは一体何なんでしょうね? 「早く仕事しなきゃ」って焦りを感じるのは当然なんですけど、それにしても感情揺さぶられすぎじゃね? といつも不思議な気分になります。もはや恐怖です。私はこれを「求人閲覧恐怖症」あるいは「求人閲覧強迫症」と呼んでいます。
それでも最近は、以前に比べるとちょっとは感情をコントロールするコツをつかめてきたような気がするので、それをまとめます。
対象は、
- まだ働ける状態じゃないのに「働かねば!」と焦っている人
- 無職であることが苦痛で、四六時中仕事のことが頭から離れない人
- 求人情報を見るだけで精神崩壊してしまう人
こういった方にお役立ていただけるんじゃないかと思います。根本的な問題解決にはなりませんが、もしわずかでもあなた様の苦痛が和らげば、これほどの喜びはございません。
求人閲覧時の焦りを抑える3のコツ
では、さっそく求人情報を閲覧したときに発生する激しい焦燥感を抑えるコツを見ていきたいと思います。
まだまだ完成形ではありませんが、私なりに模索する中で「ハーイ、OK、いい感じ~」と言いたくなったやり方です。
1.制限時間を決める
求人情報はとにかく膨大です。一度見始めると止まらなくなっちゃうんですよね。ネットにしても情報誌にしても。だからと言って、掲載されている内容は似たり寄ったり。見れば見るほど訳がわからなくなります。
ですから、閲覧時間を決めてしまいましょう。区切りはお好みで構いません。10分でもいいし、「午前中は仕事探しだ!」と頑張るのもよござんす。私は1時間がベストかなと思います。焦りが激しくなるギリギリのラインです。まぁ、1時間だけと決めてもどうせダラダラ見てしまうので、あまり意味はないんですが。
重要なポイントは、決めた時間以外は職探しについて考えないこと。
「あ~、どうしよう……」「何とかしなくては!」といくら考えても答えは出ません。問題を解決するためには行動あるのみ。適切な行動が見つからなければ致し方なし。
というわけで、果報は寝て待て。何事も切り替えが大事ですね。ってよく言われます。
2.少しずつチェックする
閲覧する時間が長くなれば長くなるほど焦りは膨らんでいくので、その時間を細切れにするのがよろしゅうございます。焦ることに変わりはありませんが、成長曲線よろしく爆発的に増殖する焦燥感の勢いを抑えることは可能です。
丸々1日かけて求人情報と向き合うよりは、1日1時間を毎日くり返す方が集中力も維持しやすいので効率も上がります。勉強と同じですね。学校で先生によく言われたものです。
求人は1週間ごとの更新が多いようなので、更新日にチェックするという習慣でも良いと思います。更新日から時間が空くと、応募が締め切られている場合もよくありますしね。
あとは、こまめにチェックした方が、新着情報や気になる求人を見つけやすくなるというメリットもあります。
3.検索条件を狭める
ネットの求人サイトを使うときには詳細な検索条件を設定しますよね。このときに、より具体的で個人的な条件を決めるのも重要です。求人を見る前に絶対に譲れない条件を固定してしまうんです。そうすると選択肢を絞りやすくなります。
例えば、「週2日×5時間以内」とか「接客はダメ」とか。条件を決めたらそれ以外は見ない。
私はエリアを絞って探します。「徒歩で通える範囲」「通勤時間は20分以内」といった具合に。選択肢は少ないだろってくらいでちょうどいい。バッサリ切った方が迷いがなくなります。どうせ体力もないし無理はできないので、背伸びしないのが得策です。
近所のお店に求人募集がないか偵察に行くのもグッドです。広告やネットに掲載されていない場合もありますし、そういう求人は決まりやすい気がします。ついでに、お店の様子を覗いてスタッフの働きぶりを吟味。自分にできそうかどうか良い判断材料になります。
最後に
生活のためには仕事を選んでいられないという切実な場合もあるでしょう。さらにこのご時世リハビリに最適な負荷のかからない仕事なんてそうそうありません。お金をもらう以上は中途半端なこともできませんしね。
だからといって、仕事のことを考えずにのんびり過ごすなんてことはできないし、そんな自分が許せなかったり罪悪感を抱いてしまったりすることもあると予想されます。というか、このエントリーを読んでくださるようなあなたはきっとそう。すごい自分に厳しいでしょ?
でも、血眼になって求人を漁っても、ないときはないんですよね。焦ったからと言って問題が解決するわけでもないですし。むしろ私の経験からすると、焦ったときほど間違った選択をして後悔することになりますよ、と言いたい。まぁ、これは私だけかもしれないですけど。
何にしても、求人情報を見て体調を崩してしまうよりは、仕事探しはほどほどにして気分良く過ごす時間を作った方が健康にもプラスになると思うのですが、どうでしょう?
そういう日々の生活の中から仕事につながるヒントが見つかることもあるので、決してムダではありません!
と言うだけなら誰でもできるので、精神論ではなく、もっと物理的に焦りを抑える方法をこれからも探して参る所存でございます。
何事も頑張りすぎず、ほどほどに。少しずつやっていきましょう。
精神障害者保健福祉手帳、「出しちゃえ~」の追加報告です。
障がい者就業・生活支援センターへ行ってきました。
やはり、こんな施設(社会福祉法人)を利用するには手帳が必要だったと分かりました。
実はこの施設に来るまでにも、他の施設や電話をいろいろ引き合いに出され、ここに来ても「職業安定所の7番窓口が精神障害者用の受付です」と言われ、どこから始めればいいのだろう、と思っていたところ、この施設で
「精神障害者向けの求人がここに来ていて、まだ誰も応募していない」と聞いてすぐに「お願いします」と言ってしまいました。
週20時間以上働かなければならないと聞きましたが、もうやり抜くつもりです。そのために毎朝1時間から2時間速歩をしていたのですから。月曜が工場面接です。
去年の今頃は、ほとんど歩けなくて、病院の駐車場の配列が分からず、めまいに苦しみながら建物の周りをぐるぐる回って長時間さまよっていたのです。わたしの症状もひどかったので、なみさまのことが他人に思えないのです。なみさまのブログ記事がたいへん役立ちました。ありがとうございます。
まだ働いていないので、わたしがラッキーだとも言えません。
なみさま、ゆっくりあせらずいきましょう。なみさまのご多幸をお祈り申し上げます。
紙一重さん、コメントありがとうございます。
障がい者就業・生活支援センターですか、他にもいろいろな施設を訪問されているんですね。私そういったことは知らないことばかりなので、とても勉強になります。
月曜日が面接とのことで、お疲れ様でした。求人を探して履歴書を書いて……という準備だけでもエネルギーを使いますよね。このことは良いきっかけになりそうですね。
去年は体調がすぐれなかったとのことですが、今こうして多くのことに前向きに取り組んでいらっしゃる紙一重さんのバイタリティは素晴らしいと思います。私も紙一重さんの行動力と前向きな姿勢を見習わなくては。
ためになるお話とお心遣いをありがとうございます。
あせらずゆっくり、ですね。一歩一歩確実に進んでいきたいものです。
紙一重さんもお身体に気をつけてお過ごしくださいませ。
いやもう今まさにこれですよ。
ちょっと身体的な症状が悪化してやめてますが、
この地獄に入るとドツボで寝たきりコースまっしぐらですよね。
なんなんでしょうね、これ。
あと日本は障害者の授産施設のように、
精神病患者のそういった施設を作ってほしいと思いますよね。
精神病患者が回復して正社員張りの仕事ができるようになったら、
その職場の職員に回してもいいですし。
でも我が家のようなエリート思考の両親の元だと通えないかもしれませんし、
田舎にその手の施設が回るには数十年時間がかかりそうですが^^;
今回の記事とっても参考になりました。
こういうことを取り上げてくれるサイトさんは少ないので、
すごくためになります。
ひとりじゃないと思えます。
最近はブログを休み気味ですが、
たまにセーラームーンのガシャポンとか回してますよ~。
物欲で何とか生命線を張ってます。
お歌紹介しますね(これ、重荷じゃないですか?)
http://www.youtube.com/watch?v=bfOwG8PIffA
あずまんが大王のキャラソンです。
「ボンクラーズ」と言われる赤点ぎりぎりの3人組の歌です。
こういう風にみんな思えたらいいのに、と思います。
http://www.youtube.com/watch?v=7drSwup9vXQ
これはうつで寝たきりの精神状態の時に聞きたいと気が付いた歌です。
作品は見たことがあるかもしれません。
最終回が素晴らしいのですよ。
では。
ちょっとだけ追記です。
「どーにかこーにか」の歌詞の
「ここを頑張れば楽になる」
はうつで消えてしまいたい気持ちを乗り越えれば楽になる、
みたいに思ってます。
うつにNGな方の「頑張る」ではないです。
念のため^^;
ふぇるむさん、コメントありがとうございます。
うーん、ほんとにあれは何なんでしょうねぇ。嫌になっちゃいますよね。
障害者雇用は大企業でも多く見られるようになりましたが、そのほとんどが身体障害者で、精神障害者は働き口を見つけるのが難しいようですね。ただ、NPO活動をされている方や、精神病患者を対象に就職支援をしている企業もありますし、何かとっかかりを見つけられたらいいんですが……。ほどほどに働ける仕事がないですもんねぇ。ワークシェアリングが普及しない日本の現状を考えると……、やはり楽観的にはなれませんね。似たような境遇で悩んでいらっしゃる方は少なくないと思います。
あずまんが大王は癒し系の歌が多いんですね。「Lazy Crazy ボンクラーズ」もほんわかします。
「ナースエンジェルりりかSOS」は見たことないです~。可愛らしい絵ですね。「どーにか こーにか」の歌詞は励まされますね。90年代の雰囲気と間奏のサックスがカッコ良いでございます。
「うつで消えてしまいたい気持ちを乗り越えれば楽になる」という考え方はすごくしっくりきます。「頑張る」という言葉は必ずしも相手を否定するものではないですもんね。「It’s all right」と歌いながら、笑顔で過ごせる日々が来ることを願うばかりです。
今日も素敵な歌を教えてくださり、ありがとうございました。
こんにちは。今回もためになる記事ありがとうございます。
私もバイトをやめてもう時期一ヶ月になります。そろそろまた探そうかな〜?まだやめといたほうがいいかな〜?焦ってない??とクエスチョンマークな日々です。
焦って空回りしたり、焦ってるつもりはなかったのに躁に押されて無茶振りしすぎて潰れたりと散々色々やってきたので新しいことをやるのは少しドキドキしてしまいます。
働くか働けないかは置いておいて、求人をリハビリがてら見てみるというのは無駄にならないし良いかもしれませんね。きつくなったらやめればいいのですし。
自分語りになってしまいました、すみません。またのぞきにきますね!
ナミさんもご自愛くださいね!
甘菜さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
アルバイトを始める時期の見極めは難しいですね。上向きのスイッチが入ってしまうかもしれないと思うと気が引けてしまいますし、うまくいかなかった経験を思い出すと一歩を踏み出すのに勇気がいります。
甘菜さんがおっしゃるような「働くか働かないかは置いておいて」「きつくなったらやめればいい」という考え方は良いですね。私もそういう姿勢を大切にしていこうと思います。
いつもお心遣いありがとうございます。季節の変わり目ですので、甘菜さんもお身体に気をつけてお過ごしくださいませ。
こんにちは。先日はコメントありがとうございました。本当に同じ境遇の方が居て、励まされます!
まさにこの記事の通り…傷病手当金の支給も微々たるもので只々家で過ごす日々。そして求人情報との格闘。不安、焦り、自責の念との戦い。だめだこりゃ状態です。笑
先のコミュニケーションのお話にも通ずることですが、先日読んだ伊坂幸太郎さんのオーデュボンの祈りの一節。「彼は裏のない男ではあるが、知らず人を傷つけて生きてきたタイプに違いない。そういう人間はかなりの人数存在していて、彼らのおかげで生きるのが辛くなることが多いのも事実だ。」人の顔色ばかり伺い、中途半端にプライドが高いため自らの首を絞め、疲れる人生ですが、私はそっち側の人間じゃなくてよかった、とそう言い聞かせてます。
ちなみに、私のおすすめの歌はcoccoの「ジュゴンの見える丘」です。すごくやさしい歌で疲れたときに癒されます!
keatonさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
経済的な問題は切実ですよね。だからといって、病気を抱えて働くことは簡単ではないですし、ネガティブな感情は渦を巻いて大きくなっていきますし。非常につらいところです。
伊坂さんの作品は私も読んでいて気付かされることが多いです。keatonさんがおっしゃるように、無自覚に人を傷付ける人にはなりたくないですね。ただ、私も知らず知らずの内に誰かを傷付けていることはあると思うので、そのことは忘れないでいようと思っています。
coccoさんの歌は優しくて繊細ですよね。彼女ののびやかな歌声は私も大好きです。
いつもブログを拝見させていただいてます。
求人閲覧恐怖症…これはまさに自分のことだ!と思いました。
約1年前、早く仕事を見つけなければ!と焦って飛び込んだ会社がとてもひどい会社で、うつ病が再発し退職してしまいました。
療養してやっとフルタイムのパートで働けるようになりましたが、両親から「正社員で探さないと、この先就職難しくなる」と言われ、また負の連鎖に飲み込まれそうです…(T_T)
今の仕事内容が自分に合ってて気に入ってるので続けたいんですけどね…。
ようやく落ち着いたと思ったのにまた焦りが出てきてしまいました。
自分の心身と相談しつつ、情報収集をしっかりして今後を考えていこうと思います。
ヤドカリさん、コメントありがとうございます。
会社選びは本当に難しいですよね。いくら入念に情報収集しても、こればかりは入ってみないとわからないですからね……。再発前後の療養も大変だったと思います。
今はご自分に合った仕事をされているとのこと、ヤドカリさんの努力が報われてよかったです。1年でフルタイムのパートにまで心身を調整するのは簡単なことではありません。ヤドカリさんの精神力、すごいです。尊敬します。励まされます。
焦りは本当にやっかいですよね。気持ちがかき乱されて冷静な判断ができなくなってしまいます。私も心身と相談しながら、そして、焦らず騒がずじっくり将来について考えていこうと思います。
季節の変わり目ですので、どうぞお身体を大切にお過ごしくださいませ。
まさに今「求人閲覧恐怖症」と戦っていました。
うつがだんだんなくなってきてこれからって時に仕事のことを考えるとまた具合が悪くなります。そのときは絶望的でした。アルバイトもまともにできないのか、と。
同じ人がたくさんいることに勇気をもらいました。
臨床心理士さんの話でも、時間帯を決めてそのときだけ仕事について考えるというアドバイスをもらいました。他には、やるかやらないかの中間、例えば情報収集をする、履歴書を書く、と小分けにして体調が悪ければ2、3日様子を見るといった方法も教えてもらいました。あとリラクゼーションもするようにと。
「求人閲覧恐怖症」DSMに登録されないかな。
ゆっくりやっていきたいと思います。ありがとうございました。
ゆずさん、コメントありがとうございます。
そうなんですよね、私もこんなふうに焦ってジタバタしているのは自分だけかと思っていました。最初のステップを踏み出すときにはちょっと力がいります。難しい時期ですね。
臨床心理士さんのアドバイスはとても参考になりますね。ハードルを下げる、時間を置く。簡単な工夫で心理的な負担も軽くなりそうです。私も実践していこうと思います。リラクゼーションも大切にしたいですね。あと、ときにはサボることも必要かなと感じています。
お互い、焦らず、ゆっくり確実に進んでいきたいですね。
こちらこそ、あたたかいメッセージをありがとうございました。
執筆者様は鬱というより躁鬱病なのでしょうか。文章からそんな印象を受けました。実は私がそうなのですが。躁の発作が起きている間は言葉がスラスラ出てきて容易に文章を書けますが、後で読むと浮ついた表現が目に付き恥ずかしくなります。読んだ相手に信用されなくなるので書いたあとは一週間から、最低でも3日はかけて添削しています。
焦った時ほど間違った選択をする、すごく刺さりました。
元々鬱傾向にあったのですが、焦って就職した職場で鬱が加速してしまいました。
ここをみてとても共感することが多く、転職する際の参考にしたいと思います。
貯金が許す限りではありますが、焦らずじっくり決めたいです。