ナミうつブログ

「うつ」のお悩みを軽くするヒントを双極Ⅱ型障害の人が模索するブログです。

傷つきやすく自信がない人に『グサリとくる一言をはね返す心の護身術』

 

悲しみのパグ

他人の何気ない言葉に傷ついて落ち込んでしまうことはありませんか?

自分に自信が持てないと「やっぱり私はダメなんだ」とますます悩みの沼にはまってしまいます。

そんなとき役に立つ本があります。

タイトルは『グサリとくる一言をはね返す心の護身術』(バルバラ・ベルクハン著)。

【もくじ】
はじめに
第1章 あなたはもっと図太くなれる
第2章 非人情のすすめ
第3章 感情の暴走はこうすれば防げる
第4章 批判されても傷つかない方法
第5章 なくした自尊心をとりもどすには
第6章 攻撃したければご自由に!
あとがきに代えて

一部の技法は「図太くなるための3つの作戦が通用しない相手に【人間関係のストレス・嫌がらせ対策】」でも紹介しました。

改めて読み返してみて、気づかされることがたくさんありました。それだけ普遍的で大事なことが書かれているということですよね。

とても良い本だなと思ったので、今日は本書の紹介をかねた感想文をお送りします。

『グサリとくる一言をはねかえす心の護身術』3つの魅力

魅力1:納得感がすごい

悩みに対して「なぜそうなってしまうのか?」「どう対処すればいいのか?」具体的な答えが示されています。

「なぜ私はこんなにも傷つきやすいのだろう」
「もっとうまく対処できたらいいのに」
「私はダメだ。情けない」

こんな悩みを解消する方法をドンピシャで差し出してくれる感じ。

例えば、
・内なる批判者の存在
・傷つかない方法
・感情のコントロール法 など

特になるほどと思ったのは、自分の心が傷つくことによって生まれる感情について。

傷つくことで悲しくなったり泣きたくなったりするのは自然なこと。心の変化としてよくわかります。

それだけでなく、怒りの感情も心が傷つくことによって生じるものだと著者のベルクハンさんは言います。

これには深く納得しました。

自分の傷ついた心を自分で守ることができれば、強く優しくのびのびと生きていけるということをベルクハンさんは教えてくれます。

魅力2:わかりやすい

悩みの原因や対処法を示すときに、例え話やエピソードを交えて説明してくれるので、わかりやすいです。具体的なセリフで再現されるので、スッと入ってくるんですよね。

また、大事なところが囲みで強調してあるので、ポイントをつかみやすくなっています。人によってはしつこいと感じられるかもしれませんが、私はよい工夫だと思いました。学んだことをおさらいして定着させることができるから。

章の最後にはポイントがまとめてあるので、ここをチェックするだけで、大まかな内容をつかめます。

数多くはありませんが、イメージイラストも理解を助けてくれます。自分の心を守るために何が必要か、スイッチを切り替える助けになりそうです。

魅力3:楽しく読める

ベルクハンさんの例え話はユニークで、言い得て妙だとうならされる部分がいくつもあります。語り口も親しみが持て、リラックスした雰囲気でおしゃべりしているような心地よさがあります。

肩の力を抜いてパラパラめくれる本なので、自然に読み進めることができました。

どんな自分でありたいですか?

ベルクハンさんはたくさんのギフトを与えてくれます。

それは例えば、前向きな気持ち、安心感、自分の本音と向き合う勇気。

「前向きにいこう」と言われるとふて腐れがちな私ですが、彼女の言葉は素直に受け取ることができました。

なぜ疑念を膨らませることなく読み進められたのか? 

それはきっと安っぽいポジティブシンキングではなかったから。

ぺらぺらなポジティブ思考は、ネガティブ思考をひっくり返しただけのものだと思います。真に前向きな考え方をするためにはパワーが必要。ネガティブな言葉(あるいはそれをひっくり返しただけのエセポジティブな言葉)を吐くのは楽なんですよね(それが悪いとは思いません)。

ベルクハンさんの言葉は自信たっぷりで、「なんでこんなに自信満々なんだ」と感じさせます。その力強さは、私の疑念をも追いやってしまうほど。

そして気づきました。私には「よくなる」と信じる気持ちや、変わる勇気が足りないんだなと。

「こうありたい」と望む自分であるために、どんな力が必要か? どうやったらそれを手に入れられるか?

ベルクハンさんはヒントを授けてくれます。そして、自分がすでに持っている力に気づかせてくれます。

私に足りないものを補ってくれるとても素敵な本でした。

最後に

ベルクハンさんも言っていますが、ここに書かれていることがすべてではありません。当てはまらないこともあるし、状況に合わせてアレンジすることも必要です。

「でも」「どうせ」「だって」が口癖になっている人には、いくらか文句があるかもしれません。それは内なる批判者の言葉であり、受け入れるかどうかは自分で決められます。すべては自分が選んでいること。

また、心を守るテクニックを習得するためには、何度もくり返し練習することも大切です。ベルクハン先生曰く、

これで大丈夫だというまで練習を重ねてください。一度ためしてみたぐらいで、「うまくいかないわ」なんて言ってるようではダメです。

なかなか手厳しいですね。でもまったくもってその通り。

何でも批判から入る人は、自分の考え方を見直した方がよいでしょう。そのような態度だと、どんなに素晴らしい意見を受け取っても何一つ学べません。ってこれは私の個人的な愚痴です。

自信を持ちたいと願っている人、強く優しく生きたいと望んでいる人にとっては、たくさんの収穫を得られる本です。

ベルクハンさんの他の著作もぜひ読んでみようと思います。

 

<本日の一冊>
バルバラ・ベルクハン (2002)『グサリとくる一言をはね返す心の護身術』(瀬野文教訳)草思社

文庫本、電子書籍も出ています。

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