うつ病研究で精神医学賞を受賞した樋口輝彦先生のお言葉から学んだこと

メダル

うつ病に関するニュースがあったので、それに関連していろいろ思ったことを書きます。

日本人科学者として初めて「ゴールデン・クレペリン・メダル」を受賞 国立精神・神経医療研究センター 樋口輝彦総長

ワタクシ不勉強なもので、「ゴールデン・クレペリン・メダル」というものを初めて耳にしたわけですけれども。

精神医学の研究分野で世界的な権威とされる賞なんですね。「あなたは知らないかもしれないけど、ノーベル賞受賞者・アルビド・カールソンも受章してるんだからね!」ということだそうです。

樋口輝彦さんのほかに、ロン・デ・クローさん(オランダ)、アラン・シャッツベルグ(アメリカ)が受賞されたとのこと。

無知な私ですが、クレペリン検査はわかります。数字をひたすら足していくやつね、学校で受けました。

 

ゴールデン・クレペリン・メダルとは

せっかくなので、「ゴールデン・クレペリン・メダル」についてメモメモ。

【ゴールデン・クレペリン・メダル】
・世界的な精神医学賞
・1928年、エミール・クレペリンを記念して制定
・精神医学の基礎研究、関連分野で超ゴイスーな業績を挙げた人に与えられるメダル

<受章者>
1928年~2012年までの84年間に18名が受章。
ルートヴィヒ・ビンスワンガー(スイス、現存在分析の創始者;1956)
クルト・シュナイダー(ドイツ、統合失調症の概念確立に貢献;1966)
アルビド・カールソン(スウェーデン、神経伝達物質ドパミンの発見でノーベル賞を受賞;1997)
トマス・ヘクフェルト(スウェーデン、神経解剖学の発展に寄与;2012)

えー、とりあえず、スゴイ人たちがスゴイ発見をしてスゴイ貢献しまくってスゴイということはわかりました。スゴイですね。

あと、受賞と受章ってどう違うんですかね? メダル=勲章だから受章? 栄誉は受賞? 先のサイトでは両方使われているんですけど、使い分けが難しいです。

もう、知らないことだらけで困っちゃいます。

 

「うつ病だから」って何でもかんでも一括りにはできない

さて、難しい話はこれくらいにして。

ゴールデン・クレペリン・メダルを受賞(受章?)された樋口輝彦さんのお言葉。

世界的な精神医学賞 日本人が 「うつ病研究」で初の受賞

うつ病とひとくくりにとらえるのではなく、さまざまな多様性を持ったこの病気に細かく対応できる指標や治療法を確立していくのが私の使命だと思っています

樋口輝彦さんの略歴や功績については、割愛させていただきます。というかよく知らないだけです。ごめんなさい。

で、素人目線で印象に残ったのが、「うつ病とひとくくりにとらえるのではなく」というところ。

これは、うつ病が拡大解釈されるようになったとか、うつ症状があらわれたらとりあえず「うつ病」と診断しちゃうケースが増えてるみたいな話につながるかもしれないんですけど、そういうお話はちょっと難しいので、また別の機会に考えることにします。

私がこの記事を読んで思ったのは、「うつ病患者さんにもいろんなタイプの人がいるよね」ということです。

そんなの当たり前のことなんですけどね。

でも、うつ病を発症するまでの経緯や背景が似ているケースが多かったり、うつ病になりやすい病前性格があるという話を聞いたりすると、一定のモデルを想定してしまいます。

うつ病や双極性障害について調べるときでも、ついつい自分に当てはまる部分ばかりに注目してしまうので、受け取る情報が偏っているとも思います。

それで、自分とは考え方や受け止め方が全然違う患者さんに出会うと「え?!」ってなるんです。うまく言えないんですけど、「なんでそういう思考回路になるの?」って言うんですかね……。うつ病特有の被害妄想のようなものとはまた次元が違うもの。

他人のことをすべて理解できるわけがないし、考え方や感じ方だって人それぞれ。問題の背景や成育歴だってそう。症状の出方、合う薬や治療法にも個人差があります。

ついついそれを忘れてしまうんですね。それで、自分の理解できる範囲で考えてしまう。そのために見失ってしまうことはたくさんあるだろうな~と思います。

そういう己の見識の浅さを忘れて、人様のことを判断してはいけないと痛切に感じております。そして、自分の経験則を一般論に置き換えてはいけないということも。

これは病気に限ったことではありませんね。何でも枠に当てはめて、わかったような気になってはいけません。自戒の言葉です。

 

ウツ病、躁鬱病、双極性障害……心ノ病気、ムズカシイ

あと、うつ病の「さまざまな多様性」って何だろう? という点も気になります。

あれもこれもうつ病と診断されちゃうと、重篤のうつ病患者さんがつらい思いをしたりすることがあるんじゃないかしらなんて懸念があったりなかったり。

あ、これについてはまた別の機会にって言いましたね。

いやはや、その人の人間性と症状の境界が明確じゃないのが精神疾患の難しいところです。

何にしても、生きるのがしんどくて苦しんでいる人が一瞬でもいいから笑えるようになることを祈るばかりです。

研究者、専門家の皆様のご活躍を心より期待しつつ、素人は素人なりにぼちぼち学んでいこうと思います。

本日はいつにも増してとっ散らかった文章になってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

気の利いたオチも思いつかず、不徳の致すところでございます。

東海林さだおさんの本でも読んで、出直して参ります。

笑えます。

2 COMMENTS

紙一重

おひさしぶりです。いつぞやの 紙一重 です。

先日の時と,他に就職面接や電話問い合わせなど,失敗しました。お恥ずかしいです。

<さまざまな多様性を持ったこの病気>という題に合わせて申しますと,就活に平行して家のことをいくつかひきうけたところ,イライラ感・昔のいやな思い出・めまいが六ヶ月ぶりに出てきて,「あっ,これって症状が出ている!」と分かり慌てました。10月まで自信満々だったのです。思い上がりでした。

◎自戒◎

1 無理に他人に合わせて何かしようとするとストレスは出る。
2 企業は長期雇用を本音としているところが多い。
3 「短時間労働」が書かれていても,「長時間できないのはなぜ?」と勘ぐられる。

この反省をもとに,わたしは次の一手をすでに仕込みました。要は,「負けにくい体勢」を採ることのようです。

ナミ様の健康が増進するようにと誓願しております。

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ナミ

紙一重さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。

就職面接に、電話問い合わせ。お疲れ様でした。

体は正直で、負担が大きくなるとちゃんと不調のサインを出してくれますね。大事な場面でそういった症状が出ることも多くて困ってしまうんですけれども。さらに、思うようにいかず、疲労が倍増してしまうことも多々あります。

3つのポイント、まったくおっしゃる通りだと思います。そして、次の一手を仕込んだとのこと。さすが紙一重さん。

私も自分なりの「負けにくい体勢」を習得していきたいと思います。

紙一重さんの能力をいかんなく発揮できる場所が見つかりますように。陰ながら応援しています。

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