人生や目標達成の道のりは、よく「山登り」に例えられます。ありきたりですが、わかりやすい表現です。
私の愛読書であるマンガ『銀魂』にも、そんな教えが登場します。
今日は、そこから学んだ楽しい山登りハウツーをご紹介いたします。
生きるのがつらくてくじけそうなとき、思い出したい考え方です。
『銀魂』第252訓「アメとムチは使いよう」
それではさっそく、山登り説法の勉強をしていきましょう。『銀魂』コミックス第29巻、第252訓を開いてください。
“人斬り古兵衛”と呼ばれる人物が、地味キャラと評される男・山崎退に諭すシーンです。
自分のダメさ加減に落ち込む山崎に古兵衛は語りかけます。
古兵衛:確かにあなたはとんだダメ人間だ
山崎:何…!? お前に言われたくな…
古兵衛:
仕事が遅いことがじゃありません
山の頂を仰ぎ見て卑屈になっていることがです
かがめばかがむ程 山頂は遠くなりますよ
頂きは己の卑小さを知るために そびえ立っているのではありません
ただ目指すためにあるのです
山道でかがんでいる暇があったら ゆっくりでもいい 登っていきなさい
秋本山は30年かけてできた山です そうたやすくは登れません
あなたも30年かけて登るつもりでいきなさい
一歩ずつ亀のように確かな足どりで
それでも頂にはたどりつけないかもしれない
途中で力尽きてしまうかもしれない だけど
そこから見える景色はきっと今よりマシなものになっているはずですよ
ちなみに、“秋本山”は『こち亀』の作者・秋本治先生のことを指しています。1976年の連載開始から現在まで、多くの読者に愛され続けるマンガ。
「偉大な人を見る → 落ち込む」をくり返す私にとって、このお言葉は骨身にしみるようでした。
今よりよくなるための3つのポイント
山の頂は、己を否定するためのものではない。
そんな古兵衛の教えを元に、私なりの解釈を3つのポイントにまとめました。
1.「でも」「どうせ」「だって」を言わない
よく言われるやつです。「3つのDをやめましょう」なんて表現も聞いたことがあります。
要するに卑屈になるなってことですね。
現状を嘆いたり、言い訳をしても問題は解決しない。それが悪いわけじゃないんだけど、ダメなところをそんなに一生懸命探さなくてもいいよ、と。
その手始めとして、自分の口癖を数えてみると面白いです。私がよく言ってしまうのは「でも」。逆説でもないのに使うのは気持ち悪いので、「でもじゃないんだけど」をつけ加えて取り繕っています。
2.顔を上げる
古兵衛が言うように、かがめばかがむほど山頂は遠くなります。
一歩を踏み出すのは難しくても、上を向けば体が伸び上がり、目線も上がります。
顔をグイッと上げて首筋を伸ばしたり、前後左右にグルグル回すと首のコリがほぐれます。
(ぐいーーーん……ぐーるぐーるぐーるぐーる)
ね? ちょっと気持ちいいですよね?
3.ゆっくりでOK
焦らない。急がない。無理しない。
休み休みでいい。立ち止まったっていい。
私は運動が好きじゃないですし、バテるのが目に見えているので、走りません。「のんびりのびのび」なら楽しんで続けられそうなので、そうします。もし走りたくなったら走ります。それが私なりの「ゆっくり」。
あと、「自分のペースって何だろう?」ってよく思うんですけど、これは今すぐわかるものじゃないんですよね。長い時間をかけて、いろいろなやり方を試す。そうすると、自分に合ったペースがつかめてくる。「これ以上やると疲れちゃうな」ってラインが見えてくる。
10年、20年、30年かけてやればいいと思えば、焦りも少し和らぎます。
【Q&A】しんどいもんはしんどいのよのコーナー
今よりよくなるためのポイントは、
① 卑屈にならない
② 顔を上げる
③ ゆっくり
これで、ズズズズズと沈み込んだ気持ちも少しずつ軽くなっていくはず。
しかし、古兵衛の言葉を聞いて、疑問を持った人もいるようです。すぐそこにも問答をくり返す2人がいます。ちょっとその会話を聞かせてもらいましょう。
Q1.卑屈な私はダメってこと?
Q子:私「どうせ」「でも」「だって」ってすごい言っちゃう。やっぱり私ってダメなんだね……。
A子:ダメじゃないよ。そのままでいるとつらくなるし、やめた方がラクになれるよ~ってことじゃない?
「どうせ」「でも」「だって」って言っちゃいけないわけじゃないし、下を向くことが悪いわけでもないっしょ。
てか私だって下見てるもん、うんこ踏まないように。でも、道端にうんこ敷き詰められてるわけじゃないし、空見てた方が気持ちいいよね~とは思うよ。
Q2.まぶしくて顔を上げられないんだけど?
Q子:でもさぁ、上向いたらまぶしいじゃん。太陽も、みんなのリア充っぷりもまぶしいよ。
A子:確かにね~。まぁ、たまに薄目開けて慣らせばいいんじゃない?
別に閉じっぱなしでもいいしね。閉じてても光や闇は感じられるからそれで十分よ。そもそも太陽は直に見ちゃダメだ。
Q3.望むものなんて何もないんだけど?
Q子:別にほしいものなんてない。目指したい山もない。
A子:じゃあ、現状維持で。
Q4.何もしたくないんだけど?
Q子:なんにもしたくないよ。
A子:じゃあ、何もしないでいよう。あ、ラーメンでも食べ行かない?
読んでスッキリ!銀魂噴飯マンガ
山頂を見て嘆くのではなく、まずは半径1メートル以内の自分の世界を制覇する。
それが景色を良くする第一歩だとしたら、私にとっての一歩は、銀魂のページをめくること。
すべては登頂するための糧になる!
私はそう信じています。
空知先生のことを考えると頑張ろうって思えます。
こんにちわ
いつもナミさんのブログに元気もらってます!
治療を続けてようやく最近になって
調子が良くなってきました!
それでもたまに口ぐせは出ちゃうし、
気持ちが先走って焦りを感じます。
でもこの記事読んで前に進めそうです(^O^)
ありがとうございます!
ナミさんの愛読書は銀魂なんですね!
ちなみにあたしの愛読書は「ぼのぼの」です。
単なる日常まんがかと思いきや
とっても深い言葉がたくさん散りばめられています。
一度機会があれば読んでみてください!
ではでは
ぷくーちゃんさん、こんにちは。
調子が良くなってきたとのことで何よりです。
私も焦ってばかりですが、「目の前の一歩を踏み出すことから始めよう」と自分に言い聞かせ、気持ちを落ち着けています。
ぼのぼの、私も好きですよ~。名言がたくさんありますよね。マンガもアニメもハマります。ぷくーちゃんさんのお言葉で今無性に読みたくなりました。ぼのぼのちゃーん!!
あたたかいメッセージ&おすすめコメントありがとうございました。