ふとん、干してますか?
心身共に不調なときには、かなりハードなお仕事です。
療養中、大変お世話になるおふとん。たまには光を当ててあげたいものです。
まだしんどいし、何もする気になれないけど、ちょっとは頑張りたい。そんな方におすすめしたいリハビリです。
ふとん干してますか?
あなたは、ベッド派ですか? ふとん派ですか?
私はふとん派です。最近はベッド派の方が多いんですかね? 私の周りにはふとん派が少ない印象です。
では、次の質問。
あなたのその聖域、清潔ですか?
ベッドに余計な物がごちゃごちゃ置いてありませんか? 使用済みのティッシュが散乱していませんか? キノコが生えていませんか?
絶賛抑うつ中の私の聖域が侵されがちなパターンとしては、
- 携帯・音楽プレイヤーの充電コードがぐちゃぐちゃ~
- 涙・鼻水をしっかり含んだティッシュが散乱
- 寝ている間に蹴飛ばしまくった掛布団が山のようにそびえ立っている
- 長い髪の毛が繊維の一部になろうとしている
- 携帯や読みかけの本が枕の下敷きに
……こうやって列挙してみると、ものすごい不潔な人ですね。えぇ、否定はしません。片づけできない女です。だらしない女です。
でも、ほんとは違いますから。今は、いや、とりあえず今日は大丈夫です。
だって、ふとんを干したから!!
ふとんを干すメリット
ふとんを干すと気持ちいいですよね。特に冬場はホッカホカのおふとんが気持ちいい~。太陽のニオイも好き。顔をふとんにうずめて「はぁあぁ~ん」ってやります。夏はちょっと暑苦しいですが、冬のこの心地よさったらありません。ささやかな幸せです。
さらに、ふとんを干すときに汚れやホコリも落とせるので、スッキリ。日光には殺菌効果もあり、ジメジメも解消。さらに、ダニ対策にもなります。
何より「ふとんを干す」という健全なイメージが、うつ病療養中は一番のメリットとなるのではないでしょうか。
洗剤CMのような、クリーンで爽やかなあのイメージ……!
ふとんを干すのがめんどい
さて、ふとん干しを実践する際にぶつかるのがあの問題。
そう、めんどくさい問題です。
ふとんや枕、あるいはシーツを外すのは、身体がダルいときには非常に困難な作業です。ふとんを干すと気持ちいいとわかっていても、その行動に移るまでが気持ちよくない。ダルい。めんどい。いかにして、そんな自分を奮い立たせたらいいのでしょうか。
基本的には、やりたくないときにはやらない、ちょっとやろうかなと思ったときにやってみる、というスタンスです。
その時々の調子に合わせた無理のないやり方。例えば、こんなお布団キレイキレイ作戦はいかがでしょうか。
難易度別ふとんクリーニング法
難易度:★☆☆☆☆
誰かに干してもらう。「ふとんを干そう」という己の意志を称える。
難易度:★★☆☆☆
ふとんや枕の表面をなでて、ゴミやホコリを落とす。実際にキレイキレイできた自分を褒める。
難易度:★★★☆☆
カバーを取りかえる。シーツのシワをのばす。面倒な作業に取りかかることができた満足感に浸る。
難易度:★★★★☆
枕を干す。光にあたる場所にふとんを移動させる。「行動的でキレイ好きな自分、ステキ!」と惚れ惚れする。
難易度:★★★★★
敷布団、掛布団、枕を干す。ゴミやホコリを落とし、取り込む。太陽の光を浴びたフカフカのふとんに顔をうずめて幸せを感じる。
正しいふとんの干し方
正しいやり方を完璧に実践しようとすると疲れてしまうので、無理なく取り入れられるポイントを整理します。
干し方
途中で裏返して、両面を干す
ふとんを干す目的は、寝汗などの湿気を乾燥させること。
羽毛布団や羊毛布団は、風通しの良い日陰に干すだけでも十分乾燥するそうです。
綿の敷布団は、肌にふれる側を太陽に当てましょう。湿気がたまりやすいところをしっかり乾かしてあげるのがポイント。
……両面干した方がいいんですね。私はひっくり返したりしません。めんどいから!
干す時間帯
冬:10時~14時頃
直射日光が当たると生地が痛んでしまいます。夏の強い日差しは要注意。紫外線が強い時期も。布地が色あせてしまいます。
でも、日光による殺菌効果は大きく、ダニをやっつけてくれるそうなので、そこはうまく利用しつつ。
何にしても、長時間干せばいいってもんではない、何事もほどほどにってことですかね。冬は多少長めに干しても大丈夫みたいです。
注意点
×取り入れてすぐに収納しちゃダメ
×早朝や雨上がりは湿気が多いからダメ
バンバン叩くと、ふとんが痛んでしまいます。たくさん出てくるように見えるホコリは、叩くことによって破壊されたふとんの中身なんですって。ふとん叩きを使う場合は、優しくなでてあげるだけでOK! と前TVでやってました。ダニや汚れが気になる場合は、掃除機で吸い取ってあげるのが良いそうです。
収納するときは、余熱をとってから。と言っても、私にとってはおふとんが活動拠点だったので(寝るという活動)、収納することはありませんでしたけどね。クールダウンは大事みたいです。
ふとん干しは空気が乾いた日に。天気が良くても、地面が濡れているときや雨の日の翌日は、空気中の湿度が高くなってしまうので、よろしくないようです。
ふとん干し便利グッズ5選
環境によって、ふとんを干す場所がないとか、時間がないという場合もあると思います。そういうときには、ふとんの清潔を保つ便利アイテムの力を借りましょう。
①ふとん乾燥機
価格.com 売れ筋・注目ランキング1位(ふとん乾燥機部門)
②ふとん専用掃除機
価格.com 注目ランキング1位(布団クリーナー製品一覧)
③ふとん干し
家族のふとんを一度に干せる!
X型のふとん干しを使うと、太陽の光が当たるので、殺菌効果やダニの殺虫力が高まるそうです。
↓こんな感じに広げて。
不調のときにはなかなかの重労働ですな……。
④ふとん干し袋
ひと手間かかりますが、仕上がりも良く、花粉もガードしてくれるとのこと。黒っぽいカバーなら、日光を吸収して早く乾燥するので、一石二鳥!
⑤除湿・調湿マット
布団の下に敷くだけで、防ダニ、防カビ、消臭、除湿してくれます。ふとんが干せない方にも。
最後に
療養中お世話になる寝具たち。ありがとうの気持ちを込めて、お手入れいたしましょう。ダルくて動けないときは、労いの言葉を。
おふとんさん、ありがとう。
その労いは、あなたの心をも豊かにすることでしょう。
できることから気持ちよく。太陽の恵みをいただきましょう。
むにゃむにゃむにゃ……うつ病回復には日向ぼっこが効くらしいにゃ……むにゃむにゃ……