絶不調のうつ期を脱して、ほんの少し活動できるようになった頃。
空前のメダル落としブームが到来しました。
本も読めない。テレビもうるさい。私はアメーバになりたい。
そんな状況で、なぜか唯一楽しみを見い出せたゲームセンターのメダル落とし。
今日は、そんな私のメダル落とし愛と、感情の変化についてお話させていただきます。
私のテンションの高まりに反比例して、得られるものは少ない自己満な内容となっておりますので、ご注意くださいませ。
メダル落としの魅力
子どもの頃、大好きだったメダル落とし。
十数年のときを経て、感情を失った私は、かつての「メダルを落としたい!」という初期衝動を思い出します。
メダルのことを考えると生きていけるような気がしました。メダル落としにはそれほどまでに不思議な魅力が宿っているのです。
具体的に私がハマったポイントを語らせてください。いいですか?
①メダルがグググッと押し出される瞬間
メダルがメダルを押し出す瞬間がたまりません。
景気よくバサバサバサ~と投入するのもいいですけど、私は一枚一枚入れて楽しむクラシックタイプのマシンが好きです。
ラムネの包み紙みたいなカラーセロハンに包まれたメダルのかたまりを見ると、何だか懐かしくてほっこりします。
ただ、せっかくいいところまできたメダルが横穴に入ってしまったときは悲しいですね。もう、横穴が憎い!
②タワーやかたまりが一気に落ちる瞬間
メダルがバサッと落ちる瞬間、思わず「はぁぁ~ん♡」とウットリしてしまいます。ドーパミンがドパドパ分泌されているのがわかります。ホントにすごい快感なんです。
一度それを体感するともう病み付き。脳内でくり返し再現して楽しむようになります。
もはや私にとってメダル落としは、無限にテトリスをやり続けて行き着く「テトリス・ハイ」以上に魅力的なものとなっていました。
メダル落としの動画もたまりません。
(中毒性がございます 用法・用量をお守りください)
③何も生み出さない無意味な感じ
メダルを押し出す板が同じ動きをくり返すだけのゲーム。どんなにたくさんメダルを獲得しても何かに交換することはできません。
が、私はそこに魅力を感じていました。まるで人生みたいだな~と思って。
新たに投入されたメダルが、マシンの中にあるメダルを押し出す。落ちたメダルはまたマシンに投入される。そのプロセスに意味などない。
マシンを操作する者こそが神。
メダルは生まれては死んでいく人間。
メダルには決して抗えない力がそこにはある。
と、中学生みたいなことを考えながら、私は横穴から脱落したメダルと自分を重ね合わせて感傷に浸っていました。うん、病んでますね。
でも、儲けも何も得られないこの無意味な感じが私はとても好きなんです。あー、やりたい。
大好きなメダル落としを卒業するきっかけ
メダル落としのことばかり考えていた私でしたが、ゲーセン通いはたった3回で終了しました。
心をポッキリ折られる事件が起こったからです。
意気揚々とゲーセンに車を走らせていた私。駐車場に車を止めて、隣の銀行へお金をおろしに行くことにしました。すると、「ちょっと、どこ行くの!」と警備のおっちゃんに止められました。
それだけです。
ゲームセンター利用者以外は駐車場止めちゃダメっていうだけのことだったんですけど、私はおっちゃんに自分の存在を全否定された気分になってしまいました。
「銀行でお金おろしてから行こうと思って……」と説明するも、おっちゃんは私を糾弾します。
あぁ、私はなんて罪深いことをしてしまったんだ。私にゲーセンを利用する権利なんてない。駐車場に車を止める資格もない。そもそも私ごときが車に乗るなんて。何の価値もない人間なのに。そう、私は生きてちゃダメな人間だ。
と、スーパーミラクル被害妄想で落ち込みました。
少しのあいだ放心した後、「せっかく来たんだし、メダル落としやれば元気出るかも」と思い直してプレイしてみましたが、全っ然楽しくありませんでした。
それ以来、ゲーセンには行かなくなりました。ほろ苦い思い出です。
でも今思うと、もしあのままゲームにハマってしまっていたら、それはそれで問題だったかもしれないので、ある意味、警備のおっちゃんには感謝です。
お金がなくても楽しめるメダル落とし
最近はブラウザゲームでメダル落としができるんですね。スマホ向けのアプリもいっぱい出てるみたいですし。
試しにコレやってみました。
病み付きアゲインです。
いや、最初は「やっぱリアルにはかなわんな」と思ったんですけどね、時間の問題でしたね。素敵なゲームです。
でもやっぱりメダルが押し合うあの感じを再現するのはかなり難しいですね。
↓こちらのアプリはかなりリアルな感じですけど、どうでしょう。気になります。
療養生活の一日一日が長すぎて死にそうなとき、いい暇つぶしになるかもしれません。
ちなみに私は今日、時間をムダにしたことを後悔しています。
メダル落としの面白さは罪深きかな。
ナミさんっ!
このブログを読んで笑ってしまいました。
私も具合が悪くて、メダル落としみたいなアプリで気を紛らわせてた日々があったんです。
Kitty’s coin っていうアプリなんですが、
コインを落としていくとガチャガチャが落ちてきて
いろんなキティちゃんのコスチュームを集めていくような
ゲームです。
アイテムを集めたり、無駄に?レベルがあがっていったり。笑
最近は他にできること、やりたいことが増えてきたので触れてませんが。
なんだかあの苦しい日々がちょっと笑い話にできそうです。
とり憑かれたかのようにやってたもので。笑
こうやって振り返れるようになったんだなぁと思うと、
まだまだ元気ではないけれど、確実に元気に近づいている気がして
なんだか心がゆるみました。
ありがとうございます!
>めみさん
コメントありがとうございます。
Kitty’s coin、今動画で見てみたんですけど、めちゃめちゃ可愛いですね。メダルがメダルを押し出す感じもリアルに表現されてますし(←重要)、これはハマりますわ。このアプリやりたいがために、スマホが欲しくなりました。貧乏ガラケー使いに夢を与えてくださり、ありがとうございます。
とり憑かれたかのようにっていうのもすごくわかります。もうそれしかできないんですよね、仕方がないからゲームで何とかしのぐって感じで。はたから見たら遊んでるようにしか見えないでしょうけど(いや、実際遊んでるだけなんですけど)。
ゲーム以外にできることが増えたのは本当に喜ばしいことです。私もゲームしかできなかった頃の自分はどうしても肯定できませんでした。それが今では完全にネタとなって。ムダが栄養になることもあるんですね。
これからも、ちょっとした変化を大切にしながら、少しでも元気が出る方法や笑いのネタを探していこうと思います。