ナミうつブログ

「うつ」のお悩みを軽くするヒントを双極Ⅱ型障害の人が模索するブログです。

うつ病からの回復!勇気をもらえる9人の「うつ」体験インタビュー

 

パンダ

うつ病は回復までに時間がかかる病気です。そのため療養期間も長く、「こんなに休んでいていいんだろうか」「周りはみんな頑張っているのに」という焦りや不安が大きくなります。

さらに、人との付き合いも少なくなるので孤独感も強まります。自分と同じような悩みを抱えて苦しんでいる人の存在を知る機会もなかなかありません。

でも、うつ病で苦しんでいる人、うつの症状と付き合いながら踏ん張っている人はたくさんいます。

今日はそんな「うつ」を抱えて生きる人々のインタビュー集をご紹介します。どれも「私だけじゃない」「一人じゃないんだ」という安堵と励ましをもらえる内容です。

「うつから回復した人に話を聞いてみた。」

さまざま人が語る「うつ」体験。インタビュアーは「U2plus」代表の東藤泰宏さんです。

「U2plus(ユーツープラス)」は、ネットでできる認知療法サービス。このウェブサービスを立ち上げた東藤さん自身もうつ病闘病中であり、うつ当事者の立場から情報を発信し続けています。

こちらのバックナンバーから9人のインタビューを見られます。

東藤泰宏:ゆううつ部部長のOB訪問 バックナンバー

幅広い年齢、さまざまな環境に置かれた方の「うつ」体験談が紹介されています。きっと自分と似た境遇の人や共通する気持ちを見つけられるのではないでしょうか。

それでは、簡単にポイントをご紹介。気になるところがあれば、ぜひリンク先のインタビューをどうぞ。

第1回 33歳男性コンサルタント

【昌弘さん】
年齢:33歳
職業:コンサルタント
うつ歴:約3年半

第1回 33歳男性コンサルタント(前編)
第1回 33歳男性コンサルタント(後編)

・システムエンジニア→コンサルティング会社へ
・過労によりうつ病を発症
・復職プログラムを利用
・回復までの過程
・不安を軽くするのによかったこと
・今「うつ」の人へのメッセージ

第2回 27歳女性看護学生

【千明さん】
年齢:27歳
職業:看護学生(元会社員)
うつ歴:約3年

第2回 27歳女性看護学生(前編)
第2回 27歳女性看護学生(後編)

・仕事環境によるストレスにより調子を崩す
・休職・復職における会社・上司のサポート

・なかなかよくならないことへの焦り
・落ち込んだとき、自信を持てなくなったときの気持ちの切り替え方

・恋人との関係
・仕事観の変化
・回復の上でよかったこと

第3回 18歳受験期女子高生

【ヒカルさん】
年齢:20歳
職業:大学生
うつ歴:約2年

第3回 18歳受験期女子高生(前編)
第3回 18歳受験期女子高生(後編)

・パニック障害
・受験がうつ病の引き金に
・病気を抱えながらの学校生活・受験勉強
・同級生へのカミングアウト

・回復期の心身の調子の整え方
・カウンセラーの先生との作戦会議
・うつ病に悩んでいる高校生へのアドバイス

第4回 24歳就活期女子大学生

【木本さん】
年齢:24歳
職業:当時大学生(就職して1年)
うつ歴:約1年

第4回 24歳就活期女子大学生(前編)
第4回 24歳就活期女子大学生(後編)

・就活がきっかけでうつ病に
・就職に関する相談以外の悩みを話す機会がなかった

・療養開始後の生活
・体調が少しずつ落ち着いた頃にインターンを開始(週3くらい)
・短期のアルバイト
・シェアハウスでの出会い

・回復に必要だったこと、よかったこと
・うつ病の就活生へのアドバイス

第5回 35歳男性漢方薬治療商社マン

【吾郎さん】
年齢:35歳
前職:商社マン
うつ歴:1年半

第5回 35歳男性漢方薬治療商社マン(前編)
第5回 35歳男性漢方薬治療商社マン(後編)

・過労、恋人・家族との関係不和がきっかけで、少しずつ追い詰められていった

・休職中は彼女の家で生活
・漢方薬による治療
・うつ病回復のためのヒント
・会社の復職プログラム
・NPO支援コンサルタントの仕事で自信を回復

・うつ病真っ盛りの人へのメッセージ

第6回 38歳男性適応障害併発会社員

【小日向さん】
年齢:38歳
職業:会社員
うつ歴:1年ちょっと

第6回 38歳男性適応障害併発会社員(前編)
第6回 38歳男性適応障害併発会社員(後編)

・仕事環境の変化がきっかけで体調悪化
・療養中の生活リズム
・うつ病リワーク施設へ
・プログラム内容(グループワーク、自分の取り扱い説明書)
・認知行動療法、マインドフルネスについて
・心身の調子の整え方・保ち方

・うつ病を抱えている人へのメッセージ

第7回 58歳主婦介護うつ

【池田さん】
年齢:58歳
職業:主婦、たまにパート
うつ歴:1年ちょっと

第7回 58歳主婦介護うつ(前編)
第7回 58歳主婦介護うつ(後編)

・姑が認知症になり、介護生活
・悩まされたうつ症状
・うつ病を抱えながらの介護
・家事もままならない日々の苦悩

・ご主人が体調を崩されたことを機に特別養護老人ホーム、ケアハウスを検討

・好きな俳句をやりたいと思えるように
・ラクに過ごせるようになった現在の生活
・介護疲れ・主婦でうつの人へのメッセージ

第8回 42歳女性エンジニア

【赤崎さん】
年齢:42歳
職業:エンジニア
うつ歴:8年ちょっと

第8回 42歳女性エンジニア(前編)
第8回 42歳女性エンジニア(後編)

・仕事の昇進、家族の具合が悪化したことがきっかけで不調に
・フレックス制度を使いながら通勤

・2度の休職と復職について
・うつ病を職場でオープンにするか否か
・薬のことを勉強するメリット・デメリット
・診察を受けるときに心がけたこと

・回復のために必要な「達成感」

最終回 29歳男性起業家

【安田さん】
年齢:29歳
職業:特定非営利活動法人キズキ理事長
うつ歴:1回目→3~4か月、2回目→1年

最終回 29歳男性起業家(前編)

続きは東藤さんの著書『ゆううつ部!』に掲載されています。

ゆううつ部! (一般書)

インタビューの続き『ゆううつ部!』

「ゆううつ部部長のOB訪問」をまとめた書籍『ゆううつ部!』。29歳男性起業家・安田さんの後編、そして、ガングロギャルと50歳のナイスミドルの書き下ろし作品が収録されています。

もくじ
33歳男性コンサルタント・昌弘さん
27歳女性看護学生・千明さん
18歳受験女子高生・ヒカルさん
24歳就活女子大学生・木本さん
38歳メーカー技術職・小日向さん
58歳主婦・池田さん
29歳男性起業家・安田さん
26歳元ガングロギャル・エリカさん
50歳男性DTP技術者・米倉さん

これらのインタビューに加えて、通院中の注意点や「恋人がうつ病になったときどうするか」といったコラムもまとめられています。

新たに収録された3人のOBインタビューにも、参考になるポイントがたくさんあります。共感できる気持ちもきっと見つかると思います。

29歳男性起業家・安田さん

年齢:29歳
職業:経営者
うつ歴:1回目 3~4か月、2回目 1年

・うつになったのは大学を休学して海外で働いていたとき
・不眠と失恋
・帰国後、うつ病と診断される→服薬で回復
・大学の休暇を利用し再び海外へ→楽しい瞬間を見出せた

・就職と2度目のうつ病
・多剤多量処方と転院
・リハビリと起業

・うつ独特の虚無感
・自己イメージの変化と自己否定
・うつからの回復と不安への対処

26歳元ガングロギャル・エリカさん

年齢:26歳(当時19歳)
職業:インテリアショップ店員(当時カラオケ店アルバイト)
うつ歴:1回目 3~4か月、2回目 1年

・高校卒業後ギャル生活
・バイトが続かず自責→ニート生活

・不眠・昼夜逆転、コミュニケーションができなくなっていった
・バイトの仕事もうまくできない→ネットでうつ病を知り病院へ

・服薬から1か月半で回復へ
・回復の過程で見つかった「やりたいこと」とその後の進路

・ギャル文化とメンタルヘルス
・うつ状態でのお風呂問題
・自己判断の断薬と転院
・両親がうつ病を理解してくれない

50歳男性DTP技術者・米倉さん

年齢:50歳
職業:出版印刷業
うつ歴:1回目 1か月、2回目 10年

・過重労働、人間関係による心労からうつ病発症
・1か月の休養と転職で寛解

・社内の妬み嫉み→メンタル不調に……40歳ぐらいから再発
・休職、退職、社会復帰

・お金の心配(住宅ローン、傷病手当、障害年金、個人再生について)
・アルコールに逃げていた
・twitterでの励まし合い

「ゆううつ部部長のOB訪問」の感想

これらのインタビューを読んで印象的だったのは、うつを経験された方の前向きな姿勢です。たくさんの苦難を乗り越えた強さと、痛みを知ったからこその優しさ。自然体の生き方が経験者の方たちから伝わってきました。

そして、東藤さんの受け答えも穏やかで、安心して話ができるような雰囲気。こういう中でそれぞれの経験を共有できるのは素敵なことだなぁと思います。インタビューの随所に、東藤さんのわかりやすい解説もあるので、うつ病回復に役立つ知識を得ることもできます。

こちらのインタビューは2013年4月にスタートしたもので、その当時も読んではいたのですが、何となく自分とは違う人たちのような気がして、読みっぱなしになっていました。

今回改めて読み返してみて、自分の受け止め方が変わっていることに気付きました。以前読んだときに私が感じたのは、卑屈な気持ちだったんだと思います。みなさんの仕事や人間関係に対する前向きな態度が素晴らしくて、うらやましかったんですね。それで「このままじゃダメだ、私も頑張らなきゃ!」と変に力が入ってしまって。

でも、人と比べられるものじゃないんですよね。これまでの経緯や置かれた環境は違うんだから、目指す先が違うのも当然といえば当然。自分が納得できる答えを見つけて、「これでいいんだ」と笑えることが大事なんだよなと思い直しました。

そういう気持ちでそれぞれの経験談を受け入れてみると、痛みに共感できたり励みになったり、どの話にも学ぶところがあることに気付きます。

心に余裕を持つことの大切さ、今これを痛感しています。
 

最後に

こうしてネットを通して普段なかなか出会うことのない人の話を聞けるのは、有意義で貴重なことです。

欲を言えば、文章を通してだけではなく、直接会って話をできるのがベスト。そうすればもっと相手の気持ちをまっすぐ知ることができるんだろうと思います。多くの人が語っていたことですが、仲間を持つことは回復を早めるきっかけになりそうです。

ただ、インタビューの中で何度か触れられていましたが、心の病気を抱えた人の集まりでは、症状の軽い人が引け目を感じることがあるのだとか。私もすぐ人と比べてしまうので、この感覚はよくわかるのですが、精神的なバランスが崩れているときは人付き合いを頑張りすぎないことも必要ですね。

周りに流されず、自分のペースでじっくり進んでいくこと。

これがうつ病回復には一番大切なことなんだと感じます。

行き詰ったときには、同じ悩みを抱える人からヒントをもらいながら。でも、決して焦らず過ごしていきたいですね。

 

<関連情報>
U2plus
認知行動療法をベースにしたうつ病コミュニティ。

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Comment

  1. ひろこ より:

    こんにちは
    うつ病療養中で辛くなったのでナミさんに聞いてもらおうと思って来ました(ノД`)
    現在同じ薬を半年以上服用していますがよくなった気がしません。先日医者に相談したところ、ここのブログの薬カテゴリにもありましたエビリファイを追加で飲むことになったのですがそれもあまり効果を感じれず…。
    むしろだんだん悪くなっているような気になるんですよね…。
    なんだか気焦る持ちと身体が裏腹でとっても辛いです。
    ナミさんならわかってくれるんだろうと思って書き込みました。こんなときナミさんならどうしてましたか?

    • ナミ より:

      ひろこさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

      うーん、そうですか……。効果を感じられないと不安が大きくなりますよね。希望も見失ってしまいます。薬の効果は個人差が大きいようなので何とも言えないのですが、主治医と相談しながら治療を続けていくしかないですね。

      私もひろこさんと同じように、薬を飲んでよくなるどころか悪くなる一方……という時期が長くて、そういうもどかしさは経験しました。つらいですよね。

      そういうときどうしていたか思い出してみると、ひたすら寝てましたね。あとは、無理やり本を読んだり、音楽を聴いたり、日記を書いたり、ゲームをしたり、空を眺めてボーっとしたり。少しでも気を紛らわそうといろいろ試しました。

      うつ病は波がある病気で回復までには時間がかかるとわかってはいても、良くなるなんて全然思えなかったですし、とにかくもう絶望しかなくてどうしようもありませんでした。ただ息を吸って吐いているだけでしたね。

      って、答えになってなくてごめんなさい。今だから「ずっと今の苦しみが続くわけじゃない」と言えるんですが、つらいときにはその言葉さえも苦痛でしたから、何と言ったらいいか……。

      誰かと話をするのもいいかもしれませんね。病気のことだけじゃなくて、何気ない話題でも人と話すことで少しは気が紛れるかもしれません。

      私でよければ、またお話聞かせてください。ひろこさんの心と身体が少しでもラクになることを祈っています。どうぞお大事に。

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