人の心が変化するプロセスとうつ病を受け入れて自由になるためのコツ

飛行機雲

うつ病になると、今まで当たり前だったことが当たり前でなくなります。

働くこと。眠ること。食べること。笑うこと。生きること。

何もできない自分が嫌になります。そして、そんな自分を呪います。「ありのままの自分」を受け入れるなんて到底できません。

でも、それは正常な反応。そうやって悩んで苦しんで迷うからこそ、納得のいく答えが見つかります。

と言っても、悩んだり苦しんだり迷ったりし続けるのはすごくつらいこと。「ムダなことなんてない」「きっとよくなる」と言われても慰めにもなりません。

それでも、「今」が永遠に続くわけではありません。泣いても笑っても時間は流れていくし、人の心は移ろうものです。

今日は、そんな心境の変化について、改めて私が「なるほどねー」と納得するまでのお話。
 

「難」を受け入れるまでのプロセス

事故などで障害を負った人のことを「中途障害者」と言うのだそうです。

その中途障害者が、障害を受け入れていくプロセスは4段階あると言われています。

障害受容における自己概念の変化「障害を受容する」ってなんだ? より

うつ病と障害を同列にするのはちょっと違うかもしれませんが、共通する部分は多いように感じます。

障害をうつ病に置きかえて考えてみましょう。

うつ病を受け入れるプロセス

こうやって見てみると、私は第一段階の期間がすごく長かったように思います。もちろん、うつの症状で仕方ない部分もあったんでしょうが、病気になる前の考え方にめちゃめちゃ捉われまくってました。

うつ病は治る病気。でも、物事の受け止め方や行動が変わらなければ、再発をくり返すことになるかもしれません。そういう意味では、前の自分に戻るのではなく、新たな自分に進化していかなければいけないんですよね。

その新たな価値観を獲得するために、自分が心から楽しめること、笑顔になれることを探していく。

時間をかけてジワジワ進みながら、さまざまな変化に気付いていけたら、強くなれるような気がします。病気になったこともすべて受け容れられるようになれば、人にも優しくなれるだろうし、柔軟性も磨かれそうです。
 

受容に飛び級はない

精神的な苦痛を和らげるためには、受け止め方・考え方をを変えていく必要があります。

とは言っても、一気に第四段階を目指してしまうと、「受け入れられない自分はダメだ」とガッカリしてしまうかもしれません。

うつ病になったことを受け入れられなくてもOK。
前向きに考えられなくてもOK。

生きる気力を失って打ちひしがれている時期があったからこそ、今の私がいるんだといつも思います。

むしろ、第一段階でどれだけ悩んだかによって、その後の価値観は深みを増していくのかもしれませんね。

思春期や青年期と似たようなものでしょうか?

ちなみに、私は今でもバリバリ中二病です。

……と思ったら、それほどでもなかった。

>>中2病度チェック

中2病度チェック

トイレットペーパーの芯で、何かを受容できるようになるでしょうか。

トイレットペーパーの芯

何にしても、背伸びし過ぎず、今の自分・日々の生活を大切にしていくこと。それが成長につながります。

「受容するのだー!」というよりは、「気付いたら受容できてたわ」って感じがベストでしょうか。

そのためには、心の余裕が必要ってことですね。

生物が進化する過程のような、目には見えないくらいの超スロースピードでも前進は前進。

自分のペースで、のんびりゆるゆると参りましょう。

そんないつもの結論です。

1 COMMENT

春芽 利也

うつ病支援団体を行っている春芽ともうします。私は頚椎の病と共にうつ病を合併しました。
ブログを拝見させて頂きましたところ中途障害者による心理的プロセスについて共感がありよろしければ当ホームページに記載させていただきたく思い連絡いたしました。
よろしければこれもまた、ご縁と感じリンクの張り合いでもしていただければと感じております。
一方的な考えで申し訳ございません。
よろしくお願いいたします。

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