うつで頭がうまく回らないことってありませんか?
新聞や本を読もうとしても文章が理解できなかったり、何度も同じ行をたどっていたり、考えがうまくまとまらなかったり。
頭がぼんやりして、集中力も思考力も判断力も低下している状態です。
前にこの状態について箇条書きしたものがあるので、ちょっと引いてみます。
- 物事に集中できない
- 考えが遅くなって、まとまらない
- 何をしたらいいかわからない
- 新聞やテレビの内容が頭に入ってこない
- 「山」「川」などの簡単な漢字が読めない
- 足し算・引き算ができない
- 相手が何を言っているのか理解できない
- 毎日の献立が決められない
- スーパーに行っても何を買えばいいかわからず、途方に暮れてしまう
- 何かを思い出そうとしても記憶を引き出せない
うつ症状を経験した人なら「わかるー」というものが一つはあるのではないでしょうか。
今まさに頭がぼんやりしている人は、この文章を読むことさえ苦行なのではないかと思います(そんな中、当ブログにご来訪いただきありがというございます)。
まーとにかくこういう状態ってつらいですよね。
特に、身の回りのことや家事がうまくできなくなっちゃうのは困ります。
上手にサボって、何とか難をしのぎたいところです。
とりあえず、こういうときは、頑張りすぎず、リラックスして過ごしましょう。
主治医の指示に従って、のんびり心を休ませるのが一番です。
頭がうまく働かないときは、何をやってもうまくいかないことが多いですからね。
うまく休めないときの対処法は「ずっと休んでいるのに心が休まらない理由【うつ病休養の仕方】」にまとめているので、参考にしていただければ幸いです。
退屈しのぎにどうぞ
頭がぼんやりして何をやってもダメなときは、ゆっくり休みましょう。
というわけで、スマホなりパソコンなりタブレットなりの電源を落として休めたらいいのですが、そういうわけにもいかないんですよね。
なぜって、頭はぼんやりしているのに、眠れないし、横になっているのもしんどいから!
だからといって、身体が重くて運動とか無理だし、起きているのもつらいし、何もできない。
「これじゃいけない」と思って何とか頑張ろうとしても、結局うまくいかず落ち込む。
そういう状況で「あぁ……」となっている人のことを考えながら、この文章を打ち込んでいるわけですけれども、ここに冗長な文章を書き連ねても視神経を疲れさせてしまうだけなので、困ったなと手が止まりそうなところです。
何か少しでも心がラクになるコンテンツをご用意できたらいいのですが、残念ながら私はこうして思いついた言葉を書き連ねることしかできないので、ぺちぺちキーボードを打っています。
と、前置きがめちゃくちゃ長くなりましたが、今日は、頭がぼんやりしてうまく働かないときの状態について考えてみます。
同じようなことをくり返ししゃべっているだけの雑談ですが、少しでも退屈しのぎになれば幸いです。
しんどいときは、ゆっくり休みましょう
ぼんやりして文章が読めない。
考えがまとまらない。
一つのことに集中できない。
しんどいですね。
この状態って、モーターの回転数が落ちている機械と似ていませんか?
いま私の頭に浮かんでいるイメージは……
・羽が止まりそうな扇風機
機械的なことはよくわからないのですが、どこか大事な部分で不具合が生じると、正常に動かなくなってしまいますよね。
人間の場合は脳の不具合でしょうか?
うつ症状は脳だけでなく、体の不具合と関係することもあると言います。
どちらにしても、身体のどこかに異常がある状態です。
機械の不具合は修理屋さんに直してもらいます。
身体の不具合はお医者さんに診てもらいます。
うつ病の場合は、薬物治療が主な治し方。効果が上がらないときには、精神療法などもあわせて行われます。
服薬だけでなく、休養も欠かせません。
頭の回転が鈍く、生きる力が弱まったときには、ゆっくり休むことが重要ですが、それなりの状態に戻るよう努める必要もあります。
だからと言って、やみくもに頑張ればいいわけではありません。
うまく動いてくれないときにスイッチを連打しても、故障箇所は直りません。それどころか、故障の原因を増やすことになってしまうかもしれません。
というわけで、焦りは禁物。必要な処置をして待ちましょう。
とりあえずの答えは「ゆっくり休みましょう」です。
あなたが悪いのではありません
目の前に飛行機があるとしましょう。
プロペラの回転が今にも止まりそうな状態では、うまく飛べません。
あぁ、ここままじゃ落下してしまう……!
一方、我ら人間。私(たち)は頭の回転が遅くなると、うまく考えられなくなります。
視野も狭くなります。
極端なネガティブ思考に陥ることも多いですよね。
あぁ、ここままじゃ落下してしまう……!
これは処理能力が低下していると言えます。
・頭がうまく働かない
・視野が狭くなる
・極端なネガティブ思考に陥る
私自身について言えば、もともとネガティブ思考の傾向がありましたし、視野もかなり狭かったです。
それがうつ症状によって、ますます悪い状態に。
「私はバカになってしまったんじゃないか」
一時は口癖のように言っていました。
それを聞いた主治医は言いました。
「いえいえ、そんなことはありません。大丈夫です」
優しく穏やかながらも、力強くそう言ってくれました。
その言葉を聞いて、少し安心しました。
だから、私と同じように不安になっている人にも、このメッセージを送りたい。
「大丈夫です。そんなことはありません」
できないものはできないんだし、自分を責める必要もない
故障した扇風機。
落ちゆくドローン。
飛べない飛行機。
困ったな。
修理しよう。整備士を呼ぼう。
さて、修理している間、どうやって過ごしたらいいのかな?
故障した扇風機を揺さぶっても、動かないものは動きません。
モーターやエンジンが壊れた機械を起動しても、負担をかけるばかりで、さらに状況が悪化しそうです。
もどかしいですね。
でも、心配したり、不安がったり、焦ってそわそわしても、修理スピードは変わりません。
そうやって過ごしていると、修理期間が長引くほど、心は疲れるばかりです。
心が疲れ果てるといいことはありません。
心身が疲弊するということは、脳も疲れてしまうということ。
脳が疲れれば、頭の回転も悪くなります。
頭の回転が悪くなると、物事をうまく処理できません。
視野が狭くなって、ますます状況をうまくつかめなくなります。
悪い状態でだましだまし運用を続けても、状況は良くなりません。
効率が悪いばかりか、ますます症状は悪化します。
うつ病療養中でしんどくなっているときって、こういう悪循環にはまっている気がします。
どうしたらいいのかな?
考えてみても、答えは見つかりません。
不具合が直ることを待つしかない。
機械と違って、心身の不調はもう少し複雑。自分でできることもあるはずだけど、劇的に効果があることは思いつきません。
・規則正しい生活
・栄養バランスの取れた食事
・十分な睡眠
・適度な運動
・リラックス
それがうまくできなくて悩んでいるのに、「よい生活習慣を心がけましょう」と言ったって空しい。
「こんなこともできない自分はダメだ」と落ち込んでしまうこともあるでしょう。
何をやっても逆効果、みたいなところありますよね。
だからやっぱり「自分のペースで」「無理せず」「気楽にいこう」という言葉しか浮かびません。
本を読んだり、日記を書いたり、問題解決の技法を学ぶことも効果的だと思うけど、頭の回転が鈍って文章を読めないときは無理だし。
そういうときは「とりあえずゆっくり休もう」ですよね。
そもそも、そういう状況の人にこんな長ったらしい文章読ませるな、というか読めないですよね。私も自分の書いた文章を見直そうとして、目が上滑りすることがあります(ダメじゃん)。
まあ「今日はちょっと調子がまし」ってときに読んで、ほんのり覚えておいたことを不調のとき思い出しましょう、というところですかね。
何もできない待ち時間は退屈。
目の前でみんなが楽しそうにしていれば、寂しい。
もどかしい気持ちもある。
「自分も頑張りたい」という気持ちが強い人ほど、楽しい気持ちにはなれないことでしょう。
どうしたものか。
気持ちが沈んでダメになりそうなときは、羽の回転が今にも止まりそうな扇風機を思い出したり、プロペラが回らない飛行機、モーターが止まってひゅ~と落ちていくドローンのイメージを浮かべてみると、自分の状態を把握しやすくなるかもしれないですね。
そうすれば、きっと必要以上に責めることはせずにすむだろうと思います(扇風機やドローンや飛行機に本気でダメ出しする人はいないよね?)。
というわけで、頭がぼんやりして何をやってもダメなときは、ゆっくり休みましょう。
できる範囲でぼちぼちと、です。