鬱でしんどいときに、無理なく読書を楽しむ方法

お食事しながら本を読む男性

うつ病になると本を読むのが難しくなりませんか?

内容が理解できなかったり、何度も同じ行をたどっていたり。

小さな文字がぎっしりの小説ならまだしも、マンガや雑誌をめくることさえおっくうになったときには軽く絶望しました。私、頭が完全にバカになったんじゃないかと思って。

そういうときは、無理せず休むのが一番。しかしながら、療養中の時間は果てしなく長い。

そこで今日は、無理なく時間を潰せる読書ハウツーをご紹介いたします。私はこれで、つらいながらも本を読む楽しみを見い出すことができるようになりました。よろしければお試しくださいませ。

(※これは本を読むことが好きな方に向けた内容です。読書が好きではない方に強要するつもりはありません。でも、好きなことが見つからないよ~と悩んでいる方に読んでいただけたら嬉しいです)

無理なく読書を楽しむ3つのコツ

それでは読書を楽しむために私が実践した方法をご紹介します。

1.目にとまった本を選ぶ

本を選ぶときは、パッと目についたものを手に取ります。表紙の色やデザイン、気になるタイトル、よく聞く名の作家。ボーっと眺めているだけでも、何となく魅かれる本ってあるんですよね。

それをパラパラめくってみて、ちょっとでも「いいな」と思ったら読んでみます。もし読む気にならないときは、迷わず棚に戻します。

小説、絵本、マンガ、雑誌、図鑑、作品集、地図などお好きなものをどうぞ。

ちなみに私は表紙のデザインの美しさで選ぶことが多かったです。キレイな作品を見ると心が洗われます。無感動なときもありましたが。

2.つまらなかったら読むのをやめる

本を適当に選んだら、ふんわりページを開いて、好きなところをボーっと眺めます。

頑張って読もうとすると「読めない……あぁぁぁ~」と落ち込んでしまうので、読めない前提で臨むのが吉です。読めるところだけ読む、気が向いたら読むって感じですね。

そして、ほんのちょっとでも「つまらん」と思ったら中止。無理やり最後まで読み切っても「我慢して読んで良かったー!」となることは少ない気がします。

作品に好き嫌いはありますし、読むタイミングによっても興味の対象は変わってきます。読めない自分が悪いのではなく、「今の私には合っていないだけ」と割り切って次の出会いを探しましょう。

3.簡単な読書メモをつける

手に取った本のデータを簡単に記録するのはオススメです。達成感を味わえます。

読書管理ができる無料Webサービス

私が使ったことがあるのは次の2つ。

1.ブクログ

【好きなところ】

  • 自分専用の本棚を作れる。
  • 感想を共有したり、読書目標を設定したりできる。
  • デザインや挿絵が可愛らしいので、ページを開くのが楽しみになる。

2.読書メーター

【好きなところ】

  • 本の記録と感想を共有でき、好みの似たユーザーが表示される。
  • 本の冊数やページ数がグラフで表示されるので、すごい頑張った感を味わえる。
  • レビュー数が多いので、いろいろな人の感想を知ることができる。

どちらのサービスも便利な機能や楽しめる工夫がいっぱいです。

何となくのイメージですが、

  • 記録を管理するならブクログ
  • 読書好きの友達を作りたいなら読書メーター

という印象です。

他にもいろいろなサービスがあるみたいなので試してみようと思います。

オリジナル読書メモ

人の目を気にせず、自分の素直な感想を書きたいという方は、ノートやエクセルにメモしておくのはいかがでしょうか。

うつ症状がひどかったときの私なりの記録法は、

  • 読んだ本のデータ(タイトル、作者、出版社、読了日)を記録
  • 5段階で評価
  • 感想は書かない

適当にやるのがポイントです。

 

本を読むメリット

本を読むといいことがたくさんあります。

  • 新たな知識を得られる。
  • 本に注意を向けることで、堂々巡りを一時中断できる。
  • 同じような悩みでも、他人の出来事だと客観的に見ることができる。
  • 感情的な自分の態度を改めるきっかけになる。
  • 登場人物に共感して胸がスッとする。
  • 自分が普段思っていることが語られていると心強くなれる。
  • 小説はそれぞれの登場人物の心情を読み取ることができるので、「こういう考え方もあるんだ」と好きになれない人の言動に納得できる瞬間がある。

不調のときにはなかなか本の世界に入り込むことはできないかもしれませんが、ほんの少しでも楽しみを見い出せるようになれば、嫌な気持ちは和らぐのではないでしょうか。

【関連】病んだ時こそ本を読もう。ピース又吉の読書ガイド『第2図書係補佐』

 

最後に

私にとって読書は楽しくて心地良い作業です。さまざまな人生を覗くことで自分の世界観も広がっていきます。

単純に読み物として「あー、面白かった」という作品もたくさんあって、そういうときは「良い時間の使い方した!」と嬉しくなります。

うつ病になって本を読むことが苦痛になりましたが、そのことがきっかけで読書がもっと好きになったような気がします。たくさんの本を手に取って、自分に合ったやり方をあれこれ探ってみたのが良かったのかもしれません。

ただ、調子が悪いときにはどんなに頑張っても活字を受け付けませんし、苦行にしかなりませんから、無理のない範囲で気楽にやるのが一番ですね。

素敵な本との出会い、療養中の楽しみが少しでも増えますように。

2 COMMENTS

きめ

はじめまして^^

私もこのようなうつ病のブログを作りたいと思っていました^^

そしたら、こんなものすごい素敵なブログがあることを知り、私のブログで紹介させて頂きました^^

ただ、休んでいるだけが苦痛な時の為の対処法まで載っているなんて、すごいです(*’▽’)

これからも、素敵なブログを更新してくださいね^^

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ナミ

きめさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
ブログでも紹介していただいた上、こんな嬉しいお言葉をいただけて感激です。

「向こうには向こうの都合があるのでしょう」ってすごくいい言葉ですね。きめさんの優しさが伝わってきます。

お互い自分のペースを大切に、ブログライフを楽しんでいきたいですね。

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