コーヒー豆をすり潰し、自分がすり潰される前にやめる

コーヒー豆をもらいました。ドリップコーヒーはよく飲みますが、豆を挽く習慣はありません。困った。いきなり難易度が上がります。コーヒーミルを買えば解決する話なのですが、ここで買ってしまうとまた物が増えます。うーん。今後の使用頻度を想像すると、買うほどではない。却下。

というわけで、すり鉢&すりこぎで対応することにしました。準備段階として、まずコーヒー豆を金槌で叩きます。ワイルドに。と言いたいところですが、近所迷惑にならないか心配しながら作業するので非ワイルドです。豆はそれほど力を入れなくても砕けました。よしよし。

豆がある程度細かくなったら、すり鉢ですり潰します。ごりごり、パキパキ。コーヒーのいい香り。こころなしか、香りも荒々しいような。

時間はかかるが悪くない。無心になれるっぽいのもいい。瞑想効果、あるでしょう。ごりごり、グリグリ。いいね!

「ていねいな暮らし」と言うには、やや荒っぽい工程ですが、インスタントな過ごし方とは一味違うゆったりとした流れがいい感じです。心地よいリズム。多分、こういう時間が大事なんだろうなぁとぼんやり思いを巡らせます。ごりごりごり……。

が、ふと気づくのです。この豆が地球の裏側からやってきた可能性について。ああ、急に気分が沈み始める。輸送、労働、環境負荷。持続可能性という言葉が頭をよぎります。一杯のコーヒーが急に重い。ごり……ごり……。

そのうち手が痛くなり、「まあこのへんでいいか」と切り上げます。できあがったのは立派な粗挽き。試しに淹れてみると、ちゃんとおいしい。頑張りが報われると嬉しいよね。そう、頑張りが報われれば……。

また鬱モードに突入する時期のようです。考えることは大事なのですが、全部を背負うと大変です。自分が潰れてしまいます。君は一人で世界を救おうとしているのか? その前に現状のアンバランスさに目を向けたほうがよさそうだよ、ともう一人の自分が言います。

今日はおいしいコーヒーを飲んだ。それでOK。手が痛くなったらやめる。重くなったらいったん置く。それくらいの距離感で生きていく。

後ろめたさと一緒に、ちゃんと一息つきながら。

今日を、今を、まず生きる。

息を吸って、息を吐く。

はい、OKです。

 

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