名前をつけて、足場をつくる

何をやってもうまくいかず、気持ちが沈んだり、理由もなく不安になったり焦ったりすることはありませんか。

そんなとき、気持ちに名前をつけることで、心が落ち着くことがあります。

たとえば、「ああ、またモヤモヤ期が来たな」と今の自分の状態を言葉にする。それだけで、少し冷静になれます。距離を置くことができるんですよね。つける名前は何でもOK。「モヤモヤ期」でもいいし「霧の中にいる感じ」でもいい。大切なのは、自分の気持ちを客観的に認識すること。

心理学でも、感情にラベリングすることは効果的だといわれているそうです。不安を感じたときに「これはただのプレッシャーだ」「これは未来への恐れだ」などと名前をつけることで、感情が整理され、コントロールしやすくなる。反対に、名前がないまま漠然とした不安を抱えていると、ネガティブな思考や感情がどんどん膨らんでしまう。

私自身、低迷期に名前をつけることはよくやります。何をしても気持ちが晴れず、モチベーションだだ下がりのときは「冬眠」宣言。これも要するに名付けですよね。冬眠する動物のように、今は無理に動くのではなく、休んでエネルギーを蓄える時期。そう思うと、不安よりも安心感が生まれます。そうして、自分のペースで過ごすうちに、自然と調子が戻ってきます。

あるいは、「何をやっても達成感がない」と感じるときは「地味に頑張ってる期」「ゆるく続けて、何が見えてくるか観察する期」。「今日もダメな日」と思ったときは、「やる気貯金日」「エネルギーチャージ日」などでラベリング。「自分を回復させるための行動」と意識すれば、罪悪感が減り、むしろポジティブな意味を持たせることができます。

 

名付けって、ちょっとした魔法のような力があるのかもしれませんね。

名前をつけることで、状況を捉えやすくなる。足場ができる。問題が掴みやすくなる。次の手を考えやすくなる。

もし今、モヤモヤしているなら、自分なりの名前をつけてみるといいかもしれません。それだけでもきっと気持ちが少し軽くなるんじゃないかと思います。

 

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