人の命や国家の存亡にかかわる暗号の話に胸を熱くする

暗号っておもしろいですよね。

謎のメッセージを解読する映画を見るとワクワクします。難しくて全然わからないけれど。

暗号への興味がぶわっと高まったのは『ゾディアック』を観たときのこと。新聞社に勤める風刺漫画家ロバート・グレイスミス(ジェイク・ジレンホール)が図書館で資料を読み漁ったりアーカイブを調べたりいろいろ頑張るシーンがいっぱい出てきて、うおーーーと興奮したのでした。あるいは、『ビューティフル・マインド』でも暗号を解くみたいなシーンがあって、こちらも興奮いたしました。

それで入門書でも読んでみようと手を出したのですが、ブルーバックスの暗号入門は私には難しすぎた。

もっとやさしい入門書を……! 児童書っぽいやつ~! と思ったとき手にしたのがこちら。

そうそうこういうの~。とってもやさしい初歩の初歩。

暗号を解きたいとか、暗号を作りたいというわけじゃないんだけど、ちょっと知りたい覗きたい。なんか憧れがあるというかロマンを感じるというか、将棋の対局を見て全然わからないけど「すごい……」と感心するような。内容わからないのに何に感心してるんだとツッコみつつ、でもその凄みを感じたいみたいなね、そういうことなのです。

そんなこんなで『暗号学』を読みました。簡単な暗号から紹介されているので、「わからーん」と放り投げずにすむ。ありがたい。

歴史をやさしく紐解く感じで、関連エンタメ作品の紹介をはさみつつ話を進めてくれる。ありがたい。

アカウント名を考えるときにアナグラムをたまに使うことがあるけど、これも暗号なんだなぁとか、ギャル文字も言われてみれば暗号だよなぁとか、身近なところで実感させてくれるコーナーも。ありがたい。

暗号は歴史と深い関わりがあり、人の生死を左右する。戦争にも欠かせないものであった。著者が語っているように、暗号のおそろしさ・むずかしさを痛感します。

嬉しかったのは、暗号にまつわる映画がたくさん紹介されていたこと。やはり暗号は戦争映画に登場することが多いみたい。

これを機に、前に挫折した暗号入門の本も読めたら……と思ったけれど、自分にはまだ難しそうでございます。

しばらくは映画を観て「ほえぇ~すご~い」と感心することになるのでしょう。それはそれでOK。楽しみが増えました。
 

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