不機嫌モードを発動している人がいると、つらくなって落ち込む

ものすごく怒っている人がいる。その場がピリピリしたムードに包まれている。理由はわからない。

そんな状況に置かれたとき、どんな気持ちになりますか?

私は逃げ出したくなります。つらくなって落ち込んで「もう無理~」と心の中で泣く。

不機嫌モードを発動している人がいると、本当にきついですよね。

まして、自分の言動が原因かもしれないっぽいときのしんどさったらない。

何か良い対処法はないのでしょうか。

 

人の気分に左右されやすいのは、「自分は人の心が読める」という思い込みが影響している。そんな解説もあります。”認知のゆがみ”の一つだそうです *1

アドバイスとして挙げられているのは、家族や友達が何を思っているか予想して聞いてみること。予想は外れていることも多いから、実際に確かめることで、自分の思い込みに気づけるよ、というものです。

本人に聞く。確かにこれは良い方法です。「直接聞いてみたら、実は全然違うことを考えていた」ということはよくありそう。

でも、不機嫌モードバリバリの人には使えません。

だって、不機嫌な人に直接質問なんてしたら、ますます不機嫌にさせる可能性が高い。他の用事で声をかけただけでも、トゲトゲした態度でピリピリした空気をビシバシ放っているんですもの。

そんなだからもうどうしようもない。自然災害だと思って放っておくしかないのかなという感じ。災害だと思えば、自分の力でどうにかなるものではないと納得はできます(もちろん自分に非があるときには言動を改めますという前提で)。

 

直接的なアプローチが難しいとなると、備えが大事ということになるのでしょうか。

でも、一体何をどう備えれば?

相手を変えることはできません。変えられるのは自分だけ。

そういう思いから出たのが、前回も書いた「動じない人になりたい」という言葉だったりするのですが、そんな簡単に変えられるなら苦労しないわよって話で。

まあ、どんなときも「人の心がわかるって思い込んじゃダメだよ」と自分に言ってあげることが必要なのかもしれません。他人の不機嫌モードに引っ張られているときって、「うわ~この人絶対○○って思ってるわ~」と決めつけていることが多いので。根拠もなく確信しているのですよね。

だから、「それ以外の可能性もあるよ」と常に自分に言う。不機嫌な人への対策にはならないかもしれませんが、大事なことではあります。

 

これは、相手の心が読める系のマンガから学んだことでもあります(参考:前回の話)。

例えば、相手の心が読める主人公は、不機嫌な人が何を考えているかわかるから、その原因を取り除いてあげられる。そんな展開があります。とても便利な能力です。

でも中には、怒りの原因が、実は相手の勘違いによるものだったというケースもあります。

当人は本気で怒っている。でもその理由を心の声ですべて説明してはくれない。

こうなると、いくら相手の心を読める能力があっても対応が難しい。相手の心の声は聞けても、その背景まではわかりません。

これはまさに先ほどの話に通じること。何に対して不機嫌になってるのか、勝手に予測して決めつけたらいけない。相手の気持ちを想像しよう。さまざまな可能性に思いを致そう。

 

そのための方策として、最近は小説を読むようになりました。映画やマンガに比べて、小説は心理をより詳細につかみやすく、シンクロしやすい。情報が限られる分、心理描写に集中できるのかなと思います。

自分では考えつかないような行動原理を知ると、「そういう人もいるんだな」とちょっとは寛容になれるような気がします。背景を知ることで、苦手な相手に共感を寄せることもできるようになるんですよね。

まあこれらの学び云々は後づけで、単純に物語は面白い。だから小説も映画もマンガも大好き! というだけの話のような気もしますが。

 

というわけで結論は、

人の感情に左右されないための準備として、いろいろな物語にふれる

ということでいいのでしょうか???

いざ、他人の不機嫌モードに遭遇したら、絶対無理になるんですが???

まあロールプレイで予め想定しておくってことは無駄じゃないでしょう、というまとめにしておきます(我ながら雑だな)。

 

*1 HSP(とても繊細な人)とは? ストレス・お悩み解決術 | NHK健康チャンネル 

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