「久しぶりー♪ 元気してる?? また会いたいね~(≧∀≦)」
そんなメールに嬉々として飛びつき、真面目に返信してしまう私です。
先日もそんな案件がありまして。「先方は私が元気かどうか問うているのではない」と気付いていながら、「おかげさまで元気にやってるよウンタラカンタラ」とお返事してしまいました。案の定、返信はこず。
「思ってないなら聞くなよ~」「うすうす勘付いていながら回答しちゃって恥ずかしいじゃ~ん」という感情の消化不良が生じましたので、今後同じ過ちを起こさぬよう、しっかり学びを得ておこうという趣旨のもと、今回の記事を作成した次第でございます。
社交辞令とは
愛娘の写真を満面の笑みで提示する先輩社員に対して言うべきセリフ。
「わぁ~、可愛いお子さんですねぇ~!(トーン高め、目を細めて)」
これが社交辞令です。
社交辞令は、社会人がうまく生きていくためのスキル。摩擦を少なくするための潤滑油ですから、相手が喜ぶ言葉であれば、多少は心がこもっていなくてもOK(もちろん本心で言ってますという感じを演出するのがベスト)。
いくら先輩社員の娘に興味がないからといって、「ブタみたいな鼻してますね」と思ったことをそのまま口にしてしまっては、社会人失格となります。
ビジネス上の付き合いであれば、ほとんどが社交辞令なのでわかりやすいのですが、それなりに親しい関係でやられると見分けるのが難しくなります。
よくあるのが、「今度ご飯行こうね!」「またゆっくり話したいな~」といった類のもの。
ある程度、相手との信頼関係や距離感がつかめていれば、何を言おうと問題はありません。
ただ、相手が誠実そうに振る舞っている場合や、こちらが精神的に弱っているときには注意が必要です。
相手に好意を持っていれば持っているほど、突き落とされたときの衝撃は大きくなります。
たとえ、それが社交辞令だとわかっていたとしても、自分の気持ちが一方通行だったと思い知らされるのは残酷なものです。嗚呼、悲しき哉。
社交辞令の見分け方
これはもう経験を積むとしか言いようがないのですが、私なりに見つけたルールがいくつかあるので、ここに書き残しておくことにします。
対象は、知人以上親友未満の人を想定しています。
1.メールに定型文がないか確認
ソート機能を使って過去のメールをザザザっと見てみると相手の癖がわかります。その中で、まったく同じセリフを使い続けている人がいたら、その人の言葉は社交辞令です。(例:メールの最初は必ず「元気してるー?」)
テンプレ化した言葉にあなたへの興味などありません(意図的な場合を除く)。彼/彼女は当たり障りなくコミュニケーションをはかる能力に優れた人物です。
こちらが真面目に対応しても流される可能性が高いでしょう。
2.具体性のない言葉には気持ちもない
「いつか」「また」「今度」は、ほとんどが社交辞令です。適当に言っている可能性大。ただし、本当にそう思っている場合もあります。
確実に見分けるためには、こちらから具体的なプランを提案し、その結果から判断します。
<結果>
・「今忙しくてホニャホニャ」「仕事がウンタラ」などとやんわり断られた。
・軽く流された。
・返信なし。
そのお方は、れっきとした社交辞令名人です。
3.てか、99%は社交辞令だから
「え? これって社交辞令かな?」と思った時点で確定です。
人が発する言葉はすべて社交辞令。
そう思っておけば、ガッカリすることはまずありません。
社交辞令は便利だけど面倒くさい
私はよく「思ってもないこと言うなよ!」と立腹していますが、だからといって相手が思ったことそのまま言ったら「もうちょっと言い方あるんじゃない?!」と怒ります。
我ながら、めんどくせーです。
私も割と口だけ人間ですけど、思ってもないことは言いませんし、思わず口をついて出てしまった場合は、その言葉に言動を寄せていきます。
本当はそんなに会いたくないのに「会いたいね~」と言ってしまったら、数%の「会いたい」を拡張しますよ。「じゃあ、いつなら空いてる?」と聞かれたら空いてる日言いますよ。軽々しく断ったりはしませんよ。
そうやってやせ我慢しているから、誰かが心にもないこと言うと腹立つんでしょうね。
大人数でボーリング行ったときに、それほど仲良くない人とやるハイタッチもそう。場を盛り上げるために仕方なくハイタッチしてたのに、私がストライク出したら誰も見てなかったみたいな。何で私のときだけハイタッチしてくれないの? やってよ! 寂しいじゃん! てな具合で必死な人になってしまうわけです。いや、別にハイタッチしたいわけじゃないんだけどさって。
冒頭の「久しぶりー♪ 元気してる?? また会いたいね~(≧∀≦)」への対応もこれと似たような状況に陥ってしまっています。
なんでしょうね、一人で本気になってるのがバカみたいで恥ずかしいから、社交辞令にプリプリしてしまうんですかね。もっと適当に流せばいいのにって思います。
でも、いいんです。真面目が一番。真面目にやっていれば、赤井さんのように大きくなれます。
矛盾にイラつくのではなくて、的確にツッコミを入れて笑いに変える術を身に付ければ、きっと人生は楽しい。
とりあえず、社交辞令の事例を集めてあるあるネタに昇華しようなどと真面目に考えている自分を愛そうと思います。
<私の好きな社交辞令>
ヘビーコメンテーターでごめんなさい。
……にしても、わかるなぁ~と思いました。
悪くすると自意識過剰だと言われそうですが、別にそこまで自分大好きなわけではなく、むしろ他人に配慮しすぎちゃってるだけなんですけどね。
だから、僕なんかは、他人の目を見て話をするのが苦手で、相手の感情がわかっちゃうから社交辞令とか話を聞いてない感じが伝わると、話せなくなっちゃうんです。
ちょっと記事とニュアンスが違うかな?
空気読めないと言われるくらい、鈍感力が必要なのかもしれませんな~。
>とむさん
いつもコメントありがとうございます。共感のお言葉をいただけるとすごく嬉しいです。
あー、わかります。相手の気のない態度に引いちゃう感じ。そういう人には話せなくなりますよね。悲しいやら寂しいやら腹立たしいやら。
鈍感力、大事ですね。お世辞や社交辞令に対しても「心にもないこと言いやがって~!」じゃなくて「いつも笑顔で接してくれるな~」といい意味で鈍く捉えた方が幸せですよね。
相手の黒い本音に気付かないフリ、どんなことでも笑い飛ばす心の余裕、手に入れたいです。
はじめまして。いつも楽しみに読ませてもらっています。
わかりますわかりますー
じぶんに厳しいと他人にも厳しくなっちゃうんですよね…お互い悪気はないんですけどね。
>ひろこさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
そうなんです、誰も悪くないんです。こういう機微を味わうことこそが人生の醍醐味なのかもしれませんね。