その親切、誰のため? 教えてあげたい欲と向き合う

親切なアドバイスをもらったとき、素直にありがたいと思えることもあれば、モヤッとした気持ちになることもあります。

例えば、基本的なことを丁寧に説明されたとき、バカにされたように感じたという話を前回書きました。相手に悪意はなく親切心で言ってくれただけなのに、私が勝手に「見下されている」と受け取ってしまったのです。そんな思考が生じるのはなぜか、答えを自分の内に探りました。

「自分はバカにされるような人間だ」を和らげるには

が、これは自分の受け止め方だけの問題とは限らないんですよね。

世の中には、実際に上から目線でアドバイスをしてくる人がいます。頼んでもいないのに意見を押しつけてくる。妙に自信満々で。もちろん、本人としては親切心のつもりで言っているのでしょう。

でも、その言動には、「自分のほうが上だ」と誇示したい気持ちや、「相手より正しいことを知っている俺」を認めてほしいという欲求が漏れ出ているように感じます。ダダ漏れの人も多い。

そういう話を聞くだけでモヤ~ンとします。たとえそのアドバイスが自分に向けられているわけでなくても、その態度を見聞きするだけで不快な気分になるんですよね。

こういうときは、冷静に分析する視点が必要です。「これは相手の自己満足かもしれない」「助言してコントロールしたいだけかもしれない」という視点を思い出しましょう。

「せっかく言ってくれたのに悪い」「親切心で言ってるんだろうし」と無理に納得する必要はありません。アドバイスを受け取るかどうかは、あくまで自分が決めること。

負けないで、アドバイスの押しつけに困っている人たち!

 

そういえば、以前見た記事で、印象的なものがありました。

実際のところ『指示厨』に従えばゲームってクリアできるんですか!? | オモコロ

指示厨とは、ゲームなどをプレイしている人に対してああしろこうしろと指示を出してくる人のこと。

上記の記事ではまず、「指示厨とは、アドバイスしたい欲を制御できない人間なのではないか?」という仮説を立てています。

アドバイスしたい欲は誰にでもある。相手が間違えていたら教えてあげたいし、適切な方向に導いてあげたい。でも、多くの人はそれを抑えている。相手との関係性も考慮してバランスを取っている。

が、そのバランスが崩れたとき、「指示厨」が目覚める……!

心理学実験の要素も感じられて、すごく面白い内容でした。

 

他人にどう接するかだけでなく、自分の中の「指示したい欲」にも気づくこと。決して他人事ではありません。

頼んでもないアドバイスを押しつけてくる人って嫌だよね~という話から始まった今回のおしゃべり。まったく笑えるものではないと気づかされました……。

あー、ほんと気をつけよう。

 

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