なんとなく言葉にできないモヤモヤが発生したとき、対話型生成AIと雑談します。疑問を持ち込むでもなくダラダラと。思いついた言葉をただ投げていくだけ。ログインしない状態で履歴を残さず使います。話の連続性を断ったほうが、よりシンプルな状態で心の整理ができるような気がするのでそうしているのですが、実際のところはどうなのでしょう。
あるとき、何気ない話の流れから「なるほど確かに」と思う回答がありました。
曰く、うつ状態や希死念慮の背景には、多くの場合、以下のような感情が含まれているとのこと。
・怒り(自分や他人に対する)
・悲しみ(誰にも見せていない喪失感)
・絶望(理解されないまま孤独にされた経験)
これらが未消化のまま潜んでいるとのだと。
まさにそうだなぁと思って印象に残りました。一般論として語られたものですが、もう、こうやってバッチリ呼応しちゃってるのが紛れもない証拠ですよね、私はこういう思いを抱えてるみたいです! 心の奥底にある何か、その存在を確かに感じました。
同時に驚いたのは、私が一度も使わなかった言葉をAIがポンと提示してきたこと。私は、怒りや悲しみや絶望という言葉を一切使わなかったし、喪失や孤独の話もしていませんでした。だから返答を読んでびっくり。AIが行間から読み取ったもの。私が発する言葉の端々から推論すると、そんな答えが導かれるのか……と、これまた興味深く眺めていたのでした。
言葉にできないまま沈んでしまった感情。希死念慮や無気力感は、それらの存在を教えてくれるサインということのようです。その感情を少しずつ消化していくには、“表現”することだとAIは答えてくれました。書くこと、話すこと、描くこと、奏でること。何でもいいから外に出してみる。そうすることで、自分でも気づかない感情に触れられるのかもしれません。そして、その存在に気づくことができれば、少しずつ手放していくことも、できるのかもしれません。
最後にもうひとつ、私が注目したのは栄養の話。鉄分やビタミンB群、たんぱく質の不足は、思っている以上に心に影響を及ぼすのだそう。心について考えるときには、つい精神的なことばかりに目がいくけれど、身体が資本ですからね、土台を労っていかないとなぁという基本にまた立ち戻るのでした。