最近、世界の国旗をぼんやり眺めています。もともと地図を眺めるのが好きなので、その延長です。
国旗の本を読んだり、ウェブ画像を眺めたり。鮮やかな色やマークの組み合わせが楽しく、面白い。中には、パッと目を引くユニークなものもあります。ズラリ並んでいるところも壮観です。
国旗に惹きつけられるのは、デザインだけではありません。それぞれの旗には、長い歴史とそれにまつわる意味が込められています。
例えば、フランスのトリコロールやアメリカの星条旗。それらの旗は、革命や独立戦争など、歴史的な出来事を象徴しています。私達は勝手に、何となくイケてる雰囲気を感じ取っているけれど、オシャレ目的だけで作られたわけじゃないんですよね。
UK(英国)の国旗も同じく。イングランド、スコットランド、アイルランドの3つの旗が組み合わさってできたユニオンジャック。各地域が一つの国として統合されるまでの歴史はどんなものだったか。ウェールズの赤いドラゴンの行方も気になります。
国旗は、国家のアイデンティティを表すシンボルであり、その背景には、時に多くの血が流れた歴史がある。非常にセンシティブな話題が絡むことも多い。
国旗ができあがるまでのバックグラウンドを知ると、国旗を見る目が変わります。
国旗は、ただの色や形の組み合わせではない。
背後にある歴史、そして個々の物語を想像せずにはいられません。
地図を眺めるときには、世界の広さを感じることができます。
国旗を眺めるときには、人々の存在を感じます。
この世界がどれだけ広く、どれだけ複雑なものか。部外者が安易に語れないような、こみいった物語が国旗には宿っている。すごいな~と圧倒されつつも、なんかちょっと途方に暮れちゃう感じありますよね。
そんなときには空を見ます。
そうすることしかできないときもある。
どうにもならないときは、どうにもならない。
一体われわれはどうしたらいいのでしょうね。