5/11の母の日にこんな記事を読みました。
母親のことで悩んでいる人、母親として子育てをしている人、母親をサポートする立場にいる人、母親がいない人、母親になりたいのになれない人……。
状況は人それぞれ違うでしょうが、母親の存在について考えたり悩んだりしたことがある方は多いのではないかと思います。
母親とは何か。
どうしたら関係をうまく保てるか。
そんな悩みを解決するヒントがこの記事にありました。
感謝できないのは悪いこと?
「母親に感謝している」
「ありがとうを伝えたい」
素直にそう思えることは素敵なことです。
しかし、記事にもある通り「産んでくれた親には無条件で感謝すべき」という意見には賛同しかねます。
暴力をふるったり、心無い言葉を浴びせたりと、産みの親だからと言って何をしても許されるわけではありません。
反対に、母親なら子どものために身を尽くすべきと言うのも違います。
母親はあくまで役割であって、絶対的なものではありません。母親である前に一人の人間です。
間違えることだってあるし、好きになれないところもあって当然。場合によっては憎悪の念を抱くこともあるかもしれません。でも、それは決して非難されることではないはずです。
子育てが苦しくなる理由
子育てをしている世のお母さん方は、「良い母親になりたい」「子どものために」という思いで頑張っている人がほとんどです。
でも、その「こうあるべき」という考え方がときにお母さん自身を苦しめてしまうこともある。
できない自分を責めてしまったり、思い通りに育ってくれない子どもに苛立ってしまったり。
「うつ病で家事や子育てができない自分は母親失格だ」という声もよく耳にします。
理想と現実のギャップに落ち込んでしまう気持ちはわかります。でも、そうじゃない。そう思うのは子どもへの愛情が深いからこそ。お母さんだけが悪いわけじゃない。
母親だって人間なんだからダメなところもある。完璧じゃなくたっていい。
みんながそう思えたら、母親もその周りもきっと気持ちがラクになるはず。
もし気持ちを抑えられず、子どもに手をあげてしまったときは、そのつらい思いを誰かに話してください。記事の最後に相談窓口をご紹介しています。
「母親だから感謝しなきゃ」に縛られていた私
この記事をとっさにブックマークしたのは、身につまされるような思いがしたからです。
私自身も母親に感謝できないことに罪悪感を抱いた日々がありました。頭ではありがたいとわかっていても、心からそう思えない。
母親を亡くした人だっているのに。母親がいるだけで幸せなことなのに……。
そんな思いから、素直に感謝できない私は最低の人間だと自分を責めました。
私の心境に変化が訪れたのは、ある先輩の言葉がきっかけでした。この記事の筆者・木村映里さんと同じ言葉をかけられたんです。
「母親だって人間なんだから合う合わないはあるよね」
私はずっと「感謝しなければならない」という価値観に縛られていたことに気付きました。
そして、こんなふうに考えてもいいのかなと思うようになりました。
「別に嫌いでも許せなくてもいいよね」
「感謝しなきゃって考えてる時点で感謝できてるよね」
最後に
「母親なのに」「母親なんだから」という価値観を押し付けるのではなくて、一人の人間として向き合うこと。
当たり前のことですが、この記事を読んで改めて痛感しました。
そして、子育てに悩み追い詰められているお母さん方が、笑顔で毎日を過ごせるよう祈るばかりです。
相談窓口
もし、どうしたらいいかわからなくて苦しんでいるのなら、今すぐ助けを求めてください。
子育てに悩んでいるあなたへ
全国子育て・虐待防止ホットライン
電話番号:0570-011-077
受付時間:10:00~17:00
自分は虐待を受けているのではないかと感じている子どもたちへ
18さいまでの子どもがかけるでんわ チャイルドライン
電話番号:0120-99-7777
受付日時:毎週月~土 16:00~21:00
あっ、虐待だ、と思われる子どもや家庭を知った人へ
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「死にたい」気持ちを聞いてくれる無料相談窓口まとめ