嫌いな人に心をゴリゴリ削られないための対策

瞳がうるんだ猫(怯え)

どうしても好きになれない人っていますか?

いつもイライラしている人。
偉くないくせに偉そうな人。
自分の優位性をアピールして見下してくる人。
権力をチラつかせて威圧してくる人。
人の功績を横取りする人
すぐ舌打ちする人

……って、こうして羅列しているだけでもウンザリしてきますね。

苦手な人と付き合うのはしんどいものです。できれば穏便におさめたい。でも、あの顔を見ると心が荒れ果てる。あぁもうどうすればいいの?

というわけで、今日は私なりの「嫌いな人とうまく付き合う方法」を紹介します。

中盤で紹介する「嫌いな人からの攻撃を回避する方法」を使ってストレス軽減に成功したことがあるので、似たような状況でお悩みの方は試してみてください。

なんでそんなにギスギスしてるのよ?

なんか知らないけど攻撃的な人っていますよね。いつも不機嫌で、めちゃくちゃ話しかけづらい人。あるいは、表裏のある人がにっこり笑いかけてくるのも恐ろしい。

もうホントになんなのよ!?(泣)

ではここで、私の苦手な人ランキングを発表しましょう!

苦手な人ランキング・ワースト3
第3位 ネチネチ嫌みを言う人
第2位 感情的な人
第1位 謎の上から目線の人

あなたの苦手な人ランキングはどんな結果になりましたか?

 
さて、「弱い犬ほどよく吠える」という言葉があります。

これって人間にもよく当てはまることですよね。

強い人は自分を大きく見せる必要がないので、他人に嚙みつくことはありません。

一方、実力がなく自信がない人は、自分を大きく見せようとして、攻撃的な態度を取ってしまいがち。キャンキャンキャンキャンよく吠える。

嫌いな人ランキング上位の人って、まさにそんな感じじゃないですか?

いや、スゴイ人でトゲトゲしてる人もいると思うんですけどね。

なんというか「お前が言うか!」みたいな人は大抵これに当てはまっているような気がします。

というわけで、イラついたときは、

「あぁ、この人は自分に自信がないんだな」
「コンプレックスを抱えているんだな」

と考えると、ちょっとは優しくなれるかもしれません。

好きな人と嫌いな人の分かれ目は?

さて、なぜ私たちは人を嫌うのでしょうか?

実は、人を見るとき、私たちは相手に自分自身の性格を投影しています。

例えば、初対面の人を見て「オシャレだな」と考える人は、オシャレに関心が強い人。オシャレに興味のない人は気にならない部分に注目しているわけですね。

もう一つ例を挙げましょう。

「どうしても生理的にキライ」と感じてしまう人っていますよね。

なぜあなたは彼(あるいは彼女)に不快感を抱いてしまうのでしょうか。

考えられる理由の一つは、相手の嫌悪している部分が、自分自身の中にある短所だから。それを認めたくなくて、否定的な反応をしてしまうのかもしれません。

「他人は自分を映し出す鏡」とはよく言われることですが、本当にその通りですよね。

「なんで私はこの人のことが嫌いなんだろう」と考えてみると、けっこう心当たりがあったりします。私の場合だと、人を見下しちゃってることがあるし、感情的になるし、皮肉屋な部分があるわけです。そう、ランキング上位の3つ。そう考えると、自分が嫌いな人は意外と似たもの同士だったりするのかな、なんて思わないこともない。思いたくないけど。

ちなみに、この項目で説明した事柄は『図解でわかる深層心理のすべて』(PP.77-82) の受け売りです。

嫌いな人からの攻撃をうまく回避する7つの方法

では、嫌いな人とうまく付き合っていくためにはどうすればいいのか?

私が考える対処法は次の7つです。

  1. 相手を好きだと思い込む
  2. スマイルを提供する
  3. 相手を褒める(ワッショイワッショイ)
  4. 「ありがとう」と言う
  5. 元気よく挨拶する
  6. 味方をつくる
  7. 体を鍛える

一つずつ見ていきましょう。

1. 相手を好きだと思い込む

あなたのことをひどく嫌っている人がいたとしましょう。あなたはその人のことを好きになれますか?

菩薩でもなければ、なかなか好意的には見られないですよね。相手にとってもそれは同じ。自分を嫌っている人には近づきたくないものです。

だから、まずは相手に嫌悪を見せないようにする。そのために私は自分を洗脳します。

「私はあの人のことが大好き♡」

心から思えなくてもいいので、何度もくり返しましょう。一つくらいは良いところが見つかるはずです。

※吐きそうなくらい嫌いなときは、すぐに中止してください。

2. スマイルを提供する

人から何かしてもらったとき、「お返しをしなければ申し訳ない」という気持ちになったことはありませんか? これは「返報性の原理」と呼ばれる心理。この法則を利用して、相手に自分のことを好きになってもらいましょう。

というわけで、まずはスマイル。

はい、あなたはアカデミー賞を受賞した一流俳優です。演じてください。

3. 相手を褒める(ワッショイワッショイ)

心から思っていなくても、相手の功績を認めましょう。

具体的な仕草は、太鼓持ち芸人・サバンナ高橋さんから学びましょう。ヨイショ、ヨイショ!

4. 「ありがとう」と言う

「ありがとう」と言われて嫌な気持ちになることはそうそうありません。ちょっとしたことでもいいので、笑顔でにっこり「ありがとう」。

これは以前にも書いたことですが、嫌いな相手に「いつも○○してくれてありがとう」と無理やり笑顔で言ったら、強気な相手が態度を軟化させて驚いたことがあります。「え、いや、べ…別にいいよ(照)」「こっちこそ色々してもらってるし…(モジモジ)」と。それによりこちらの嫌悪感も軽減。ちょっと心がホンワカしました。

5. 元気よく挨拶する

これは自分が気持ちよく過ごすための基本的なルールです。人を無視すると、すっごいストレスが溜まるので、いつでもどんなときでも、挨拶は明るく元気よく!

6. 味方をつくる

味方がいると、心強いものです。現状を変えられなくても、自分の気持ちを理解してくれる人がいれば、何とか乗り越えられることもあります。また、直接関係のない第三者に話を聞いてもらうことで、客観的な意見をもらえることもあります。

嫌いな人にお気に入りがいる場合は(例:お局様がお気に入りの若手男性社員)、その人を経由してコミュニケーションをはかるのも一つです。

間接的に人を動かせるようになると、かなりうまく世の中を渡っていけそうですね。

7. 体を鍛える

力は多くのことを解決します。体力がつくと、弱い心も自信を持ち始めます。

これも以前書いたことですが、

「上司に侮辱的な言葉で説教されても、いざとなったら俺はこいつを殴り殺せる。そう思えば我慢できる」

そんな言葉を聞いたことがあります。ひぇ~物騒な~とは思いますが、この感覚はすごく重要だと思います。肉体的安全が確保されていれば、他人の嫌がらせもはね返せそうですものね。

見る人が見れば、立ち姿だけでその人が強いかどうかわかるものらしいです。ガタイがいい人はその点有利かもしれないですね。

ひ弱な人間もできる範囲でがんばりましょう。

どうにもならないときは

パワハラなどの深刻な被害を受けているときには、上記に挙げた方法では太刀打ちできません。

第三者に間に入ってもらい、解決策を模索しましょう。

  • 記録する
  • 権限のある人(上司など)に相談する
  • 公的機関(教育委員会、人権擁護機関、警察相談窓口など)に相談する
  • 専門家(弁護士、行政書士など)に相談する

こういった先に相談するときには、あらかじめ証拠を記録しておきましょう。

日時や詳しい言動を記した日記、関係書類、メール、ライン、音声記録、写真、動画など。できるだけ細かくメモを取っておくと、状況を説明するときに役立ちます。重要な証拠にもなります。

<参考サイト>
職場のいじめ・嫌がらせ問題の予防・解決に向けたポータルサイト「あかるい職場応援団」
ここにもあります!相談できる窓口が。「いじめ」しない させない 見逃さない – 政府広報オンライン

舐められないための対策

相手の気持ちを第一に考える心優しい人の中には、舐められやすい人が結構います。

「あ、こいつは弱い。従わせられそうだな」と思われてしまうわけですね。

それを防ぐためには、強気の態度を取り入れることが必要です。

「強気の態度」は、ツンケンしたり、当たり散らしたりすることではありません。

正しいあり方で「強気の態度」を示す。そのために心がけたいのが次のこと。

  • 合理的に考える(感情に流されない)
  • 正しいことは正しいと言う
  • 疑問に思うことは遠慮せず聞く
  • ヘラヘラしない(弱そうと思わせない)
  • 歩み寄る用意があることは伝える
  • 相手が態度を軟化させ協調の姿勢を見せたら、こちらも協調する
  • どっしり構えて静かに威圧

ポイントは、相手が対立的な立場を取っているときに、一方的に協調しないこと。「こっちだって譲らないんだぞ」と知らせることで、相手に「む、こやつは侮れん…」と思わせることが大事。

そして向こうが譲歩してきたら、こちらも歩み寄る。そんな駆け引きが必要なのだそうです。って、めっちゃムズいですね!

まあ確かに、優しいだけじゃ足下見られていいように使われるだけってのは実体験としてよくわかります。

強気の態度、取り入れていきましょう。

ストレスをためないよう上手に発散しつつ

なんだかんだ対策を講じても、嫌な人の嫌な行動は大きなストレスになります。

いくら「気にしないようにしよう」と思っても、受け流すにも限度がありますものね。

ですので、できるだけダメージを蓄積しないよう、こまめに癒やしを与えましょう。

好きなことをしてストレス発散したり、リラックスタイムで充電したり。

自分なりのコンディショニング方法を模索していきたいですね。

【関連エントリ】
ストレスの原因と自分でできる9つのストレス解消法
あなたはどう対処する?ストレスフルな現実に対する2種類の態度

まとめ

最後にもう一度、嫌いな人に心をゴリゴリ削られないための対策を整理しておきましょう。

嫌いな人の攻撃を回避する方法

  1. 相手を好きだと思い込む
  2. スマイルを提供する
  3. 相手を褒める(ワッショイワッショイ)
  4. 「ありがとう」と言う
  5. 元気よく挨拶する
  6. 味方をつくる
  7. 体を鍛える

どうにもならないときは

  • 記録する
  • 権限のある人(上司など)に相談する
  • 公的機関(教育委員会、人権擁護機関、警察相談窓口など)に相談する
  • 専門家(弁護士、行政書士など)に相談する

舐められないための対策

  • 合理的に考える(感情に流されない)
  • 正しいことは正しいと言う
  • 疑問に思うことは遠慮せず聞く
  • ヘラヘラしない(弱そうと思わせない)
  • 歩み寄る用意があることは伝える
  • 相手が態度を軟化させ協調の姿勢を見せたら、こちらも協調する
  • どっしり構えて雰囲気で威圧

書きそびれましたが、「私は嫌われているんだ」と早合点しないことも大切ですね。

以上、嫌な人との人間関係に悩んだとき、参考にしていただければ幸いです。

 

<参考書籍>
齊藤勇 編著 (2005)『図解でわかる深層心理のすべて』日本実業出版社 PP.77-82

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