今、不安に思っていることはありますか?
病気のこと、生活のこと、仕事のこと、人間関係のこと、将来のこと……。
「不安や迷いがあったっていいんだよ」と自分に言い聞かせても、見通しの立たない未来を「なんとかなるさ」とはなかなか思えないものです。うつ病を患い、悲観的な思考に陥りやすくなっているときは特に。
「不安に捉われるのはやめよう」「考えるのをやめよう」
……あ゛ぁ! できない~! ぬあぁぁあぁ~~~!
と、不安感から抜け出せなくなったときに思い出したい「不安」のお取り扱い方法がございます。ぜひ参考にしてみてください。
不安の種を栽培すると不安大魔王が実ります
ネガティブな感情は、注目すればするほどムクムクと成長していきます。
失敗するんじゃないか、嫌われるんじゃないか、生きていけなくなるんじゃないか……。
考えれば考えるほど心配になります。冷静な判断力を失って、すべてが解決不能な問題に思えてきます。もはや良いことは何一つ見えません。
負のスパイラルを断ち切ろうとしても、できない。
「考えても仕方ないよ」と言われても納得できない。
やめたいのに、やめられない。
その気になれば本当はやめられるはず。
でも、「やめたらいけないんじゃないか」「不安に思わないのはいけないことなんじゃないか」という気がしてやめられない……。
そうして、あーだこーだと考えながら、結局イヤな気分から抜け出せないまま時間は過ぎ去ってゆきます。
あー、しんどい。一体どうしたらいいんでしょう?
漠然とした不安には中毒性がございます。用法・用量をお守りください。
不安や恐怖で動けなくなったり、やらなきゃいけないのに力が出なくなってしまったとき、私は好きな人の言葉を思い出します。
本やブログを読んだり、歌を聴いたり、お気に入りのフレーズを綴ったノートを読み返したり。
この日、私の心に留まったのは糸井重里さんの言葉。
「不安」の中毒というものがあるんじゃないでしょうか。
なにかを「不安」に感じるというのは、
誰にでもあるふつうのことです。
しかし、「不安」が解消されないままに、
そいつに居つかれてしまうと、
「不安」は、さらにそこに居座ろうとしはじめます。
つまり「不安」があることでバランスをとっている。
そういう状態になっているわけです。
だから、なまじ理由ごときで、
「不安」を軽くしようなんてこと、
したくないってことになっちゃうんですよね。
「不安」を取り込むことで安定していた「じぶん」が、
いったん不安定になっちゃいますからね。
「じぶん」としては、
「不安」をなくしたいと願ってるはずなんですよ。
でも、「不安」は、「不安」のなかまを呼ぶんです。
いつのまにか、「不安」から逃げられなくなってしまう。
その黒幕は、こころのなかの「不安」です。(『夜は、待っている。』p.204)
不安に押しつぶされている自分。
不安を取り除きたい自分。
不安をどんどん生み出している自分。
不安に依存している自分。
いろんな自分に気づけます。不安があるから、そうなっちゃう。
じゃあ、どうしよう?
何か他のことをやり始めよう! 不安なことを考えても考えなくてもどっちでもいいから、楽しめそうなことをやってみよう!
楽しめたら、よかったね。楽しめなかったら、別のことやってみよっか。
何もしないよりは、不安が占める割合は少なくなるはず。
- 不安を水で薄める。
- ところてん式に不安を押し出す。
このどちらかで対処。
「不安になるのをやめよう」は難しいけれど、「喜び」を注いだり「楽しみ」を手に取ってみることならできそうな気がしませんか?
簡単!すぐ効く!不安感を軽くする方法
糸井さんが教えてくれた具体的な対処法があります。
さみしいとか、悲しいとか、不安だとか
暗めの気分から抜け出したいときに。
胸の上のあたり、
つまりUネックやVネックのシャツで
肌が見えているところを、
温かい手とか、蒸しタオルとか、
使い捨てカイロなんかで温めてやるといい。
これ、経験的に、そうなの。根拠は知らない。(『夜は、待っている。』p.45)
言われた通り、首元に手を当ててみたら、まぁ不思議。陰鬱なドロドロが消えていくようでした。
さぁ、みんなでやってみよう!
・・・ほわわん・ほわわん・ほわわん・・・
どうでしょう? ちょっと落ち着きません?
糸井さんの言葉は、シンプルでフラットで温かみがあるなぁ~っていつも思います。
そんなふうに糸井さんのことを思い浮かべながら首元に手を当てていると、さらに穏やかな気持ちになります。
そういう人を普段から意識しておくといいですね。自分が「いいな」と思える人。ホッとしたり、安心したり、その人のことを考えると気持ちがラクになるな~って人。
不安になったときや落ち込んだときに、その人の顔や声や言葉を思い出しながら首元を温めたら最強。
一歩前進できそうです。
<本日の一冊>
この本を手に取ると優しい気持ちになれます。酒井駒子さんの装画、デザイン、紙の質感、どれもステキ。角が丸くて、天・小口・地の三方は深いブルーで染められていて、表紙は油絵のキャンバス布みたいな凹凸があって。キレイなものを見ると、心の靄も晴れます。
もっと糸井重里さんの言葉がほしい方はこちらからどうぞ。
いつもブログを読んで、共感したり辛い時に読んで励ましてもらったりしています。
不安中毒、よくなります。というか今もです。
二度目の休職になってしまい「もう自分は二度と他の人と同じように暮らせないんじゃないか」とかマイナス思考に陥ってはずるずると自己嫌悪や不安の渦に勝手に巻き込まれています。
特に休職までの引き継ぎ期間で出社していると精神的にはボコボコなのに傍目には顔色が悪いわけでもないので「元気そうだね」なんて言われてしまうので余計に「自分は鬱なんだから明るくいちゃダメ!元気じゃだめ!好きなことしちゃダメ食べたいもの食べちゃダメ!」と思い込みが働いて陰鬱な濡れ女のような気持ちに拍車がかかってしまいます。
年末の慌ただしさが余計に焦る気持ちをかきたてて余計にうつうつ・・・です。
試しに首もとを手で温めてみました。そしたら首から肩にかけてばっきばきにこっているのに気が付きました(笑)
今夜はのんびりストレッチでもしようかなー?という気持ちになりました。
不安に依存しがちな自分をきちんと認めて少しずつ不安とバイバイできるようにしていこうと思います。
よたさん、コメントありがとうございます。
休職を余儀なくされるのはつらいですよね。いくら体調不良のためとは言え、そういったことはなかなか前向きには考えられません。さらに、引き継ぎ期間は気まずいですし、「元気そうだね」って言われるのも……。顔で笑って心で泣いて。よたさんのお言葉すべてが身に沁みます。なんだかコメントからよたさんのお人柄が伝わってくるようです。
年末の雰囲気も確かに焦りを誘いますね。私は華やいだ街並みや皆様のキラキラパワーに圧倒されて落ち込んでしまいそうなので、クマさんと一緒に冬眠したくなります。首元を温めながら。
早速よたさんの影響を受けて、私もストレッチやりたくなりました。気分が落ち込んだり焦ったりしているときって、無意識に身体がこわばってしまって。身体をほぐすと心もほぐれそうですよね。
不安に飲み込まれそうになったときこそ、ゆるゆるモードでバランスを保ちたいところです。
寒い日が続きますので、どうぞお身体を大切にお過ごしくださいませ。
今更ながらコメントすみません。初めまして。
非常に下らなくて情けない話なのですが、随分前、
表示されているスポンサーサイトに登録するだけで
BL漫画読み放題!(詳しくは覚えていません)
的なサイトで登録を試みたことがあります。
多くのスポンサーサイトは登録を断念したのですが、
やはりどこかに登録されっぱなしなのではないか、
もしそうだとしても登録していた頃使っていたメアドは
とっくに破棄してあるので特に心配は無いですし、
現実的な問題点はないはずなのに(親にバレるのは嫌ですが)
漠然とした原因不明の不安やバレて叱られることへの恐怖、
親に隠していることの罪悪感、自己嫌悪等々に、
モヤモヤが消えず胃がキリキリしています。
いつも悩み事は人に話すとふっと軽くなるのですが、(本当に)
今回はそうそう人に話せる内容では無いので、(特に親)
抱え込んでしまいもはやHPが残り3の状態でラスボスの
前に放り出されたような気分になりかけていたのですが、
この記事を見つけることが出来て、少し落ち着きました。
自己満足の一人語りですが、お礼をと思いコメントしました。
ありがとうございました。好きなことをして、ご飯を食べて、
それを作ってくれる親とちょっとお喋りすることにします♪