前回、「過去の楽しかった記憶を思い出せない」という話を書きました。理由として考えられるのは、気分一致効果、心を守ろうとする防衛反応、うつ状態の影響で習慣化した思考パターン。これらの要因が影響し合って、現在の状態に至っているのかもという考えについて書いたのでした。
今回はそれについて、もう少し掘り下げてみたいと思います。
ポジティブな感情にアクセスできない。この状態とうまく付き合っていくために必要なことは何でしょうか。
まず、脳の仕組みや、今の状態に至るまでの背景を紐解いていくのは有用です。上記のような簡単な理解でも、納得すると少しスッキリします。さらに理解を深めるなら、カウンセリングも良い選択肢と言えそう。
認知行動療法のワークを続けていくことも役に立ちそうです。例えば、「自分はどうせダメだ」とすぐ考えてしまう思考パターンを修正するなど。「楽しい記憶が浮かばない」というのも「状態」というよりは「思考」なのかもしれません。「どうせダメ」的な思考とも影響し合っていそうです。
いずれも、無理に感情を取り戻そうとせず、少しずつ整えていくことが大事っぽいですよね。まずは客観視することからスタート。
そして、書くことです。書くという行為は侮れませんね。私自身、前回の投稿を書いたことで、自分の思考や偏りに改めて気づきました。言葉に置き換え出力することで、距離を取って「自分」を眺めることができる。これはかなり大事なこと。
ただ、書くという行為、面倒ではあるんですよね。言葉にするのも難しいし、まして、自分の内面と向き合うとなるとこりゃこりゃ。モチベーションが続かない。だから、ブログはいいぞって話にもなるのですけれど。ブログことウェブログ(ウェブ日記)というスタイルは、誰かにお話する想定で書けますからね。今はSNSというお手軽な手段もありますが、ブログは周りからの影響をほどほどに抑えられるのでいい感じ。noteとかね。もちろんブログ以外でもいいんですけど、私の場合はこれが最適。
言葉にするのは難しいけれど、続けているうちに、自分なりのやり方が見えてくるはず。なので、自分に合ったやり方を見つけましょうという話にもなるのかもですね(だからそれが難しいんだって話?)。
言葉にするまでいかなくても、自分を観察してパターンを見つけられたらいいと思います。そうすることで、感情に振り回され疲弊する事態を避けられます。そう考えると、やっぱりカウンセリングのような外部の支援ってかなり効果が高そうですね。
そうして行き着く答えは「焦らず、少しずつ」。
完全に元に戻ることを目指すのではなく、今の状態を理解しながら進んでいくことが大切。
といういつもの答えになってしまうのですが、実際そうなのだから仕方ない。ああ。
自分の気持ちを否定せず、それなりに付き合っていくことで、なんかいい感じの道のりを進んでいくことができるのかなと思います。