最近、ツッコミ必至の書籍タイトルって多くないですか。
あんまりにも「見てくれぇッ!」感が強いと、逆に見る気を失いますよね。
まあ、フックがあるから気になるわけだし、ツッコミ待ち姿勢と考えれば、そんなに悪いものではないのかなと思って、最近はキャッチコピーとよく会話しています。
たとえば、
「眠れなくなるほど面白い」
「眠れなくなったら困るッ!」
「本当は教えたくない」
「え、なら教えなくていいよ?」
「読むだけで人生が変わる○○」
「読むだけでは変わらないよ? いや、新たな知見を得ることで、もうこれまでの自分とは違うってことなのかもしれないけど、だとしたら、別にこの本に限らず、日々何かしらの学びはあるわけで、変わらない人生はないってことになっちゃわんか?」
「知らない人は損してる」
「いや、得はしてないかもしれないけど、損してるは言いすぎでしょ……そういう言い方ってよくないと思うよ、『人生半分損してる』とかもそうだけどさぁ、それは本人が決めることだから」
こうやって会話できるのは、楽しくもあるんですけども、「あんまり人を煽るもんじゃないよ……」と諌めたくはなりますよね。
ネット記事にはもっと大げさなコピーが多いですよね。メディアは見てもらわなきゃ始まらないわけだから、そのための努力ってことはわかるんだけどさぁ~~~
なんか胡散臭いと思っちゃうんですよね、こういうコピーって。
せっかく「ためになる~」と思う内容でも、これ系のタイトルがついているせいで「なんだかなぁ~」と微妙な気持ちになってしまう。
乱用されすぎて陳腐化したってこともあるのかもですね。紋切り型、手垢がついた表現は食傷気味でござる。
我々は、この現状とどう向き合っていけばいいのか。
まあ「そういうもんだ」と割り切るってことですかね。コピーはただのお約束。中身で判断する。
あるいは、流行りのコピーを定点観測するっていうのも面白いかもしれない。そして、この調子で会話を続ければ、ツッコミ力も上がるかもしれない。
そう考えてみると、キャッチコピーの存在がありがたく思えてくるような……?
では、とびきりのお気に入りを見つける旅に出ます。