「毒状態」になるとMP (気力) もHP (体力) もじわじわ削られ続ける、という話をちょっと前に書きました。
この中で、自分の場合は良い刺激も悪い刺激も「毒」につながると書いたのですが、それはなぜなのか。
このあたりをもうちょっと深堀りしたいなと思ったので、今日は「毒状態」とストレス耐性について考えます。
毒状態になりやすい理由:脳の変化
ストレスで弱って毒状態になる。これは誰にでもあること。毒状態のなりやすさ、ストレス耐性の度合いも心の病気関係なく語れる部分です。
ただ、一度メンタルのバランスを崩して病気になると、状況が変わります。
刺激に弱くなる。過敏になる。脆弱になる。
これは、脳に変調が生じ、神経回路が変化することが関係しているそうです。
- 扁桃体(危険を感知する部分)→ 過剰反応しやすくなる
- 前頭前皮質(判断や制御を行う部分)→ 機能が低下して「冷静に考える力」が弱まる
- 海馬(記憶やストレス調整)→ 縮小してストレス耐性が低下する
このような変化が起きるために、脳が傷つきやすくなる。
刺激に過剰反応するし、ストレス耐性も低下する。
だから、良い刺激も悪い刺激も毒状態につながる。
これって、壊れた器がさらに壊れやすくなる状況にも似ていますよね。
「緊張モード」の悪循環
では、過敏になると一体どんな問題が生じるのか?
過敏になった脳は、「緊張モード」に入りやすくなります。
ささいなことでも「危ない!何とかしなきゃ!」と過剰に反応して、エネルギーを消耗する。
たとえば、軽い冗談や他人の何気ない仕草に傷ついたり不安になったり……。
その結果、心身ともに疲弊してしまう。そんな経験ありませんか。
どうしてそんなことが起きるのか?
こんな流れを予想します。
- ストレス感知センサーが過敏になる
- 気分の波が激しくなる(落ち込み、焦り、イライラなど)
- 心の余裕がなくなる
心の余裕がなくなると、ストレスにうまく対処できず、さらに脆弱になり、センサーが過敏に……。そんな悪循環にもハマりやすくなります。
緊張状態になるのは、自分を守るためなのに、結果としてその自己防衛そのものがマイナスに作業しているなんて……(悲しみ)。
まとめ
毒状態に陥りやすいのは、脳が緊張モードを発動しやすいから。
過剰反応は、自分を守るための反応。風邪を引いた体が無理できないように、心も無理できなくなる。それでOK。というか、それが自然な反応。そう自分を納得させましょう。
対策については、また今度じっくり掘り下げたいなと思っています。