「本当はこうしたい」「本当はあんなふうになりたかった」を認める

「本当はこうしたい」と思っているのに、それを素直に認めるのはカッコ悪い気がして本当の気持ちを否定してしまうことってありませんか。

「『あんなふうになりたい』と思ったら負け」
「ここで自分の気持ちを認めたら、自分が崩れてしまう気がする」

そんな漠然とした恐れやら変な意地やらがあって、自分の気持ちを押し込めてしまう。

でも、そうやって過ごしているうちに、だんだん「本当はこうしたい」という気持ちを自分でも忘れてしまう。本当の気持ちを見ないようにして、無視するようになって、本音と建前の区別もつかなくなって……。仕方がないから、とりあえず蓋をしてごまかす。

でも、どんなに気持ちを押し込めても、それを完全に消すことはできません。どこかで無理が生じます。「本当はこうしたい」と思っているのに、それを認めたくない。なかったことにする。そういう状態が続くのは、心に負担がかかります。

もちろん、多少の我慢が必要なときもあります。人の心は複雑なものだから単純に扱えるものでもありません。でも、どんな場合であれ、自分の気持ちをずっと抑え込むのはよくない。それをやめることで、気持ちがちょっと楽になるんじゃないかな、という話が前に書こうとして書ききれなかったこと。

自分の本当の気持ちを認めたときに生じる変化 | ナミうつブログ
 

でも自分の本当の気持ちなんて、自分でもよくわからなかったりしますよね。

だから私はモヤモヤしたときに、そのときの状況や感じたことをメモに書き出すようにしています。

そして自分に質問してみる。

「今、何を感じているんだろう?」
「どうしてこの話題でこんな気持ちになったんだろう?」
「そのとき私はどんなことを考えた?」

最初はなかなかうまく言葉にできません。「わからない」としか言えないことも多いです。が、くり返していくうちに、少しずつ言葉の数が増えていきます。自分の気持ちも少しずつぼんやりながらも掴めそうな雰囲気が出てきます。

そうしたら次は、こう言います。

「そう感じるのは自然なことだし、今はそう感じていてもいい」
「自分はベストな選択をしている(少なくともベターな選択はしている)」

すると、心にずっしり溜まっていたものが、少し軽くなるような気がします。否定していた気持ちも少しずつ受け入れられるようになるみたいです。

 

まあこれって認知行動療法の本に書いてあることなんですけどね。かしこまってやろうとすると難しく感じてしまうから、テキトーな日記ぐらいのノリで試してみると、気楽にできていいんじゃないかなと思います。

あと、自分の感情と向き合うのってタイミングも大事なので、焦らず、自分のペースで。

時間をかけて、ゆっくりじっくり向き合っていくことが大切だなと感じています。

 

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