「うつ」と寄り添い、人を笑顔にするソーシャルサポート

手をつないで

NPO法人 Light Ring. が行った「うつ」に関するアンケート調査から、こんな結果が得られたそうです。

ソーシャルサポートを実行した人ほど抑うつ度が低い

※ソーシャルサポート……社会的関係の中でやりとりされる支援

ここで言っているサポート(情緒的サポート)とは、身近な人の話を聞いたり共感したりすること。また、そういう関係を続けることで、信頼感・安心感を相手に与えることです。

調査結果からわかったのは、悩んでいる人をサポートすることで、支える側の人たちにもプラスの影響があったということ。

相談する側もされる側も、お互いを認め合って信頼関係を築いていくことが大切。このようなコミュニケーションを通して、心の健康を保つことができたら、それは何よりの幸せです。

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ソーシャルサポートを受けるメリット

さて、支える側のお話の次は、当事者における研究です。

反すうと抑うつとの関連にソーシャルサポートが及ぼす影響 ―反すうの2側面に着目して―(PDFファイル)

対象はうつ病患者ではなく、大学生・専門学校生。

次の3つの関係を調べた調査です。

  • ソーシャルサポート
  • 抑うつ
  • 反すう

反すうについては難しい定義付けがされていますが、「いろんなことを気にしすぎたり、思い悩むこと」と捉えればいいのかなと思います。

で、わかったこと(かな~りざっくりとした要約ですが……)。

  • サポートを受けた人の方が、うつ症状が軽かった。
  • ネガティブに思い悩む人でも、サポートを受けた人はうつ症状が軽かった。
  • サポートを受けられると知っているだけでも、うつ症状やネガティブな内省が軽減された。

一言でいうなら、ソーシャルサポートを受けると「うつ」が和らぐよ、といったところでしょうか。

Light Ring.の調査と同様に、家族や友人など信頼できる人とのコミュニケーションが大きな力になるということですね。

 

私をサポートしてくれた人たち

人との関わりとうつ症状の変化について、私自身も感じていることがあります。

それは、人とのつながりが生み出すエネルギー。

私はこのブログを通して、たくさんのことを学ばせてもらっています。コメント欄で、悩みや苦しい心の内を聞かせていただいたり、反対に私の気持ちを聞いていただいたり。

元々リハビリを兼ねた趣味として始めたこのブログ。ここまで続けられたのは、訪問してくださる方、記事を読んでくださる方、あたたかいお言葉をかけてくださる方がいたからです。

私はたくさんの人にサポートしてもらってきたんですね。本当にありがとうございます。今なら「感謝カンゲキ雨嵐」を全力で歌えそうです。歌詞知らないですけど。それぐらいありがとう。

私にできるのは自分の考えをブログに書いたり、話を聞くことくらい。そのことで誰かのお役に立てたら、それはとってもとっても嬉しいことですが、そりゃアンタおこがましいよとも思っています。

でも、こうやってたくさんの人に感謝できることが、前に進むためのパワーになるんだなぁと実感しています。あー、またまた感謝。

この気持ち、大切にしていきたいです。

 

最後に

ここまで人との関わりが大事と主張してきましたが、場合によっては、誰とも付き合わなくてもいいと私は考えています。

うつ病で精神的に追い込まれているときは、人に会うことも外に出ることも怖くなります。話をすることさえ拒絶したくなるときもあるでしょう。

そういうときは、一人静かに過ごせばいい。無理に人と関わる必要なんてありません。

ちょっと寂しさを感じたり、誰かと言葉を交わしたくなったら、身近な人に挨拶することから始める。嫌だったらやめる。それでいいと思います。

自助グループなどに参加するときも、タイミングには気を付けた方がいいかもしれませんね。頑張りすぎると、症状が悪化してしまうこともあります。

「話を聞いてもらわなければ」ではなくて「話したいな」という気持ちが前提条件。

どんな形であれ、人とのコミュニケーションに喜びを感じられるようになったら、それはとても大きな一歩です。

一つずつ「楽しい」「嬉しい」を見つけていきたいですね。

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