どうでもいいこと、トコトン追求したい『世界一まじめなおしっこ研究』感想

一見おバカっぽい事柄をまじめに研究するのって、なんかいいですよね。

どんなことでもおバカではあり得ません。必ず何かしらの歴史的、文化的、医学的、その他諸々の価値があります。

先日出合った『世界一まじめなおしっこ研究』にも、たくさんの知識や知恵がまとめられていました。

子供が大喜びしそうな「おしっこ」の本。「えーこんなのあるのー?」と面白半分で手に取ったのですが、中身を見てみれば、非常に興味深いものでした。

子供向けにわかりやすい言葉で書かれているけれど、生物や化学の授業で見聞きした単語がいっぱい。「おしっこのジャイロ回転」や「おしっこのベクトル」なんかは物理ですよね? お国柄によって違うマナーだとか、おしっこ音のリズムとか、どうやっておしっこをするかという心理的な傾向、おしっこ(排泄描写)が登場する芸術作品、映画、小説まで紹介されています。

 
冒頭は、「おしっこのもとは血液で、腎臓器官でつくられる」という基本から始まります。理科系の話が苦手でも、自分自身の話だと思うと興味深いし、「おーすごいなー」と感心してしまいます。

さらに、この本のように親しみやすいイラストで、ゆる~く、難しくないよ~という雰囲気を出してもらえると、読んでみようかなと思えるので、ヒジョーにありがたいです。

というのも、以前、血液検査の結果クレアチニン(腎臓から排出される老廃物)の数値がちょい高いと出て、あれこれ調べた時期があったのですが、そのときには、こんなにスッと内容が入ってこなかったんですよね。それなりに頑張って調べたはずなのに、右から左にスーッと抜けていってしまったようで……(そもそも入っていなかった?)。

自分のレベルに合った教材を選ぶことが大事なんでしょうね。あとは、気合いを入れて「理解するぞー!」と力むより、「へぇ~そうなんだ~」と心から納得できることが大事なのかなと思いました。せっかく興味を持っても、頭に入ってこなかったらもったいないですもんね。

こういうとき、もっと勉強しておけばよかったなーと思います。基礎がしっかりできていれば、応用もきくし、効率よく理解できたろうに……。勉強とは学び方のコツをつかむための練習でもあるのだぞと過去の自分に教えてあげたい。聞き流されそうだけど。

まぁ今からでも遅くない、始めるのに遅すぎることはないのだ! ということで、児童・ティーン向けの本で勉強していこうかな、とちょっと前向きな気持ちを得ました。

「もしかして、これ、好きかも」から始まるでも書きましたが、自分の興味を深めて、研究してみると世界が広がって楽しいんだろうなと思います。それこそが生きがいとなる人もいるでしょう。

「こんなこと何の役にも立たない」なんて思わずに、トコトンやってみたら、面白いところに到達できるかも。そう思ったら、ちょっとワクワクしてきませんか。

身近なところに、そういう対象は転がっているはず。

ちょっと気分が落ち着いたら、顔を上げて探してみよう。

きっといいことがあるよ。

……そんな前向きな気持ちで過ごせたら素敵。

そこまで前向きになれなくても、好奇心は失わないようにしたいなぁと思う今日この頃です。

それじゃ、ちょっとおしっこしてきます。

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