「それが何の役に立つ?」と考えるのをやめよう

オーバーオールのポケットから叫ぶ人「Don't think, just do it」

役に立たないことは価値がない、という考え方はよくないなぁと思います。なぜなら、せっかく芽生えた「やってみようかな」という気持ちを萎えさせてしまうから。

人の役に立たないことこそ面白かったりしますよね。誰かに喜んでもらえるとか、収益につながるとか、そういうのを気にしなくても、自分が喜ぶ、それだけで十分。

だけど、やっぱり、何の役にも立たないことをやっていると、何となく居心地が悪い。まして、仕事もせず長期間休んでいる状態にあれば、その思いはより強くなります。それは多分「○○しなければいけない」という強迫観念のようなものがあるからでしょう。

そもそも抑うつ状態に陥りがちな者にとっては、「やってみようかな」と思えることってすごいこと。出た!レアカード!的な。これは何より大事にしなければいけないものです。

メンタルの調子が落ちれば、今まで好きだったことに一切の興味がなくなるし、楽しそうなことを不快に感じてしまうこともあります。時にみんなの笑顔を見て不快に思う自分を嫌悪したり。その状態が長引けば、何をやってもムダという気持ちが強まって、いっそ死んでしまえば……なんて思うこともしばしば。

だからこそ、「ちょっとやってみようかな」とほんの少しでも思えたのなら、その火種を絶やしてはいけない。「それが何の役に立つ?」と言って、モチベーションを下げさせるのは、害悪とも言えましょう。

「こうしなければいけない」という考えは、小さな頃から、長い時間をかけて培われてきたもの。ちょっと否定的な表現を使えば、植えつけられてきたと言ってもいいかもしれません。

世間を渡る上では、そういう常識(一般の社会人として、誰もが共通してもっている知識や分別)は役に立ちます。というか、ないと困る。「自分の好きなことをやる!」とかいって何の成果も出せない凡人にとっては、それが一つの防具となるのです。

でも、その立派な防具で自分の気持ちを抑え込んで、言われるままに「都合の良い子(人)」になろうと努めた結果、我慢の限界がきてパーンとなったら元も子もない。

年齢を重ねるにつれて、頭も固くなってくるので(柔軟な人もいるけど)、頑張って脳みそこねこねしていきたいですね(「の~みそ こねこね」とは、落ちもの系ゲーム「ぷよぷよ」で有名なコンパイルというゲーム会社が使っていたキャッチコピー)。

はい、私は今「ぷよぷよ懐かしい、やりたいな~」と思いましたけど、その瞬間に「そんなの時間のムダ」「それをやってどうする?」「何の役にも立たない」「お金にならない」などといった思考がよぎりました。

これですね。ぷよぷよ超楽しいのに。「ばよえ~ん」とかの擬音も愉快だし、キャラも可愛いし。昔テレビで、宇多田ヒカルとダウンタウンが対戦やってましたよね? あ、あれはテトリスか。いずれにしても楽しい。クリエイティブの源と言っても良いのではないでしょうか。嗚呼、我は子どもの心を忘れてしまった……。悲しみよこんにちは。

まぁ「考えるのをやめよう」と言ってやめられるものではないので、頭であれこれ考えず、即座に行動してしまうのがいいのでしょうね。間髪入れず。有無を言わさず。ゴリ押しで。それがポイント。

そんなエネルギーがないときは、大人しく寝ていましょう。

だってそれしかできないもんね。

1 COMMENT

あたま

更新ありがとうございます。
新宿タイガーという方をご存知でしょうか。
ぶれない生き方なんか憧れます。

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