気分が沈んで辛い?それなりに効果的な落ち込み対処法

洞窟

「どうしてこんなに落ち込んでしまうんだろう? 落ち込みたくなんかないのに……」

そんなふうに思ったことはありませんか?

嫌な出来事があって落ち込むこともあれば、特に理由はないのに、暗い気分に包まれてしまうこともあります。

ズルズルと引っ張られるように気分が落ちていくと、なかなか引き上げるのは難しいですよね。

なぜそんな状態に陥ってしまうのか?
どうしたら重苦しい気分から逃れることができるのか?

今日は、そんな悩みを軽くするために、落ち込みにどう対処するか考えます。

なぜ人は落ち込むのか?

あれやこれやと思い悩んで、ズズズズズー…ンと気分が沈む。

その先には、さらにガクンと落ちる場所があります。苦悩を一回りすると現れる落ち込みの落ち込み。崖ようなところから落ちて、再びズルズル沈んで、また崖が現れて。落ち込みと交互に現れる崖、延々と続く落下。そんなことを続けているうちに「なぜ私はこんなに落ち続けるのか?」と問わずにはいられなくなります。

どうやったらこの状況から逃れられるのでしょうか?

今いる場所を特定して、なぜ自分がこの場所に来てしまったのか理由を探れば、答えを得られそうな気がします。

でも、わかりません。今の状況自体がうまくつかめないし、落ち続ける原因もなかなか見つかりません。むしろ探せば探すほど深みにはまり込んでしまうみたい……。

それが私の中にある落ち込みという感情のイメージです。いくら考えてもはっきりした答えが見つからない得体のしれないもの。

感情のメカニズムは、科学的な研究がいろいろあるようです。生物学的に説明されるメカニズムとか脳領域の変化とか、そういう認知科学の研究を調べてみると、ヒントが見つかるかもしれません。なるほどと納得することで「こんなふうに感じる自分はおかしくないんだな」と自分を肯定することができます。これが理解を深めるメリットです。

心理的、人類学、神経科学、人工知能、言語学などなど、なかなか面白そうです。

あなたが求めているものは?3つの落ち込み対処法

落ち込んでしまうのはおかしなことではないとわかっても、暗い気分に支配されるのはまったく楽しくありません。

探しているのは、現状説明じゃない。明るい場所に出るための方法です。

どうやったら、暗い気分から抜け出せるのでしょうか? 落ち込みを止めるにはどうしたらいいのでしょうか?

1.一時停止

訳もわからず落ち込んでしまうときは、とりあえず、ひと休み。

考えてもわからないことはわかりません。優秀な科学者でもわかっていないことはたくさんあります。

今のこの状況は、もしかしたら科学者をうならせ続けているテーマかもしれない。そう考えれば、これってすごいことなんじゃ? と思えなくもありません。

嫌な気持ちを自分の中でこねくり回すと、不快感はどんどん大きく育ちます。落ち込み回廊は先に進めば進むほど広がり続けるもののようです。

これ以上嫌な気持ちにならないためには、それをストップすることが何より重要。

一番簡単で確実なのは、寝ること。

ふて寝・イズ・ベストです。

2.モヤモヤを人に話す

それでもやっぱり納得できず、いつまでもモヤモヤが続いてしまうときは、人に話してみるのが良いです。自分の内にあるものを吐き出すことで、多少なりとも心は軽くなります。

人に話すといっても、誰でもいいわけではありません。あなたの話に耳を傾けてくれる相手を選ぶ必要があります。

家族や友人にそういう人がいればいいのですが、なかなか見つからないこともあります。家族や友人がモヤモヤの原因になっている場合もあるでしょう。

そういうときは、カウンセラーという専門家がいます。家族や友人に個人的な話を聞いてもらうのが申し訳ないと思ってしまう人にはぴったりです。「対価を払っているんだから」と思えば、気兼ねなく話せます。「時間を取らせてごめんね」と引け目を感じる必要もありません。そのメリットはなかなか大きいのではないかと思います。

3.ノートに書き出して整理する

お金がないとか、赤の他人に話すのは抵抗があるという場合は、ノートに気持ちを書き出しましょう。殴り書きでもOK。それだけでもかなり違います。

余裕があれば、書き出したものを整理するとなお良し。認知療法やロジカルシンキングの技法を使ってみると、気持ちがスッと楽になります。

<問題解決のヒント>
・問題点はなにか?
・解決法はいくつあるか?
・どの解決法がベストか?
・いつ実行するか?

詳しくは「モヤモヤ整理法」でいろいろ紹介しています。

最後に

ひどく落ち込んだり「なんで私はこんなに落ち込むんだろう」とモヤモヤしたときの対処法は、

  • 休む
  • 寝る
  • 親しい人に話す
  • カウンセラーに話す
  • ノートに書き出す
  • 認知療法・ロジカルシンキングを実践

落ち込みのメカニズムを勉強するのも一つ。科学の面白さに目覚めて落ち込みが飛んでった! という人もいるかもしれません。科学以外に、芸術的なアプローチで事象と向き合うのもよいでしょう(面白そう)。

感情はままならないものです。ままならないものであることを忘れてしまうと、自分の意のままにできるものだと勘違いしてしまいます。そうして感情にのみ込まれてしまうのがこの私です。

落ち込みが癖になっている場合もありますし、ここに書いてることを試す元気さえないから悩んでるんですけど? と言われてしまうと、もはや私はお手上げなのですが、まああまり躍起にならず、できる範囲でやっていきましょう。

落ち込んだ気持ちを立て直すきっかけになれば幸いです。

3 COMMENTS

あたま

お久しぶりです。いつも読ませてもらっています。私の場合は、友人でした。 いついかなるときも、友人は、大切にしたいものです。

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みけ

最近こちらのブログを見つけて読ませていただいています。
私は双極性2型みたいですが、共感出来るところが多くビックリです。
自分の周りにはウツや統合失調症はいるんですが、なんか違う。
自分を分析してダメ出しする、自分に言い訳をしつつ無気力で何もしない。
自分のことかと思いました。
結構、というか、かなりキツイですよね。
生きてる意味を見出せない。
自分を許すってどうやってやるの?
大前提に自分は無価値っていうのがドーンと居座っているのに。
だけど何とかそういうわけのわからない価値観に抗っています。
同じタイプの人は結構いるのかもしれませんね。
また読ませていただきますね。

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学びたい

私は、鬱と身体障害の治療リハビリで20代のほとんどを犠牲にしてしまいました。その間このブログには励まされ続けています。
私が落ち込んだ時いつも考えるのは学びたい、大学でいろんな考え、意見、に触れ少しでも色々なことを知りたいという願いです。
ノートに書き出しても、カウンセラーと話しても、やはり学びたいという気持ちだけが前を向かせてくれるようです。これだけが私の希望みたいです。
幸い本来18歳で使うはずだった教育資金は両親の好意でまるまる残っています。
笑ってしまうような夢見がちな考えだとは理解していますし、就職先もないかもしれないし、鬱が悪化するかもしれない、怖いとは思うのですが学びたいのです。
私は馬鹿なのでしょうか?

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