夢は見るモンでも語るモンでもないらしい「今ここ」

光の中で踊る女性

ドリームはカムトゥルーだと思いますか?

夢、願い、希望。

思い描いていた未来への期待が打ち砕かれる。それはとてもつらいことです。

私も昔は夢見がちだったので、病気で仕事をやめたときには人生終了だと思いました。ここまでずっと頑張ってきたのに……! と。

その後も落ち込んだり希望を捨てきれなかったりいろいろありましたが、今はまぁ、現実を受け入れ、それなりに、ほどほどに、いい加減で過ごしています。

そんな私が考える「夢」。90年代のヒット曲とともにお送りいたします。 DREAMS COME TRUEはありません。期待された方、ごめんなさい。

 

夢ってすごく漠然とした言葉ですが

「夢なんて見るモンじゃない語るモンじゃない叶えるものだから」と、かの歌姫は歌っていました。

が、夢は見た瞬間に一度叶っているんじゃないかと思います。(それは妄想、ただの夢見る少女ですよと言われたらその通りなんですけど)

未来の夢を描く瞬間はワクワクします。そんな素晴らしい時間を過ごしたいから夢を叶えようと頑張る。

やっぱり、もうその瞬間は夢を生きている。

それを実現するのはオマケみたいなもの。
「面白そうだからちょっとやってみよっか」
そう考えれば、夢は捨てるものでも諦めるものでもないとわかります。

先の歌詞は、安室奈美恵さんの「Chase the Chance」。よく聴いてみれば、ちゃんと歌っています。

夢なんて過去にはない
未来にもない
現在追うものだから

夢は今ここにある。未来の夢を見ているのは今の自分(振り返ったり先延ばしにしたりするなということかもしれませんが、私はこう解釈したい)。

何のために夢を持つのか。

喜びを感じるため?
現実に再現するため?

夢を実現できなければ、そこに価値はないのでしょうか。

もし「ない」と断言できるならば、それはあなたの逃れられない宿命のようなものなのかもしれませんね。

実現しようが実現不可能だろうが、そのことを考えずにはいられない。それは尊いことのように思えます。

やはり、結果だけが重要なのではない。

あれ? すごくありきたりなこと言ってますね。

 

ビンビンきてる今を生きろ

夢を実現することだけが価値なのではない。

「Chase the Chance」

チャンス、機会、好機を追え?

これはつまり「今を生きろ」ということなのかしら? と思ったり。

よくわかりませんね。

よくわからないと言えば、

教え込まれた協調性
イイ子はイイ子にしかなれないよ
もうどうしようもないビンビンきてる

この部分、安室ちゃんもよくわからないと歌番組で言っていました。

イイ子にしかなれない人とビンビンきてる人は別の人? それとも同じ人?

てか、何がビンビンきてるの? ってちょっと笑いますよね。いや、だいぶか。ビンビンて……。

 

幸せな人と不幸な人 それぞれが抱く希望

将来の夢を思い描くことができる人は幸せな人です。たとえそれが実現できなくても。

夢と言うと大げさですが、「こうなったらいいなぁ~」と素直に感じられること。その瞬間に不安や絶望がまとわりつくことなく、ホワワワワ~ンと頭の周りにお花を浮かべられる人は幸せ。

と、こんなことを言うと「私だってお気楽に生きているわけじゃない!」と怒られてしまいそうですが、事実、お花畑でアハハアハハと舞い踊っているように見える人はいます。当然、落ち込んだりすることはあると思うんですけどね。

そういう人の対極にいる人、「希望なんてこれっぽっちもない」とうなだれているような人はどうでしょう。誰が聞いても死んだ方がましなんじゃないかと思えるような悲惨な境遇に置かれている人もいるのかもしれない、と勝手に想像してやりきれない気持ちになることがあります。

でも、そういう人はごくわずかなんじゃないかなという気もします。多くは打開できる問題、かすかな希望を失わなければ、変えることができるんじゃ……?

でもやっぱり当人にとってみたら……うぅ……と、己の無力さを感じるのでした。

「夢」とか「希望」とかいう言葉がナイフのように突き刺さることもある、のかもしれません。

 

事情・理由をはっきり見定める

何だか切なくなってきたので、「Chase the Chance」の次にリリースされた「Don’t wanna cry」の話をします。

子どもの頃は英語の歌詞がよくわかっていなくて、何となくメロディーや雰囲気が好きだなー、「どこへでも続く道がある いつの日か」っていい感じだなーという理由で、好きな曲に挙げていました。

で、今、改めて聴いてみました。

なんか切なくなっちゃいましたね。

でも、歌詞をじっくり味わってみると、今の自分の心境によく合ってるなぁと。

いつの日か、アイルビーゼアーです。アイルビーバックではありません。行きっぱなし。

「いつ」「どこ」かはわかりませんが、そのときその場所にいるんでしょうね、私は。

「Chase the Chance」も「Don’t wanna cry」も真意は一緒なのかなーという気もします。曲調は違いますが、冷静さと潔さみたいなものを両方から感じました。

「Chase the Chance」= 冷静さ・潔さ + 情動
「Don’t wanna cry」= 諦め + 冷静さ・潔さ + 射し込む光

そんなイメージです。後者は「あきらめること許したらHELLOだって言えなくなるから」と言ってはいるんですけれど。諦念といったらいいのかな、受け入れる心……?

この2曲を作詞した前田たかひろさんと小室さんは何を伝えたかったんでしょうね。

安室奈美恵
Chase the Chance
1995年
安室奈美恵
Don’t wanna cry
1996年

それぞれの曲から「前向きな生き方」をくみ取れる素直さを持ちたいものです。

 

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2 COMMENTS

あたま

普通に暮らすこと。
それを続けること。 
生きていくこと。
でも、それが一番、難しい。
シーナアンドロケツトではないけれど
それが私の素敵な夢。

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ナミ

あたまさん、コメントありがとうございます。

「You May Dream」ですね!

当たり前の生活を当たり前に生きていけることは幸せです。とても素敵な夢ですね。

ユメ~ ユメ~ ユメ~

あぁ、シーナさん……。

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