好きな言葉「それもまたよし」について

くつろぐナミ

あなたの好きな言葉は何ですか?

私の好きな言葉は「それもまたよし」ということにしています。このブログのプロフィール欄にもそう書きました。

すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっと前に「人による」という言葉も追加しておきました。ほんとにそう思うことが多いんですよね。この言葉の万能性はすごい。だからと言って、これ言っちゃったら話が進まないので、実生活においては口にしないようにしていますけど、心の中では「それは人によるよね」とつぶやきまくってます。(※ただしイケメンに限る)を発明した人は本当にすごいですよねぇ。

ただ、実感しているからといって、その言葉が本当に好きなのか考えると、ちょっと違うような気がします。それに、「好きな言葉は何ですか?」という類の質問は、答え以外のものまでズルズルと引き出します。

そんなこと考えずに、ありのまま答えればいいとは思うんです。ですが、ネットにおける自己紹介は特に、質問に何と答えるか、その回答によって自分をどう見せたいかを問われていると意識してしまうんですよね。だから、自己紹介が苦手です。

それで何となく当たりさわりなさそうで、肯定的なニュアンスのある「それもまたよし」を選んだのですが、これを好きな言葉の欄に書いておくことに違和感を持つようになってきまして。

この言葉が嫌いになったわけではありません。基本的に私のスタンスはずっと「それもまたよし」です。「ダメだ~」という口癖を矯正する道具でもあるのです。ただ、「それもまたよし」じゃないことも多々あるんですよね、当たり前ですけど。

最近は「それもまたよしだよね☆」と思うことより、「それもまたよしじゃねぇな」と思うことの方が多くてですね、それを好きな言葉に挙げている自分は本当にこの言葉を好いているのか? と事あるごとに考えるんですね。そうすると、すごく微妙なわけですよ。「それもまたよし」がハマったときにはこの言葉の汎用性にうっとりするわけですが、そうじゃなかったときの非情さがキツい。最もわかりやすいのが、

「殺人、それもまたよし」

んなわけあるか! と。そういうわけで、随分前からこの言葉を外そうかどうしようか迷っていたのですが、どうしましょうかねぇ、というところです。うーん、どうしようかな。

じゃあ私が本当に好きな言葉はなんだろう? と考えてみると、くだらない言葉の方がふさわしいように感じます。たいして意味のない言葉だけど何か好き、みたいな。「人を好きになるのに理由なんていらない」的なことですよね多分。だから、今パッと思い浮かぶのは、「げろしゃぶ」とか「魑魅魍魎」とか「不等式」とか。これプロフィール欄には書けませんよね。いや、別に「不等式」は好きじゃないわ。うーん、何だかなぁ。と考えていると、「それもまたよし」だろうが「不等式」だろうがさほど違いはないように思えてくるんですね。違いがないってことはないんですけど。

言葉の意味が好きなのか、語感が好きなのか、文字の形が好きなのか、その言葉によって生み出される事柄すべてひっくるめて好きなのか。「好き」と一言に言っても、これだけ違いがあって、そんなの簡単に言えないよ~と思い至ったところで、自己紹介欄を埋められないという苦手意識が発動するわけですね。いちいち面倒臭いな、ほんとに。

まぁ、こういう文章全体を通して私がいかなる人物かは伝わると思っているので、自己紹介はそんなに詳しくなくてもいっかーと思って、あんな感じになっております。不親切だとは思うんですけど、ペラッペラな言葉で定義して「私はこういう人間です」と簡単に言っちゃうことの方が不誠実のような気がしないでもない。

というのは言い訳で、自己紹介をちゃんとできる人は誠実ですよね、やっぱり。人に伝えようとする姿勢が大事なわけだから。つまり、私の方こそ不誠実なんです。不誠実というかズルいんです。ブログ全体を通してそれを感じていただければ幸いです(幸いではないけど)。

というかあれですね、恥ずかしがり屋さんなんですね(自分でそう言うことの方が恥ずかしいことである)。そんな人がブログにこんな心の内を垂れ流すのは矛盾しているようにも思うのですが、その矛盾にこそ人間の奇怪さが表れているようにも思えます。いろいろな人が使っている例えですけど、自分の文章を公開するのは、全裸で街を歩くのと似たようなものです。論文や公的な文書ではない、心の内を吐露する言葉なんか完全にそうですよね。匿名の場合は、顔だけ隠してあと素っ裸。変態か。

自己紹介は全裸で「私はこんな人間です」というプラカードを持つようなもんですかね、いや、名札かな? サンドウィッチマンかな? 何にしても普通じゃない。そういうことを意識するともう恥ずかしくてたまりません。

それにもかかわらず、私は書いたものを公開し続けている。自分が感じたこと、考えたこと、自分の中身を晒している。誰に頼まれたわけでもないのに。恥ずかしーと言いながら、恥部をすすんで露出している。

こういう一言では言い表せない複雑な在り方こそが人間らしさなのではないでしょうか、とか言ってごまかしておきますね。

今まさに、それもまたよし精神を発揮したことですし、とりあえず【好きな言葉】はそのままにしておくことにします。もし、「それもまたよし」がプロフィール欄から消えたときには、「それもまたよし不可案件」に遭遇したんだなと思ってください。

このブログは生きている、私そのものなのです。

フフフフフ……

 

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