ナミうつブログ

「うつ」のお悩みを軽くするヒントを双極Ⅱ型障害の人が模索するブログです。

人の目が気になりまくりの対人過敏と双極Ⅱ型障害

 

ウサギのバスケットを持つ女の子

「人の目を気にしすぎず、自分のペースで」

これって、めちゃくちゃ難しいですよね。わかっていても、なかなかできません。

「人は人、自分は自分」といくら自分に言い聞かせても、自分の生き方より、他人の生き方の方が素晴らしく見えてしまう。「隣の芝生は青い」とはよく言ったものです。

でも、どうやら「人は人、自分は自分」が自然にできる人もいるようです。そういう人は、どうやって自分の軸を確固たるものにしているのでしょうか。

生まれつきの性質はもちろん、やはり考え方・物事の捉え方が重要なのでしょうね。そして、簡単には揺らがない土台があるのだと思います。

達成したいと思える明確な目標があったり、「自分はこれが好き」と言えるものがあったり。

そういうものがない人は?

どうやって地盤を固めればいいのでしょう。

人にどう見られるか怯えることなく、「私はこうだ!」と確固たるものを見つけるにはどうしたらいいのでしょうか。

双極Ⅱ型障害で多くみられる対人過敏性

私は双極Ⅱ型障害と診断されていますが、必要以上に意識しないようにしています。病気に結びつきそうな何らかの類型に当てはめると、私はそれに甘んじてしまいそうだからです。もちろん治療を進める上で重要なことは念頭に置いていますが、できる限りタイプ分けは避けた方がいいだろうというどこか確信めいたものがあります。(と言いながら性格診断テストを紹介しているの巻)

でも、双極Ⅱ型障害の本を読んでいると「わかりすぎる……!」と思わず声が漏れてしまうんですよね。

例えば、気分障害では「同調性」の原理が前提とされるそうです。

同調性とは、環境や世界と共振・共鳴する原理。これ自体は病気と直接結びつくものではなく、「○○ちゃんはこういう性格だよね」という傾向として捉えられるものです。しかし、同調が行き過ぎると、波にさらわれ、地盤を固めることができません。*1

同調性は、他者に対する態度にはっきり表れます。例えば、双極Ⅱ型障害では、他者配慮性や対人過敏性が特徴に挙げられます。

精神科医の内海健氏によると、対人過敏性は双極Ⅱ型障害の若い女性に必ずみられると言える心性だそうです。

さらに、双極Ⅱ型障害は、性格と病気が浸透し合う傾向があると言います。性格なのか病気なのかはっきり線引きできず、連続しているように見える。そのため、病理として説明するのがとても難しいようです。

では、なぜこのような特性が備わったのでしょうか。

関連する本を読んでいると大抵、生まれ育った環境が関わっているヨという説明があります。当然、その環境における判断基準には、社会の価値観が反映されていることでしょう。「若い女性に多くみられる」という点も時代の価値観が大なり小なり関係しているのではないかと思います。

自分が置かれた環境で、うまく生きていくために身についた術。

他の武器を手にする選択もあったけれど、自分にできそうだったのが「人の言動を瞬時に察知する能力」だった。

そういうことでしょうか。おそらく生まれつきの素質も関係しているのでしょうね。

私自身に関しては、本当にその能力があるのか疑わしいのですけれど。(←ここでも人と比較しているのです!)

手前を労うために存在するこの私は

対人過敏性と聞いてイメージするのは、全身の皮をはがれて、ちょっと触れただけでウギャ~! と痛みに悶える状態。優しく触れられても痛い。触れられるのが怖い。だから、いつも刺激を寄せつけないように必死。平穏な状態を保つため、痛みをこらえて笑顔をつくる。そんなイメージ。

双極Ⅱ型障害でみられる対人過敏性は治療の対象であり、これを放置したままだと、ちっとも休息ができないようです。そりゃそうですよね、いつも人の目を気にして、気を遣って、卑屈な自分を嫌悪して責め続けていたら、リラックスなんてできるわけありません。

治療の対象といっても、病気と関わる気質や性格に善悪はありません。ただ、状況によっては有利に働く特性が、今は裏目に出てしまっただけ。

だから、まずはこの特性を自覚すること。

そして、それを自分を責める材料にするのではなく、肯定し、労ってあげること。それが精神科医の役割だと内海氏は言います。

でも、必ずしも主治医が労ってくれるわけではないでしょう。個人的には精神科医にそういうことを求めない方がいいと思っています(不要だという意味ではなく、「それが当たり前」と思わない方がいいという意味です)。

じゃあ、誰に労ってもらうの?

自分自身です。

自分で自分を労う? 自分じゃなかなか労えない。

ならば、私が労いましょう。

「これまでたくさん頑張ってきたんだね」
「えらかったね」
「あなたのおかげで助けられた人がたくさんいるんだよ」

最後に

私も誰かに労ってほしい気持ちはあるはずだけど、いざそういう言葉をかけられると、素直に受け取れない。卑屈になる。時に腹を立てる。そんな自分はあーでこーで、それを見ている自分はホニャホニャで……と合わせ鏡をのぞき込むがごとく延々と考え続けてしまうことが多いので、自分の内面のこじれ具合にはウンザリします。(でも、そんな自分は嫌じゃないと思ってるンダヨ、ケド嫌悪スルンダヨ、メンドクセー)

人に対してなら普通に優しくできるのに。

まぁ、できないものは仕方ないので、じゃあ、その代わりに誰かの心に届くようにしよう! というのがこのブログなのであります。

人の目が気になりまくりの人は、きっと誰かの役に立つことで、大きな喜びを感じるのでしょうね。

自分にとって大切な人が喜んでくれること。
「しなければ」ではなく「したい」と思える小さな一歩。

それを見つけることが、しっかりとした土台を築く助けになるのかなぁと思います。

 

<参考書籍>
内海健 (2013)『双極Ⅱ型障害という病 改訂版うつ病新時代』勉誠出版 pp.123-169

*1 「同調性格者は『波にさらわれることによって、自我を確立し、進歩するための地歩を固めることができない』」というミンコフスキーの指摘に対して、内海氏は「実に正鵠を得た見解である」と言い、くり返し引用しています。 (pp.97,139)

 - 双極性障害(躁うつ病)  , ,

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