イヤ~な気持ちが生まれる3つの理由と解決の糸口

緑×白の木綿糸

「自分中心心理学」を提唱する石原加受子さんの本を読みました。

「恐れ」「不安」「焦り」に振り回されないために。もっと自分の気持ちを大切にして、縮こまった心を解放しよう! という内容です。

具体例を挙げて解説されているので、「あ、コレ私のことだ」と気付きを得やすくなっています。

日常生活を振り返りながら読むことで、恐怖心や不快な感情をうまく処理するヒントが見つるのではないでしょうか。

今日は、この本から学んだ「心をラクにする」ポイントを簡単にまとめました。

 

対象(この本をオススメしたい人)

  • ちょっとしたことで罪悪感を感じてしまう人
  • 人間関係の争いを起こしたくなくて、いつも自分の感情を抑えている人
  • 「どうせ裏切られる」「誰も信じられない」と傷付いている人
  • 攻撃的な上司に逆らえず、いつもビクビクしている人
  • 意地悪をされて嫌な思いをしている人
  • 自分に厳しい人
  • 「逃げることは負けること」と思っている人
  • 難癖をつける親にウンザリしている人
  • 人の目が気になって仕方ない人

 

イヤ~な気持ちが生まれる3つの理由

1.自分の感情をムシしているから

「~しなければならない」「~したほうがいい」という思考が苦しくなる原因です。

「最後までやり遂げなければならない」
「将来のために、この資格を取っておいたほうがいい」

「~したい」「○○が好き」という自分の気持ちがないと、義務感が生まれてしまいます。

2.自分で恐怖心を大きくしているから

大きな恐れを持っている人は「他者中心」になりがちだと石原さんは言います。

恐怖心があるから、不安を和らげるために相手の心の内を探る。予想、分析をくり返し、シュミレーションをする。

しかし、どんなに答えを求めても相手のことはわかりません。その人を変えることもできません。「もし失敗したら」という心配こそが失敗のモト。

勝手に憶測。
むりやり納得。
あれこれ詮索。

考えれば考えるほど不安は膨らむばかり。良いことは何もありません。

3.過去の傷付いた経験にとらわれているから

「これ以上傷付きたくない」という恐怖心から、自分の感情を押し殺してしまうことはありませんか?

「どうせ私は否定されて傷付くだけ」
「どうせ反論されるから、言ってもムダ」
「どうせ裏切られるから、誰も信じない」

頭ごなしに決めつけてしまうと、相手の良いところが見えなくなってしまいます。誤解も生まれやすくなります。

このような感覚は、親子関係・家庭環境・成育歴とかかわっているかもしれません。

 

解決のヒント

自分の気持ちに焦点を当てる

  • 自分が、どんな気持ちになっているのか
  • 自分が、どんな態度や表情をとっているのか
  • 自分が、どんな行動をとったのか

さまざまな場面で、この3つのポイントに注目すると解決の糸口がつかめます。

「私」を後回しにしない

何かを決めるときは「したい」か「したくない」かで判断します。そうすると、自分の選択を気持ちよく受け入れられます。

「私はスイカが好きだから、スイカを食べる」
「私は絵を描くのが好きだから、絵を描く」

「今日は調子が悪いから、仕事を休む」
「バナナは好きじゃないから、食べない」
「あの子と会うと疲れるから、会わない」

できるだけシンプルに考えましょう。

“無用の罪悪感”に苦しんでいる場合は、自分を優先する練習をします。

「まず、私の好きな食べ物を、一番先にカートに入れよう」
「この小さな空間は、私が独占して誰にも触らせない」
「したくないので、今日は、終わりにしよう」
「自分のために、お金を遣おう」
「自分のために、断ってみよう」

何度もくり返すうちに、少しずつ少しずつ罪悪感が減っていきます。その実感を得られると、自分を大切にする喜びを感じられるようになります。

もっと心地の良い選択をする

  • 「自分の感情」を基準にして
  • 「したいこと」を楽にできる範囲でする
  • その都度、「達成感」を味わう
  • 満足できるので、それが継続性につながる

例として挙げられていたのは、「毎朝“起きるのがつらい”ので、休日は、心ゆくまで寝ているレッスンをする」というものでした。

休日に寝過ごしてしまったとき、

「ああ、また、こんな時間まで寝てしまった……」

ではなく、

「おっ、こんな時間か。よっぽど疲れていたんだなぁ。よく寝たなぁ。ああ、よかった……。満足、満足」

と自分を労わることが大事だと石原さんはアドバイスしています。

自分に厳しい人は、「休日もちゃんと7時に起きる」という厳しい目標を立ててしまいがちですが、そこに「やりたい」という気持ちがなければ空回りに終わってしまいます。

 

最後に

自分に厳しく、人に優しく。

私がこれまでモットーとしてきたことです。

でも、自分の気持ちを置き去りにしていると、知らず知らずのうちに不満がたまります。

「私が我慢してやってるのに!」
「あの人はいつもラクして!」

これは「~しなければいけない」という思考が生みだす感情です。そうやって自分に厳しくしていると、他人への評価まで厳しくなってしまうのかもしれません。

自分を大切にできる人は、きっと周囲の人も大切にできます。心にも余裕を持てるから、不快な感情を上手に取り扱うことができるでしょう。

「自分中心」は決して自分勝手なことではない。

自分の気持ち、相手の気持ちを尊重するために必要な考え方なんですね。

自分をビシバシ叩くのはやめて、

「どうしたの?」
「どうしたい?」

と自分に問いかけながら、優しくしてあげようと思います。

 
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<本日の一冊>

8 COMMENTS

ひろこ

わーまさしくじぶんのことを言われているようですw
わたしはうつ病になってから罪悪感がひどく、ふとしたときに過去にじぶんが人にした嫌なことを思い出しては落ち込んでいます。
読んでみようかなあ、気になります。
ナミさんいつもおもしろい記事ありがとうー!
読むのたのしみにしてますよ!

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ナミ

ひろこさん、コメントありがとうございます。そう言っていただけるとすごく嬉しいです。励みになります。

あー、わかります。私も過去の行いを振り返っては落ち込んでばかりです。罪悪感をうまく扱えるようになるといいんですけどね。難しいです。解決のための具体策をこれから模索していこうと思います。

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はな

自分中心にやりたいように過ごしているはず…なのですが、いつも毎日一時も罪悪感が取れません;;
まずはこんな時間まで起きてること、日中は眠ってることに罪悪感!
もう潰れてしまいそう!だったら昼夜逆転治す努力しろよ!って思うのですが、
昼の体がしんどいことと、夜布団に入ると不安で、眠るまでずっとネガティブ思考…お布団が疲れるなんて(;_;)
まだ自分の中で許していないことがあるんでしょうね。緊張の糸がピンと張った状態です。
興味深い記事ありがとうございましたm(__)m

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ナミ

はなさん、コメントありがとうございます。

そうなんですよね、罪悪感ってヤツはずっと居座り続けるので困ってしまいます。私も昼夜逆転の生活を送っていたときは自己嫌悪に陥ってばかりで。嫌になってしまいますよねぇ。

今だったら、「眠れないときは無理に寝る必要ないし、しんどかったら昼間寝てればいいじゃん」って思うんですけどね。緊張の糸を緩めるのも簡単ではありません。

はなさんの心と身体が少しでも軽くなりますように。どうぞお大事になさってください。

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たろう

お邪魔してすいません。自分はうつ病で自己否定ばかりしてました。本当の自分を知るということが大切なのですね。カウンセリングの先生からアサーションというという自己カウンセリング法を学びました。これがなかなかgoodです。もしよかったら仲間に入れてもらえませんか?

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ナミ

たろうさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

そうなんですよね、自己否定はプラスにはならないんですよね。たろうさんに合ったカウンセリング法が見つかってよかったですね。

はい、いつでも遊びにいらしてください。またのお越しを心よりお待ちしております。

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dragon

偶然このブログを拝見しました。小生 40代会社員、1年前に自分の愚行から
左遷され、最近まで様々な嫌がらせを会社から受けてきました。耐え切れずに
然るべき所に相談したら予想以上の大問題となり、新たな重圧になっています。
感情が先走るタイプなので、周囲には自分の事を棚上げしているように見られています。
このブログを読んで、少し整理が出来ました。
有難うございました。

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ナミ

dragonさん、コメントありがとうございます。

とても大変な状況にあるようですね。「予想以上の大問題」や「新たな重圧」というのは相当で、私が想像する以上のものなんだろうなぁと感じます。会社からの嫌がらせがどのようなものかわかりませんが、精神的に不安定なときはダメージが大きそうです。

暑い日が続いていますので、ご自愛くださいませ。

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