【治療期間別】うつ療養中にお世話になったエンタメ作品まとめ

magazines

2013年、最後の一日となりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

今年最後のエントリーということで、今日は、私が療養中にお世話になったエンタメ作品のまとめです。

その時々の心身の状態や、各作品の世界観から、経過期間別(急性期・回復期・リハビリ期)のイメージで分類してみました。

うつ急性期に

【小説】 絲山秋子 『海の仙人』

この本の詳しい感想はこちらです。

躁うつ病(双極性障害)を患う作家の絲山秋子さん。勝手にシンパシーを感じて彼女の本を順番に読んでいました。中でも好きなのがこの作品。

敦賀の美しい景色が目に浮かぶような文章です。

人を信じられなくなって悩んでいるあなたにオススメの一冊。

【エッセイ】 堂本剛 『僕の靴音』

この本の詳しい感想はこちらです。

心身の不調に苦しんでいた過去を明かしたキンキキッズの堂本剛さん。そんな彼の繊細な感受性、自分と正面から向き合う姿、そこから生まれる言葉の数々がつまった一冊です。

仕事や人間関係に疲れ果ててしまったときに。

アルバム「美 我 空 – ビ ガ ク ~ my beautiful sky 」もあわせてどうぞ。美しいメロディーと繊細な歌詞が散りばめられた作品。和楽器も使われていて、わびさびを感じられます。

【小説】 夢野久作 『ドグラ・マグラ』

こちらでも『ドグラ・マグラ』を紹介しています。

布団をかぶってウンウンうなっていたころ、もがきながら必死に読んだのが強烈に印象に残っています。グロテスクな作品の世界観とマッチしていたからでしょうか。

「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」なんてコピーもあり、「じゃあ私はすでに精神に異常をきたしてるから大丈夫ね。病気治っちゃうかもね、ヒャッハー」と思いながら読みました。

【マンガ】 さくらももこ 『コジコジ』

コジコジの素晴らしさはこちらで紹介しています。

可愛い顔して人の心をえぐるような言葉を発してしまうこともあるコジコジの生き方は自由。すべてを超越しています。子どものマンガと侮るなかれ。

『コジコジ』は私の愛読書で、本当に大好きなんですが、やはりうつ症状がひどいときには読むのがつらくなりました。うつ恐るべし。でも、頑張って読むと気持ちがゆるんでイイ感じ。

【マンガ】 さくらももこ 『神のちから』

こちらでも『神のちから』を紹介しています。

すみません、さくらももこ先生が大好きなんです。最高級のくだらなさ、どうぞ召し上がれ。肩の力が抜けますよ。

さくらももこ作品(一部)のまとめページ「くだらない話を崇高に感じさせる、偉大なる大先生」もあります。

【マンガ】 うすた京介 『すごいよ!!マサルさん』

この本の詳しい感想はこちらです。

いやー、だんだん個人的な趣味のゴリ押しになりつつありますね……。

でも、本当に療養中は助けてもらったんですよ、このマンガに。主人公のマサルさんみたいに生きようって考えると心の痛みが和らぐんです。

【音楽】 ショパン ピアノ名曲集

心が弱っているときにはクラシックが一番。美しいメロディーが心と身体を癒してくれます。

ショパンの他には、ドビュッシー、ラヴェル、リストあたりが好きです。

【音楽】忌野清志郎『入門編』

こちらでも清志郎作品を紹介しています。

タイトル通り、初めて忌野清志郎を聞くならコレ。聴いたことある曲がいくつかあると思います。

もうほんとに清志郎さんのあの声が大好きです。そして、風刺の効いた歌詞、語呂合わせ、リズム。あぁ、うまく表現できなくてもどかしい。とにかく、カッコ良くて優しいキヨシローは最高なのです。

【音楽】椎名林檎『加爾基 精液 栗ノ花』

こちらでも「加爾基 精液 栗ノ花」を紹介しています。

うーん、もう何と表現したらいいかわかりませんけれど。自分の中に渦巻くドロドロした感情や、混沌とした訳のわからない状態を見事に体現した作品、と言ったらいいでしょうか。

私が知っているすべてのアルバムの中でナンバーワン。どよ~んとしているとき無性に聞きたくなる作品です。

 

うつ回復期に

【小説】 ブルック・ニューマン『リトルターン』

この本の詳しい感想はこちらです。

人間関係に悩んでいるあなたに。ありきたりな言葉で言うと「挫折と再生の物語」ってヤツですかね。

【絵本】 『リラックマ生活』

リラックマ先生の名言はこちらです。

テレビも見たくない、音楽も聞きたくない、小説も読む気にならない……。

そんなときパラパラと眺めていた本です。「リラックマになれたらいいよな~」なんて思いながら。生き方上手なリラックマ先生に、心のコリをほぐしてもらいました。

【絵本】『Dr.インクの星空キネマ』

「元気な大学生」ことキングコング・西野亮廣さんの絵本です。

こちらの絵はすべて黒ペン1本で描かれたとのこと。それを見て、わたくし触発されました。絵を描く楽しさを改めて気づかせてくれた一冊です。

【マンガ】 鳥山明 『ドラゴンボール』

何年かぶりに読み返しました。

読み進めるうちに、私の今の苦痛は「形は違えど悟空やクリリンと同じ修行なのだ」と考えるようになりました。ちゃーらーへっちゃらーでございます。

【音楽】 アンジェラ・アキ 「ピアノ弾き語りライブ MY KEYS 2008」

こちらでも「手紙~拝啓 十五の君へ~」を紹介しています。

歌ももちろん大好きなんですが、アンジーのピアノを弾く姿・歌う姿に心を打たれます。何回見ても楽しめる、アンジェラ・アキ漫談収録のライブDVD。

【音楽】 ビリー・ジョエル『ビリー・ザ・ベスト』

「オネスティ」の詳しい感想はこちらです。

ビリーさんも「うつ」に悩まされたそうですよ。きっとその感性に惹かれたんでしょうね。日本人が大好きな「オネスティ」を聴きまくりました。私、日本人なんでね。

人の裏切りが許せない誠実なあなたに。

【音楽】中島みゆき『Singles 2000』

アルバム収録曲「幸せ」の詳しい感想はこちらです。

昔から中島みゆきさんは大好きなんですが、療養を始めてから、このアルバムには改めてたくさんのことに気付かせてもらいました。幸せな人生を歩む秘訣などなど……。

【映画】『チャーリーとチョコレート工場』

監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、フレディー・ハイモア

何とか時間をやり過ごすために、いろいろな映画を見たんですが、この作品は純粋に楽しめました。鮮やかな世界で繰り広げられるおとぎ話。皮肉っぽさもアリ。ちょっと元気になれます。

【お笑い】 「アメトーーク!(運動神経悪い大賞)」

「アメトーーク!」の詳しい感想はこちらです。

何回見ても、確実に笑います。うん、うつ状態になって、まったく笑わなくなった人間を笑わせるんですから、運動神経悪い芸人さんたちは本当にすごいですよ。心から尊敬します。

【お笑い】 鳥居みゆき『ハッピーマンデー』

「Mr.ビーン」と迷ったんですけど、こっちで。

アホみたいにこればっかり見てました。くりかえしくりかえし。

鳥居さん、好きなんです。ツボ。

 

うつ病リハビリ期に

【小説】 村上春樹 『風の歌を聴け』

これまで、とあるハルキストさんの想いの強さに辟易としていた部分もあって敬遠していたのですが、村上春樹の作品はリアルではなくファンタジーだと聞き、読んでみました。素敵な作品でした。

何度も読み返したくなる仕掛けがいっぱいの物語。

【マンガ】空知英秋『銀魂』

このマンガから得た学びはこちらです。

落ち込んだとき、ページをめくってみてください。嫌な気持ち、イライラ、モヤモヤが見事に吹っ飛びます。私の最強気分転換法。

【映画】『めがね』

監督・脚本:荻上直子
出演:小林聡美、市川実日子、加瀬亮

この映画の詳しい感想はこちらです。

心と身体をほぐしてくれる最高のほのぼの作品。

【映画】『西の魔女が死んだ』

監督:長崎俊一
出演:サチ・パーカー、高橋真悠

この映画の詳しい感想はこちらです。

人生を明るく優しく穏やかに生きていくためのヒントがたくさん散りばめられた作品です。

こちら私の好きな邦画ランキングベスト3に入ります。ジブリっぽい世界観が素敵。

 

そして、今から

ふぅーーーーっ。長くなってしまいました。これでもだいぶ絞ったんですけどねぇ。まだまだご紹介したい作品がたくさんありますので、またいずれ……。

長~い長い療養期間を少しでもラクにやり過ごすヒントが見つかれば幸いです。

それでは皆さま、よいお年を。
 

2 COMMENTS

伸(shin)

今年一年、お世話になりました

来年も一年宜しくお願い致します。

健康第一で、素敵な一年を^^

返信する
ナミ

>伸(shin)さん

こちらこそ、ありがとうございました。

2014年もよろしくお願いいたします。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です